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彼女のメッセージを通知から返していた俺→「まだ聞かないでほしい」と送った、元恋人との記憶

  • 2026.11.5
ハウコレ

彼女が長いメッセージを送ってくれても、俺は通知に見える冒頭にしか返せませんでした。「通知から返すのはなぜ?」と聞かれた日、初めて彼女とのチャットを開きます。
スマホに通知が届くと、俺はロック画面のまま、通知から返事を打ちます。チャットを開いて既読をつけるのは、いまだに怖いままでした。彼女の画面に何が表示されているのか、気づかないふりをしていました。

「12分、何してたの」

2年前まで付き合っていた人は、既読がついた時刻をよく見ている人でした。
「既読ついてから12分、何してたの?」
仕事中に開いて返事が少し遅れただけで、その人からはそう送られてきます。俺が言い訳を考えている間にも、時間は進んでいきました。

開いたらすぐ返さなければいけない。返せないなら、開いてはいけない。そう思い込むうちに、チャットを開くのが怖くなりました。別れてからも、その感覚は抜けません。いつの間にか、通知から直接返すのが当たり前になっていたのです。

冒頭しか見えない画面

今の彼女と付き合い始めて4か月。彼女は、既読の時刻を責めるような人ではありません。頭では分かっていました。

それでも、チャットは開けないままでした。通知の画面では、長いメッセージは冒頭しか見えません。週末の行き先を3つ挙げてくれたときも、見えていたのは最初の1つだけでした。
「1つ目いいね」
送ったあとで、続きがあったのかもしれないと思いました。それでも、開いて確かめることはしませんでした。

前の人の話をすれば、彼女はきっと既読の時刻に気をつかうようになる。俺が味わった窮屈さを、彼女にだけは感じさせたくありませんでした。話すなら、普通にチャットを開いて返せるようになってから。そう決めていたのです。

初めて開いたチャット

その日、彼女から届いたのは「通知から返すのはなぜ?」でした。

この質問には、通知からでは返せないと思いました。数分迷ってから、初めて彼女とのチャットを開きました。週末の候補が3つ並んでいるのが目に入って、あの日の返事がどれほど雑だったかを思い知りました。

「前に付き合っていた人に、既読の時間を責められて」。そこまで打って、俺は続きを消しました。まだ、怖がらずに開けるようになっていない。打っては消しているうちに、20分ほどたっていました。
「ごめん」
「それだけは、まだ聞かないでほしい」

送ったあとで、これでは余計に不安にさせると気づきました。それでも、その日はそれ以上何も書けませんでした。

そして...

週末、会ってすぐに全部話しました。彼女は最後まで聞いてから「何分たってても怒らないよ」と言いました。

今は、なるべくチャットを開いて返しています。それでも時々、気づけば通知から返していることがあります。責められる印だった既読は、今の俺にとって、彼女に「ちゃんと読んだよ」と伝える一番短い返事になりつつあります。

(20代男性・会社員)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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