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主人公は弱小ユーチューバー。鈴鹿央士さん主演映画『藁にもすがる獣たち』ほか【10月映画】3選

  • 2026.10.13

映画ライター・ムービージャーナリストのよしひろまさみちさんが、今月もマストな映画ニュースをモリモリお届けしますよ〜。

吹奏楽経験者必見 『進行曲 マーチングボーイズ』 10月23日より全国順次ロードショー

親の期待を一身に受けて進学のプレッシャーに苦しむ高校生が、マーチングバンド部に興味を持ったことをきっかけに、一度しかない高校生活の楽しさに気づいていく台湾の青春映画『進行曲 マーチングボーイズ』。これ、吹奏楽経験者やお子さんが吹奏楽をやってる方なら絶対必見。すごくベタな展開ではあるものの、音楽と部活、そこに関わる多様な友人との交流を通して、一度きりの「青春」がどういうものかを映し出した傑作なんです。なんでも監督は京都橘高校マーチングバンドの演奏を聞いたことが、この物語のもとになったんだとか。今年のコンクールシーズンの締めくくりにどうぞ。

story 1990年代の台北。進学校に通い、父の願いである医学部進学に向けて猛勉強のジャン・ハオ(ムー・セン)。プレッシャーの日々を送る彼は、ある日マーチングバンド部に興味を持ち、親に内緒で入部してしまうのだが……。

監督:ジャン・ルイジー/出演:ムー・セン、リウ・ユーレン、ユー・ジェエン、リー・リーレン ほか/配給:メイジャー、アクセスエー/公開:10月23日より、シネマート新宿ほか全国順次ロードショー
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韓国版も観てね 『藁にもすがる獣たち』 現在、全国ロードショー

突然手に入れてしまった大金を巡って、欲と悪意をむき出しにした人々が交錯する……。曽根圭介の同名小説を映画化した『藁にもすがる獣たち』が公開中です。これ、じつは2020年に同名タイトルで韓国での映画化がされており、今回は2回目の実写映画となります。韓国版と大きく違うのは、鈴鹿央士さんが演じる主人公が、弱小YouTuberって設定。これがいかにも「今」っぽくて、妙にリアルに感じてしまう作りになっています。劇場に行くまえに、韓国版をチェックしておくと比較して観られて楽しいはず。

story 弱小YouTuberの大学生・寛治(鈴鹿央士)は、アルバイト先のネットカフェで客の忘れ物のボストンバッグを見つける。その中には1億円の札束が入っており、彼はそれを持ち出す。一方、夜職のし〜な(森七菜)は、投資の失敗で借金を抱えた主婦・美奈(MEGUMI)に近づき、保険金詐欺を企てており……。

監督・脚本:城定秀夫/原作:曽根圭介/出演:鈴鹿央士、成宮寛貴、森七菜、MEGUMI、前田旺志郎、二ノ宮隆太郎、小手伸也、岩松了、風吹ジュン ほか/配給:東映/公開:現在、新宿バルト9ほか全国ロードショー
© 2026「藁にもすがる獣たち」製作委員会

NHK BSでも放映されたアカデミー賞受賞作 『プーチンの愛国教室』 10月3日より全国順次ロードショー

ウクライナ侵攻前後のロシアでの教育現場を克明に映し出し、今年のアカデミー賞長編ドキュメンタリー賞を獲得した『プーチンの愛国教室』が公開されます。これじつは、アカデミー賞発表前の1月、NHK BSで『名もなき反逆者 ロシア 愛国教育の現場で』というタイトルで放映されていたんですが、あまりの衝撃・出来栄えゆえに劇場公開が実現。小学校に勤める教員のパヴェルさんが、危険をかえりみずに子どもたちを取り巻く環境や教員たちの価値観の激変をカメラに収めました。ときの政権が始めた戦争が一般の人に与える極悪な影響を、超分かりやすく、サスペンスフルに描き出しています。

story ロシアの小さな街にある小学校で、イベントの企画や撮影を担当するパヴェルは、自由を愛する教員。2022年2月にロシアがウクライナに侵攻を開始。学校では戦時下の愛国教育が始まり、パヴェルの穏やかな日常はガラリと変わる。
 
監督:デヴィッド・ボレンスタイン/共同監督・撮影・出演:パヴェル・タランキン/配給:トランスフォーマー/公開:10月3日より、シアター・イメージフォーラムほか全国順次ロードショー
© 2025 made in copenhagen Aps, Pink Productions s.r.o.

text : Masamichi Yoshihiro
 
otona MUSE 2026年11月号より

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