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「今日、元彼に会ったでしょ」と送ってきた彼→届いたのは、駅で信号を待つ私の後ろ姿でした

  • 2026.10.24
ハウコレ

会社の先輩だと説明しても、彼の返信は少しずつ形を変えて私を疑ってきました。部署まで言える相手なのに、どうして信じてもらえないのか。

帰宅してコートをハンガーにかけたところで、テーブルに置いたスマホが短く鳴りました。通知に出ていたのは、彼からの一行だけ。いつもの「おつかれ」とは違う文面を、立ったまま開きました。

身に覚えのない一行

「今日、元彼に会ったでしょ」

彼とは大学のサークルで知り合い、付き合って2年。元彼は同じサークルの先輩で、卒業前に別れてからは連絡先も消していました。そのいきさつは、付き合う前に彼にも話してありました。

仕事を終えて会社から駅まで歩き、電車で帰ってきただけの1日。元彼の顔は、思い出そうとしてもぼんやりしていました。

「会ってないよ?どうしたの急に」

届いたのは私の後ろ姿

返ってきたのは、1枚の写真でした。

駅の東口の横断歩道で、信号を待つ女性の後ろ姿。紺のコートに、ベージュのトートバッグ。椅子の背にかけた自分のバッグと見比べるまでもなく、私でした。

「これ、違うの?」

誰かが、後ろから私を撮っていた。部屋のカーテンが閉まっているかを確かめてから、返信を打ちました。

「これ私だけど、誰が撮ったの?」

「それより、隣にいた人は誰?」

改めて写真を見ると、私の隣には黒いコートを着た男性の後ろ姿が写っていました。同じ部署の先輩です。2人の間には1人分ほどの距離があって、どう見ても普通に話しているだけ。カップルに見えるような写真ではありませんでした。来週の会議資料の話をしながら駅まで歩き、改札の前で「お疲れさまでした」と頭を下げ合って別れた帰り道です。

「会社の先輩だよ。駅まで一緒に歩いただけ」

これで分かってもらえる。そう思って送った説明に返ってきたのは、謝罪ではありませんでした。

何度説明しても

「ふーん。先輩ってことにしとけば済むと思ってる?」

「済むとかじゃなくて、本当に先輩なんだって」

「本当は元彼の方が好きなんじゃないの?」

読んだ途端、スマホをベッドに放り投げていました。会ってもいない人を、どうして私が好きなことになるのか。拾い上げて、同じ説明をもう一度打ち直しました。

「なんでそうなるの?先輩の部署も名前も言えるよ」

既読がついてから、返事までは長い間がありました。今頃、少しは言い過ぎたと思ってくれているのだろうか。届いたのは、そんな期待とは違う一通でした。

「別に。疑われるようなことしなきゃいいだけじゃん」

そして...

疑われるようなことを、何かしただろうか。会社の人と駅まで歩いた、それだけでした。

「謝ってはくれないんだね」

既読はすぐにつきました。それきり、画面は私の吹き出しで終わったまま。

写真の保存ボタンは押さずに、チャット画面を閉じました。どうして彼は、ここまで私を疑えるのか。なぜ一度も謝らないのか。一番知りたいことは、まだ何も聞けていませんでした。

(20代女性・会社員)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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