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SNSで話題の「路上オカルト活動」がついに書籍化! 現実主義者の著者が思わず信じたくなった道行く人々の不思議体験【書評】

  • 2026.10.19

【漫画】本編を読む

『オカ活 路上オカルト活動』(前田シェリーかりんこ/KADOKAWA)は、道行く人々から不思議な体験を聞き集める「オカ活」をまとめた実録オカルトコミックエッセイである。幽霊、霊感、占い……。そんなオカルトの類をもともとは信じていなかった著者の前田シェリーかりんこ氏でさえ、思わず「もしかしたら」と考えてしまうような、常識では説明できない体験の数々が描かれている。

まず「オカ活」とは、「不思議な体験したことありますか?」と道行く人に声をかけ、その人が経験した奇妙な出来事を聞かせてもらう「路上オカルト活動」のこと。いきなり街中でそんな質問をされたら驚いてしまうが、声をかけてみると、意外にも人はそれぞれに不思議な体験を持っているものだった。本書に収録されているのは、そんなオカ活で集められた不思議なエピソードの数々で、SNSで人気を集めた作品に加え、かりんこ氏自身が体験した占い師との奇妙な出来事など、未公開エピソードも収録されている。

興味深いのは、本作に登場する話が「怖い」だけではないことだ。この手の話は、背筋がゾクッとする恐怖体験を連想しがちだが、思わず笑ってしまうものや、どこか切なく、読み終えたあとにしんみりとした余韻が残るものも並ぶ。オカルトという言葉から想像する恐怖体験とは少し違い、そこにいる人々の人生や家族、誰かを思う気持ちも浮かび上がってくるのである。

そして、かりんこ氏がオカルトを信じていないという点が本作をより面白くさせている。聞き手でありながら、「幽霊はいる」「占いは当たる」と最初から決めつけてはいない。だからこそ、説明のつかない話や出来事に出会ったときの戸惑いや、「本当にあるのかも」と揺れる気持ちを、読み手も一緒に味わうことができるのである。

世の中には、偶然という言葉だけでは片づけたくない出来事がある。本当に幽霊や不思議な力が存在するのか、その答えは分からない。それでも、誰かが大切に抱えてきた不思議な記憶に耳を傾けていると、少しだけ信じてみたくならないだろうか。怪談好きはもちろん、まったく信じていないという人にも読んでほしい、不思議体験ができる作品だ。

文=羅怪羅無

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