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世界的に人気沸騰! ネオベーシックの韓国料理店に熱視線【おいしい店みっけ!対談回】

  • 2026.10.20
Jun Hasegawa

美食の街・東京。日々新たな名店が誕生するこの街のグルメシーンを長年追い続けてきたグルメジャーナリストのKEIとYUMIKOが、独自の視点で選んだお店情報。

今回ふたりが注目したのは韓国料理。家庭の味にアレンジを加える、韓国伝統のだし文化を一味違う料理にして提供する。伝統の味を進化させた料理の面白さとは? グルメジャーナリストのふたりによる新店の魅力を語る対談連載。ここから東京グルメの“今”が見えてくる!

グルメナビゲーターはこのふたり!
KEI SASAKI …情報誌編集部を経て、2004年よりフリーランス。食と農、酒、旅などをテーマに、「人と味」「土地と食文化」の視点から国内外の都市、ローカルを取材。JSA認定ワインエキスパート。@sasaki__kei

YUMIKO TAKAYAMA…「エル・ジャポン」や「マリ・クレール」といったファッション誌や、映画専門誌、「エル・グルメ」などの編集者、ライター、地域活性事業などを経て現職に。旅と食文化、カルチャー、自然が身近にあるライフスタイルを目指す。@yumicoco0906

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KEI×YUMIKO対談:日本における韓国料理の進化とグローバルトレンド

日本における韓国料理の進化とグローバルトレンド

KEI:韓国は日本からも近いし、在日の方々も多いわりに、日本での進化が他の国に比べて少し遅く感じていて。昔から大久保あたりの焼き肉や映え系鍋料理に集約されがちな印象ですよね。

YUMIKO:今、K-POPやKドラマといった「韓流ブーム」の大きなうねりと比例して、世界的に韓国料理人気が定着した感があります。オーセンティックな料理というよりは、例えば、ロンドンでは甘辛い「プルコギ」を使ったサンドイッチ店が人気だったり、アメリカ西海岸では「キムチ・ケサディーヤ」「プルコギ・タコス」といったメキシカンなどの各国の食文化とクロスオーバーしたおしゃれな業態が登場していますよね。

家庭料理の滋味とルーツへのこだわり

YUMIKO :祐天寺にオープンした「李朝膳」は、3人で経営されているお店。そのお一人は在日2世で、韓国料理しか食べないお父様のもと、本場仕込みの家庭の味で育ったそうです。そのルーツを大切にしながらモダンに昇華させています。

KEI:
お店で提供しているキムチやナムルは丁寧に手作りしていて、うま味調味料に頼らないやさしい味わい。白菜やカクテキだけじゃなく、ラディッシュなんかもあって面白い。すべて手作りの家庭料理の味がベースになっていますよね。

YUMIKO:
そうなんです。マスカルポーネやハーブを合わせたり、チャプチェに高級食材を使うなどのアレンジをしても、ベースはオモニの味。アレンジを加えた料理だけじゃなく、わかめスープは韓国伝統の味で味わえる。

KEI:
日本で多く食べられているザ・韓国料理ではない、新しいスタイル料理を提供するお店がもっと増えるとうれしいし、「李朝膳」にはコリアンフードシーンを刺激してほしい!って気持ちもありますね。

バックストーリーがあるこだわりのお酒

YUMIKO:韓国では甘い焼酎が主流ですが、「李朝膳」ではアメリカ人が韓国で伝統的な発酵技術や酒造りを学び、ニューヨークのブルックリンに蒸留所を建てて作った「甘くない焼酎」、プレミアム・クラフトソジュ「Tokki Soju(トッキ・ソジュ)を置いてたりするんです。

KEI:物語のあるお酒を選んでいるのは心憎いですよね。マッコリ界のシャンパーニュとも言われる「ボクスンドガ 」もあまりレストランでは見かけないドライタイプも置いてあり、お酒に対する視座の高さと洗練されたセンスを感じますね。

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東新宿の新店は、ふらっと立ち寄れる気軽さが嬉しい!

ファストフード感覚の店で味わう、衝撃的なおいしさ

KEI:東新宿の「オクドンシク」は豚の汁かけごはんのデジコムタン一本勝負の店。ファストフード店のような、カジュアル使い出来るお店なんですが、だしがものすごく洗練されているんです。豚の腕肉からとったスープはもちろん、最初にごはんのでんぷんを取り除くために昆布のだしをかけるのですが、それも丁寧にとっている。

YUMIKO:一品を極めた目指すべき一丼。スープ好きにはたまらないですね。すぐに行かなきゃ!

KEI:韓国は牛のスープが多い。コムタンと言えば牛がメインになるのですが、韓国のスープ=牛のイメージを軽く超えて、豚肉にしている点もオリジナリティが光っていますね。

淡くて繊細なスープカルチャーの未来


YUMIKO: 韓国料理というと甘辛いイメージが強いですが、本来は牛骨やスネ肉、テール、煮干し、干し鱈、昆布、鶏だしなどからじっくり丁寧にとった、淡くて繊細なスープとだしの文化が素晴らしいんですよ。

KEI:日本ではなんでもある韓国料理屋か焼き肉専門店になりがちでしたけど、韓国本国のようにスープ専門店、ごはん専門店みたいなスタイルが増えると嬉しいし、その兆しがあるのかなと思いますね。

YUMIKO:Netflixで冷麺やスープのドキュメンタリーシリーズが話題になるくらい、世界的にもその繊細な味が評価されています。「李朝膳」のわかめスープや「オクドンシク」のコムタンのように素材のうま味を生かした、カジュアルで上質なスタイルが今後もっと日本で広がると面白いですよね。

Jun Hasegawa

連載で紹介したお店はこの2店。今すぐチェックして!

李朝膳/東京・祐天寺

Jun Hasegawa

オクドンシク/東京・東新宿

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