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「よく褒められて育った人」は大人になるとどうなる?現れやすい特徴と"褒められ過ぎのデメリット”

  • 2026.10.20

「すごいね」「えらいね」「よく頑張ったね」。子どものころ、親や周囲の大人からかけられた褒め言葉は、大人になってからの考え方や行動にも影響することがあります。

褒められる経験が多いと、自分に自信を持ちやすくなる一方で、人からの評価を気にしすぎたり、失敗を恐れたりすることもあるようです。

よく褒められて育った人に見られやすい特徴と、褒められ過ぎた場合のデメリットについて、神谷町カリスメンタルクリニック院長・松澤 美愛先生監修のもと解説します。

よく褒められて育った人に見られやすい特徴とは

子どものころに褒められた経験は、自分自身をどう捉えるか、人とどう関わるかに影響することがあります。

ただし、褒められた回数が多ければよいというわけではありません。どんな言葉で、どのように認められてきたかも大切です。

自分に自信を持ちやすい

努力や成果を認められる経験を重ねることで、「自分にはできることがある」「自分の頑張りには意味がある」と感じやすくなることがあります。

とくに、結果だけでなく、努力した過程や工夫したことを褒められてきた人は、自分の行動を前向きに捉えやすいとされます。

一方で、褒められて育ったからといって、必ずしも自己肯定感が高くなるわけではありません。家庭環境やその後の経験など、さまざまな要因が関わります。

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新しいことに挑戦しやすい

「失敗しても頑張ったことを認めてもらえる」という経験は、新しいことに挑戦する気持ちを後押ししてくれます。

うまくいかなかったときも、結果だけで自分の価値を判断せず、「次はこうしてみよう」と考えやすくなるでしょう。

ただし、何を褒められてきたかによっても違いがあります。努力や工夫を認められることと、「あなたは何でもできる」と能力そのものを褒められることでは、失敗したときの受け止め方が異なる場合があります。

人から認められると意欲が高まりやすい

自分の頑張りを誰かに認めてもらえると、「もっと頑張ろう」と前向きな気持ちになることがあります。

子どものころから努力を認められてきた人は、大人になってからも、仕事や人間関係の中で褒め言葉を励みにできるかもしれません。

ただし、他人からの評価ばかりを意識するようになると、褒められないことに不安を感じたり、自分の判断に自信が持てなくなったりする場合もあります。

デメリットはある? 褒められ過ぎて育った場合の悪影響

褒めること自体は悪いことではありません。しかし、褒め方によっては、かえってプレッシャーや不安につながることもあります。

特に、結果や能力ばかりを褒められたり、周囲から過度に期待されたりしてきた場合は、次のような傾向が見られることがあります。

失敗を恐れて挑戦を避けやすくなる

「あなたなら絶対にできる」「何をやっても優秀だね」と褒められ続けると、その期待に応えなければならないと感じることがあります。

その結果、失敗して評価が下がることを恐れ、難しいことへの挑戦を避けてしまう場合も。

本来は励ましのつもりだった言葉が、本人にとっては「失敗してはいけない」というプレッシャーになることもあるのです。

 

結果や周囲の評価を気にしすぎる

「頭がいいね」「優秀だね」といった能力への評価を受け続けると、努力することよりも、よい結果を出して褒められることを重視するようになる場合があります。

たとえば、仕事で新しいことを学ぶよりも、失敗せずに評価されることを優先してしまうケースです。

人からどう見られるかを気にしすぎると、自分が本当にやりたいことより、周囲の期待に合わせた選択をしやすくなることもあります。

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失敗したときに自分を責めやすい

褒められることが当たり前になっていると、思うような結果が出なかったときに、必要以上に落ち込んでしまうことがあります。

特に、「できる自分」を認められてきた人は、失敗を単なる経験として受け止めるのではなく、「自分には価値がない」「期待を裏切ってしまった」と考えてしまう場合も。

大切なのは、成功したかどうかだけで自分の価値を決めないことです。

自分を特別な存在だと思い込みやすくなる

周囲から「あなたは誰よりも優れている」「特別な存在だ」と言われ続けると、自分を必要以上に高く評価するようになる場合があります。

その結果、自分の意見が正しいと思い込みやすくなったり、他人からの指摘を受け入れにくくなったりすることも考えられます。

ただし、これは褒められて育った人すべてに当てはまるものではありません。努力や長所を認めることと、他人より優れていると過度に持ち上げることは別です。

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褒められないとやる気が出なくなる

褒め言葉やごほうびが行動の目的になってしまうと、誰にも評価されない場面では意欲が湧きにくくなることがあります。

たとえば、仕事で褒められると頑張れるものの、評価されないと「やっても意味がない」と感じてしまうケースです。

もちろん、誰かに認められたいと思うのは自然なこと。ただ、それだけが頑張る理由になると、周囲の反応に気持ちが左右されやすくなるかもしれません。

大切なのは「褒める量」よりも「褒め方」

褒められ過ぎることのデメリットを知ると、「あまり褒めないほうがいいのでは?」と思うかもしれません。しかし、褒めること自体を避ける必要はありません。

大切なのは、結果や能力だけでなく、本人の努力や工夫、取り組む姿勢にも目を向けることです。

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たとえば、「頭がいいね」よりも「最後まで諦めずに考えたね」、「すごいね」だけでなく「ここを工夫したのがよかったね」と伝えることで、何を頑張ったのかが具体的に伝わります。

また、他人と比較して褒めたり、過度な期待をかけたりしないことも大切です。

褒め言葉は、相手を思い通りに動かすためではなく、その人自身の頑張りや成長を認めるために使いたいものです。

逆に「褒められず育つ」と、どんな影響が出てくる?

子どものころ、あまり褒められた記憶がないという人もいるでしょう。

ただし、褒められる機会が少なかったことと、否定されたり、愛情を感じられなかったりしたことは同じではありません。褒め言葉が少なくても、日常の関わりの中で大切にされていると感じられる家庭もあります。

褒められずに育った場合のデメリット

努力しても認めてもらえなかったり、失敗したときに厳しく否定されたりする経験が続くと、自分に自信を持ちにくくなる場合があります。

「どうせ自分にはできない」「頑張っても認めてもらえない」と考え、新しいことへの挑戦をためらってしまうこともあるでしょう。

また、大人になってからも他人の評価を気にしすぎたり、褒められても素直に受け取れなかったりする人もいるかもしれません。

「褒められると不安になる人」の心理とは。どんな理由が考えられる?

ただし、子どものころの経験だけで、その後の性格や生き方が決まるわけではありません。

大人になってからでも、仕事や人間関係の中で認められる経験を重ねたり、自分の頑張りを自分で評価したりすることで、考え方は少しずつ変わっていきます。

大切なのは、過去にどれだけ褒められたかだけではなく、今の自分をどう受け止め、これからどう向き合っていくかということです。

監修者プロフィール

神谷町カリスメンタルクリニック院長 松澤 美愛先生

東京都出身。慶應義塾大学病院初期研修後、同病院精神・神経科に入局。精神科専門病院での外来・入院や救急、総合病院での外来やリエゾンなどを担当。国立病院、クリニック、障害者施設、企業なども含め形態も地域も様々なところで幅広く研修を積む。2024年東京都港区虎ノ門に「神谷町カリスメンタルクリニック」を開業、院長。精神保健指定医/日本精神神経学会/日本ポジティブサイコロジー医学会
URL https://charis-mental.com/
InstagramURL https://www.instagram.com/charismentalclinic

<Text:外薗 拓 Edit:編集部>

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