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「業者さんに頼まなくても十分だね」エアコン掃除で得意になった僕。しかし、たった一つの手抜きが招いた3万円の出費

  • 2026.11.8

節約のつもりで始めたエアコン掃除

去年の秋、僕は居間のエアコンを自分で掃除することにしました。

業者に頼む費用を節約しようと、市販の洗浄スプレーを3本購入。休日の昼、脚立を用意していると、妻が心配そうに声をかけてきました。

「大丈夫なの?業者さんに頼んだほうがいいんじゃない?」

「平気だよ。説明書のとおりにやれば大丈夫だから」

そう答えたものの、実際には注意書きをざっと読んだだけでした。

電気部品に洗浄液がかからないよう、テープやビニールで保護するように書かれていましたが、僕は「直接吹きかけなければ大丈夫だろう」と、その手順を省いてしまったのです。

脚立に乗ってスプレーを吹きかけると、白い泡がエアコンの奥まで広がりました。汚れた液が垂れてくるのを見て、僕はすっかり満足していました。

「ほら、こんなに汚れが落ちたよ。業者さんに頼まなくても十分だね」

「そうね。でも、終わったら床もちゃんと拭いてね」

作業を終え、3時間ほど乾かしてからリモコンの運転ボタンを押しました。

ところが、その瞬間です。

エアコンの奥から「パチン」という音がして、焦げたようなにおいが漂ってきました。それきりエアコンは動かなくなってしまったのです。

真っ先に頭に浮かんだのは、省いてしまった保護作業のことでした。

台所から妻が顔を出しました。

「今、変な音がしなかった?」

「うん……。エアコン、寿命で突然壊れたみたいだ」

「えっ、掃除したばかりなのに?掃除が原因じゃないの?」

「いや、もともと古かったし。たまたまじゃないかな……」

自分でも苦しい言い訳だと思いました。それでも、失敗したとは言い出せませんでした。

修理を依頼すると、来てもらえるのは5日後とのこと。肌寒い夜が続き、家族は毛布にくるまって過ごしました。

妻が「掃除したばかりなのにね」とつぶやくたび、僕は気まずい思いをしていました。

修理担当者の質問で明らかになった失敗

5日後の朝、修理担当者がやって来ました。

担当者はエアコンのカバーを外し、ライトで照らしながら内部を確認していました。

僕と妻は少し離れたところで見守り、登校前の娘も廊下から顔をのぞかせていました。

しばらく調べたあと、担当者が口を開きました。

「基板のあたりに、液体が付着した跡がありますね」

その言葉に、僕はドキッとしました。

「最近、ご自分で内部の掃除をされましたか?」

「あ……はい。5日ほど前に」

「洗浄スプレーを使われました?」

「……はい」

担当者によると、洗浄液が電気部品に入り込み、故障につながった可能性が高いとのことでした。

隣にいた妻が、ゆっくりと僕のほうを向きました。

「……やっぱり、掃除が原因だったんじゃない」

「うん……。ごめん」

廊下にいた娘が、思わず吹き出しました。

僕は恥ずかしくて、妻の顔をまともに見られませんでした。

娘が学校へ出かけたあとも修理は続き、担当者が部品を交換すると、エアコンは無事に動くようになりました。

ただし、修理代は約3万円。

業者に頼む費用を節約するつもりが、かえって高くついてしまいました。

担当者を見送ったあと、妻は温かい風が出ているエアコンを見上げて言いました。

「寿命、ずいぶん早かったのね」

「……ごめん。掃除が原因かもって思ってたんだけど、言い出せなくて」

「最初から正直に言ってくれればよかったのに」

妻の言うとおりでした。僕はもう一度謝るしかありませんでした。

それからしばらく、家族は毛布を見かけるたびに、にやにやしながら僕を見るようになりました。

あの3万円は、僕にとって高い勉強代になりました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※エアコンの洗浄剤を使用する際は、製品の使用方法や注意事項に加え、エアコン本体の取扱説明書も確認してください。機種に適さない洗浄や誤った使用方法は、故障や発煙・発火などにつながるおそれがあります。

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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