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「会費は受付で払えばいいの?」招待制に決めた結婚式。当日、夫が叔父に慌てて駆け寄った理由

  • 2026.10.21

結婚式の形式をめぐる話し合い

結婚式の準備を始めたころ、私と夫は夜になるたびに、居間の座卓に資料を広げて話し合っていました。

というのも、私たちは育った地方が違い、結婚式に対する考え方も違っていたのです。

夫の地元では、受付で決まった金額を支払う会費制が一般的。

一方、私の地元では、ご祝儀をいただく招待制が一般的でした。

「会費制のほうが、来る人も気が楽だと思うんだけどな」

「そうかもしれないけど、うちの親戚は会費制って聞いたら驚くと思うよ」

「うーん、そうだよな…」

引き出物をどうするか、誰をどこまで招くか。

形式が違えば、考えなければならないことも変わります。

どちらの地元の習慣に合わせるか、なかなか決められませんでした。

何度も話し合った末、私たちは招待制にすることにしました。

夫の親戚には、夫から説明してもらうことにしたのです。

「叔父さんたちにも、ちゃんと話しておいたから」

夫の言葉を聞いて、私はほっとしました。

引き出物も招待制に合わせて選び直し、ようやく準備が整いました。

「これで、もう何も起きないね」

そう言って笑った私ですが、まさか当日、あんなことが起こるとは思ってもいませんでした。

受付で財布を取り出した叔父

結婚式当日、受付は学生時代からの友人にお願いしていました。

私はドレスに着替え、夫と一緒に受付から少し離れたロビーの隅で写真を撮ってもらっていました。

ゲストが次々と到着し、友人が芳名帳を差し出しているのが見えます。

そこへ、夫の叔父がやってきました。

叔父はにこにこしながら受付に近づき、上着の内ポケットから財布を取り出したのです。

「会費は受付で払えばいいの?」

その言葉に、友人の手がぴたりと止まりました。

「えっ、会費…ですか?」

友人が戸惑っていることに気づかない様子で、叔父は財布を開きます。

「いくらだったかな」

私は思わず夫の顔を見ました。

あれほど話し合い、夫からも説明してもらったはずなのに、叔父はいつもの会費制のつもりで来たようです。

驚いたのと、叔父のあまりに自然な様子がおかしかったのとで、私は口元を押さえました。

笑ってはいけないと思うほど、肩が震えてしまいます。

「叔父さん、ちょっと待って!」

夫が慌てて叔父のところへ駆け寄りました。

「今回は会費制じゃないよ。招待制にしたって話したでしょ」

叔父は目を丸くし、夫の顔を見つめました。

「ああ、そうだったか!いやあ、すまんすまん」

そう言って楽しそうに笑う叔父を見て、私もとうとう笑ってしまいました。

叔父は財布をしまい、受付の友人に丁寧に頭を下げてから、芳名帳に名前を書きました。

式が終わったあと、私と夫はいただいたものや引き出物の数をもう一度確認していました。

その途中で叔父の話になり、思わず顔を見合わせました。

「あんなに説明したのにね」

私が笑うと、夫も苦笑いです。

「ほんとに。叔父さんらしいよ」

あとで聞いたところ、叔父は帰り道もずっと「いい式だった」と楽しそうに話していたそうです。

準備中はあれほど悩んだ結婚式の形式ですが、今となっては、受付で財布を開いた叔父の笑顔も忘れられない思い出になっています。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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