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小栗旬、『バッド・ルーテナント:トウキョウ』で怪演! 西野七瀬の役は「一番狂っている」 野村周平との撮影秘話も

  • 2026.10.25

三池崇史監督の最新作となる日米合作映画『バッド・ルーテナント:トウキョウ』(公開中)の公開記念舞台挨拶が10月25日にTOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、小栗旬、間宮祥太朗、野村周平、西野七瀬、向里祐香、三池監督、サム・プレスマン(プロデューサー)が出席した。

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『バッド・ルーテナント:トウキョウ』の公開記念舞台挨拶が行われた
『バッド・ルーテナント:トウキョウ』の公開記念舞台挨拶が行われた

ハーヴェイ・カイテル主演の『バッド・ルーテナント 刑事とドラッグとキリスト』(92)を原案とした本作。東京で、ヤクザを狙った連続猟奇殺人事件が発生。事件の担当を命じられたのは、元組対(警視庁・組織犯罪対策部)の刑事で、汚職の噂が絶えない矢吹(小栗)。そんな彼の前に現れたのは、次期大統領の娘の行方を追って来日したFBI捜査官のグエン(リリー・ジェームズ)。彼女が追う失踪事件と東京で起きた連続殺人、やがて無関係に見えた二つの事件が複雑に絡み合っていく。

矢吹恭二役を演じた小栗旬
矢吹恭二役を演じた小栗旬

映画上映直後の会場に姿を現したメンバー。史上最悪の汚職刑事(バッド・ルーテナント)・矢吹を怪演した小栗は、「数ある映画のなかから『バッド・ルーテナント:トウキョウ』を選んでもらって、非常にうれしいです」と感謝を込め、会場から大きな拍手を浴びた。過去に『クローズZERO』(07)や『テラフォーマーズ』(16)で仕事をしてきた三池監督とは、約10年ぶりのタッグとなった。小栗は「三池さんと仕事ができるのは、すごく楽しい。大尊敬している監督」としみじみと語った。三池監督は、「成長したというより、大物になった」と小栗から刺激を受けている様子。また矢吹のなじみの売春婦・亜矢子役の向里は、撮影時の小栗について「オーラがあって、空気感が矢吹だった」と証言。「先日記事で見たら、(小栗が)“二日酔いで挑んでいた”と書いてあって、そうだったんだと」とその役作りに感心しきりだ。

石塚満役を演じた間宮祥太朗
石塚満役を演じた間宮祥太朗

青龍会の元組員で、連続猟奇殺人事件の容疑者として矢吹が追いかける石塚満役を演じた間宮は、「純粋さゆえに、行動が狂っている人物」と演じたキャラクターを紹介。続けて「なぁちゃんが演じる彼女が、自分以上に狂っている」と西野が演じた、児童養護施設「愛育園」の園長・上之園幸子について印象を語り、会場の笑いを誘った。

上之園幸子役を演じた西野七瀬
上之園幸子役を演じた西野七瀬

すると小栗も「この作品で一番狂っているのは、西野さんの役」と同調。西野は「一見、そうは見えないんですが、よくよく考えてみたら一番狂っているのかなと思います」と認めた。その西野は、三池監督作品への出演に感激しきり。「三池監督の『悪の教典』や『神さまの言うとおり』など、映画館に観に行った時の衝撃をいまでも覚えている。表現のえぐさをすごく覚えていたので、三池さんの作品に自分も出られるんだと思うととてもうれしかったです。また違ったえぐさで、参加させていただけた」と喜びをにじませた。撮影現場では指輪の演出が印象に残っているといい、「幸子が指輪をつけていて、すごく変な指輪なんです。普通は付けないような合わせ方で、つけていて。『その違和感を出したいね』『おしゃれにつけている指輪じゃない感じにしましょう』と探っていました」と振り返っていた。

影山翔一役を演じた野村周平
影山翔一役を演じた野村周平

裏社会に生きる一匹狼の売人、影山翔一役を演じる野村は「箸休め的な役になればいいかなと思いながら、演じさせていただきました」と役作りについて説明。「存在感があった」という感想も届いているといい、周囲からの評判も上々だと語る。小栗も「影山っていい役」と評すと、野村は「ちょっとの撮影期間でこれだけ出させていただいて。コスパがいい」とご満悦の表情を見せた。また撮影時のエピソードとして、野村は「あそこ、すごいじゃないですか。歌舞伎町で、僕の方を見ながら、(小栗が)見てはいけないものを見た。その時の小栗さんの顔は一生忘れない」と回顧。小栗は「影山とのシーンで、(影山越しに)ビルの窓がありまして。そこに裸の方が立っていた。衝撃でした。歌舞伎町ってすごい」、野村は「矢吹から小栗旬に変わった瞬間を見ました」と二人で笑顔を見合わせていた。

プロデューサーのサム・プレスマンは、リリー・ジェームズの等身大パネルを持って登場!
プロデューサーのサム・プレスマンは、リリー・ジェームズの等身大パネルを持って登場!

プロデューサーのサム・プレスマンも、会場に駆けつけた。サム・プレスマンは、本作の原案となった『バッド・ルーテナント 刑事とドラッグとキリスト』を手掛けた映画プロデューサー、エドワード・R・プレスマンの息子。親子二代で『バッド・ルーテナント』に関わったプレスマンは、「皆さん、こんばんは」と日本語で挨拶し、完成作を「最高!」と大絶賛。さらに「小栗さんは、カッコよすぎる。いろいろな層を演じ分けている。この役はダークな闇の部分、ハードな部分もあるけれど、どこかかわいらしい。いい人間だということがにじみ出ている。人間、俳優としてもすばらしい。この役を演じていただいて感謝しています」と小栗の存在感を称えると、小栗は「本当にうれしいです。ありがとうございます」と感謝を述べていた。

亜矢子役を演じた向里祐香
亜矢子役を演じた向里祐香

この日は上映後とあって、観客からの質問に答えるひと幕もあった。個性豊かなキャラクターが躍動する本作だが、「日常生活で“矢吹が出ちゃった”など、役に引きずられたことはありますか?」という質問があがると、小栗は「若いころは、役につられていないとできないんじゃないかと思って。役を引きずるということを意識的にやっている時はありました。でも最近はあまりないです」と告白。「ただ矢吹は二日酔いみたいな状態でずっといたので、しんどかったはしんどかった。それくらいです。子どもが生まれてからは、なかなか家に仕事を持ち帰れないので、そういうなかでやっています」と父親になってからは、変化があったと明かした。

笑顔でトークを繰り広げた
笑顔でトークを繰り広げた

「引きずってはいないですけど」と前置きした間宮は、「一回、刺青のメイクを落とさずに帰ったことがあって。そのタイミングで、友人がうちに泊まりに来ていた。これはと思って『一世一代の覚悟で入れたんだ』と言った」と友人にドッキリを仕掛けたとのこと。「刺青に対してその友人はあまり知識がなかったので、『あ、こんなに一気に行くもんなんだね…』と。そんな遊びができました」と楽しそうに語っていた。

メガホンを取った三池崇史監督
メガホンを取った三池崇史監督

質問をしてくれた観客には、小栗が客席に降りて特製トートバッグを手渡しでプレゼント。思わぬサプライズに、観客からは大きな歓声が上がっていた。最後に「映画には、いろいろなジャンル、いろいろなものがあっていいと思っている。僕はこういうハチャメチャな映画作品、すごく好き」と改めて、映画に愛情を傾けた小栗。「それが皆さんにも届いていってくれたらいいなと思っています」と願いを込め、大きな拍手を浴びていた。

取材・文/成田おり枝

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