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「このからあげとフランクフルト、おでんのつゆに入れてくれ」コンビニで困惑した私。だが、昼休みに驚いた思わぬ味

  • 2026.10.21
「このからあげとフランクフルト、おでんのつゆに入れてくれ」コンビニで困惑した私。だが、昼休みに驚いた思わぬ味

からあげを取ろうとした、そのとき

学生時代、私はコンビニでアルバイトをしていました。

冬の朝は仕事に向かうお客さんが多く、レジの横にあるおでんの鍋からは、いつも湯気が立っていました。

ある朝、作業着姿の50代くらいの男性がレジにやってきました。

男性はホットスナックのケースをのぞき込み、商品を指さしながら注文しました。

「そこの串のからあげと、フランクフルト。それとアメリカンドッグも」

「はい、かしこまりました」

よくある注文だと思い、私はトングで串に刺したからあげをつかみました。

すると男性が、すぐ横のおでんの鍋を指さして言ったのです。

「このからあげとフランクフルト、おでんのつゆに入れてくれ」

「えっ……おでんのつゆ、ですか?」

「そうそう。アメリカンドッグも一緒に」

聞き間違いではなさそうです。

私はトングを持ったまま、思わず男性の顔を見ました。

おでんのつゆにホットスナックを入れるなんて、研修でも聞いたことがありません。

どう対応したらいいのか分からず、その場で固まってしまいました。

予想外の注文に、店長が笑った

私が戸惑っていると、男性は少し照れたように頭をかきました。

「いや、あのおでんのつゆが好きでさ。これも入れたら、おいしいんじゃないかと思って」

なるほど、そういうことだったのか。

男性は冗談で言っているわけではなく、本当にその組み合わせを試したいようでした。

それでも、どうやってお渡しすればいいのか迷っていると、後ろで様子を見ていた店長が私の横にやってきました。

「なるほど。じゃあ、カップに入れてみましょうか」

店長は笑いながら、おでん用のカップを取りました。

そこへ鍋からつゆをたっぷり注ぎ、私がトングで差し出した串に刺したからあげ、フランクフルト、アメリカンドッグを一本ずつ入れていきます。

カップの縁から串が何本も突き出した、見慣れない一品ができあがりました。

「ああ、これこれ!」

男性はうれしそうにカップを受け取ると、レジの前でからあげをひと口かじりました。

「……おっ、うまいな」

その表情は、本当においしそうでした。

男性はカップを両手で包むように持ち、満足そうに寒い外へ出ていきました。

昼休みに、私も食べてみると

その日の昼休み、店長は朝と同じ組み合わせをもう一つ作り、休憩室の机に置きました。

「ほら、食べてみなよ」

私はまだ半信半疑でした。

からあげやフランクフルトならともかく、甘い衣のアメリカンドッグにおでんのつゆが合うとは、どうしても思えなかったのです。

ところが、思い切ってひと口かじってみると、予想していた味とは違いました。

甘い衣につゆの味がしみ込んでいて、これが意外とおいしいのです。

「……あれ、おいしいです」

思わず声が出ると、店長は朝の男性と同じように、うれしそうな顔で笑いました。

あのときは変わった注文だと思っていたのに、まさか自分まで気に入ってしまうとは。

それからしばらく、私たちの休憩中のおやつは、おでんのつゆに浸したアメリカンドッグになったのでした。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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