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「繊細さの奥の、揺るぎないナイフのような鋭さ」メイキャッパーUDAが表現する俳優・佐久間由衣

  • 2026.10.17

[IN THE BACK] vol.10
Starring Yui Sakuma
FEELING GOOD
 
ふとした瞬間の表情や仕草に宿る、その人自身の奥にある“何か”を引き出す、メイキャッパーUDAさんが手がける不定期連載。今回は俳優として活躍する佐久間由衣さんにジェンダーを超えて人を惹きつける、しなやかで凛とした女性像を表現していただきました。

レオタード¥60,500(アンナ チョイ/アンナ チョイ クライアントサービス) 、パンツ※参考商品(Yukari Abe)

レイヤードタンクトップ¥46,200、スカート¥52,800(共にカナコサカイ/サカス ピーアール)

BEHIND THE SCENES

残暑の強い日差しのなか、多忙なスケジュールの合間を縫って颯爽と現れた佐久間さん。すっと線が伸びるような凛とした佇まいの奥には、青い炎を思わせるような内に秘めた熱量が宿っていた。

レオタード¥41,800、スカート※参考商品(共にアンナ チョイ/アンナ チョイ クライアントサービス)、シューズはスタイリスト私物

ジャケット¥97,900(KEISUKEYOSHIDA/ケイスケヨシダ カンパニー・リミテッド)、その他はスタイリスト私物

繊細さの奥に宿る、揺るぎない強さ。

最初に仕事をしたデビュー当時、佐久間さんには一見した印象だけでは捉えきれないものを感じていたというUDAさん。
 
「話してみたら読書が好きで、太宰治を読んでいたり。作品の中で見る、明るくチャーミングな印象もありながら、内側にはもっと深い宇宙を持っている人なんだなと思ったんです。カメラの前に立つと、また違った強さが現れる。その振り幅は昔から印象的でした」
 
そんな彼女に感じてきたのは、繊細で静かな佇まいと共存する、周囲に迎合しない意志の強さ。
 
「単純に“芯が強い”というのとも少し違うんです。表には見せないけれど、自分の中には絶対に譲らない、ナイフのような鋭さを持っている。いわば、普段は見せることのない武器を内側に秘めているような感じ。求められるものがあっても、全てを譲るのではなく、自分のスタイルを貫いている。その感じが昔からかっこいいなと思っていました」
 
久しぶりに目にした彼女には、その繊細さはそのままに、以前よりも確かな“揺るぎのなさ”が感じられたという。様々な変化を経たいま、UDAさんが彼女の中に見つけたのは表面的なものではない自信だった。
 
「以前はすごく繊細だからこそ、自分の中に持っているものをあまり表には出さないような、どこか揺れ動く感じがあったんです。でもいまは、表面的ではない自信というか、強さみたいなものが以前より固まって、軸ができてきている気がする。今回(松岡)一哲さんが撮ってくれたものは、たぶんその軸の部分なんです」
 
その強さは、以前にはなかったものが新しく加わったというより、もともと彼女の内側にあったものが、時間を重ねるなかでより確かな輪郭を持ちはじめたようにも映る。繊細さを失うことなく、以前より揺るぎのなくなったその佇まいは、UDAさんが引き出したかった佐久間さんの魅力のひとつなのではないだろうか。

レイヤードタンクトップ¥46,200、スカート¥52,800(共にカナコサカイ/サカス ピーアール)

Profile_UDA(うだ)/大手化粧品会社にてPRやマーケティング、教育、店頭プロモーションなどさまざまな業務に携わり、その後独立。現在は国内外のエディトリアル、コスメティック、ファッションのキャンペーン広告、ショーなどのメイクアップを担当。2021年に日本の季節にフォーカスした初の著書『kesho:化粧』(NORMAL)を刊行し、話題を集めた。

Profile_佐久間由衣(さくま・ゆい)/俳優。1995年生まれ、神奈川県出身。NHK連続テレビ小説「ひよっこ」「らんまん」をはじめ、「最愛」『おいハンサム!!』など数々の話題作に出演。映画『キングダム』シリーズではカイネ役を演じ、最新作『キングダム 魂の決戦』が公開中。文芸誌『GOAT』で私小説を発表するなど、執筆の分野にも活動の幅を広げている。@yui_sakuma_official

direction & make-up: UDA[mekashi project] photograph: ITTETSU MATSUOKA
styling: DEMI DEMU hair: YUMA ASO edit: MIYU SUGIMORI

otona MUSE 2026年11月号より

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