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「なんで謝るの?意味わかんない」謝る癖を直そうと「ありがとう」を意識していた私。だが、夫の足を踏んだ瞬間に口にした言葉

  • 2026.11.8

何かあるたびに出てしまう「ごめん」

私は昔から、何かあるたびに「ごめん」と言ってしまう癖がありました。

道を譲ってもらったときも、職場で書類を手渡されたときも、エレベーターのボタンを押してもらったときも。

お礼を言う場面なのに、先に謝る言葉が出てしまうのです。

ある日の昼、知り合いとカフェで会う約束をしていました。

店に入ると、先に着いていた知り合いが窓際の席から手を振ってくれました。

「ごめんね、待たせちゃって」

「ううん、私もさっき来たところ」

席に着くと、店員さんが水を運んできてくれました。私は反射的に頭を下げます。

「あ、すみません、ごめんなさい」

その後も、メニューやおしぼりを受け取るたびに、つい同じような言葉が出てしまいました。

すると、知り合いが笑いながら言ったのです。

「なんで謝るの?意味わかんない」

「ごめん、くせなの」

そう答えて両手を合わせると、知り合いはさらに笑いました。

「ほら、また。ごめんじゃなくて、ありがとうに変えたら?」

実は、これまでにも周りの人から同じようなことを言われていました。

確かに、水を運んでもらったり、親切にしてもらったりしたときに謝る必要はありません。

私はその日、必要のない「ごめん」を「ありがとう」に変えてみようと決めました。

夫の足を踏んだ瞬間、口から出た言葉

翌日から、私は意識して「ありがとう」と言うようにしました。

スーパーで後ろの人にかごをよけてもらったときも、職場で同僚に資料を取ってもらったときも、口から出そうになる「ごめん」を「ありがとう」に言い直します。

すると、相手が笑顔を返してくれることも増えた気がしました。

「最近、なんだか明るくなったね」

同僚からそう言われたときは、うれしくなりました。たった一言を変えるだけで、こんなに気持ちが違うのかと驚いたものです。

ところが、そんな私が思わぬ失敗をしたのは、ある夜のことでした。

私は台所で夕飯の支度をしていました。夫は冷蔵庫から麦茶を取ろうとして、いつの間にか私のすぐ後ろに立っていたようです。

フライパンを火から下ろし、振り向こうと一歩下がった瞬間でした。

かかとで、夫の足を思いきり踏んでしまったのです。

夫は片足を押さえて、その場で跳びはねました。

私も驚いて夫のほうを向きましたが、謝ろうとするより先に、最近何度も口にしていた言葉が飛び出してしまいました。

「ありがとう!」

言った直後、自分でも「あれ?」と思いました。

夫は足を押さえたまま、しばらく私の顔を見つめていました。そして、苦笑いしながら言ったのです。

「足を踏んだときは、ごめんでいいよ」

「あっ、ごめん!」

慌てて謝ると、夫は冷蔵庫から麦茶のポットを取り出しながら笑い出しました。

「ちゃんと使い分けられるようになったら、完璧だね」

確かに、何でも「ありがとう」にすればいいわけではありません。

謝るべきときには、ちゃんと「ごめん」と言う。当たり前のことですが、夫のおかげで、その大切さにも気づかされた夜でした。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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