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「法律は悪用される。小さなことでも批判しないと、大きな過ちに…」政治の今とこれからについて考える【#むちぞん】

  • 2026.10.15

世の中の「知らないと損する」話題を、北海道から「ざっくり」深掘りするHBCのWEBトーク番組「むちぞん~無知は損する~」。

情報があふれる現代社会で、「もやもやする話題」や「実は、知らないと損する知識」を、その道の第一人者をお招きしてじっくり聞いていこうという企画です。

第1回は、今、日本の最大多数を占めながらも実態が知られていない「謎の集団・新しいリベラル」に迫ります!

Sitakke

ゲストに『新しいリベラル』(ちくま新書)の著者である北海道大学大学院の橋本努教授をお迎えし、政治思想の基本から「新しいリベラル」の正体まで、ゼロからたっぷり伺いました。

聞き手は、HBC本間吏成(ほんま・りせい)アナウンサーと、報道部の髙橋智也(たかはし・ともや)記者です。

シリーズでお伝えしている「新しいリベラル」編。
・1回目の記事:そもそもリベラルって?保守って?
・2本目の記事:大規模調査によって新たに浮かび上がった「新しいリベラル」とは何なのか
・3本目の記事:世論調査の統計分析で分かった「6つの政治タイプ」とそれぞれの投票行動
・4本目の記事:あなたが「新しいリベラル」にあてはまるかがわかる、3つの質問
・5本目の記事:なぜ高市政権の言葉はリベラル王国・北海道にも刺さったのか?
・6本目の記事:2月の選挙の勝敗を分けたポイント
・7本目の記事:政党の「真ん中寄せ」現象や自由民主主義の危機

今回はいよいよ最終回。「法律が悪用されるリスク」について深掘りします。

「法律は悪用される」

本間アナ)収録(5月)直前に「国家情報会議設置法」という高市さんの肝入りの法律が成立しましたが、これはどう評価しますか?

Sitakke

橋本教授)だいたい、法律というのは悪用されちゃうんですよね。例えば、戦前の治安維持法なんてまさにそうです。「あった方が戦争に勝てるんだろうな」と思うんですが、その解釈をどんどんひどい解釈にして、逮捕してしまう。

どんなに良い法律でも、この種の法律は危惧しなければならなくて、批判的に見ていかないと、日本人はそこまで優秀じゃないんです。法律を解釈するときに「戦争に勝つために曲げて解釈していいんじゃないか」という人が出てきてしまう。

これを歴史の教訓として学んでいかないと危険です。

本間アナ)悪用するというのは国がということですか?

橋本教授)まあ例えば、地方ですよ、それぞれの国家公務員、地方公務員ですね。運用する人たちが誤った、あるいはこの解釈でもいいんじゃないかと自由に解釈を始めちゃう。政府がコントロールできない形で、忖度して逮捕してしまうということが歴史の教訓ですからね。

本間アナ)無知だと損しますね。

橋本教授)運用する側に対してもプレッシャーをかけていかないと、小さなことでも批判していかないと、大きな過ちを犯す可能性があるということです。

Sitakke

本間アナ)一般市民レベルだとどう関わってくるんですかね?

橋本教授)普通にパソコンの画面で色々入力している内容は、IT企業に全部漏れているわけですよね。私たちのプライバシーは政府だけでなく巨大IT企業が握っている。IT化が進めば進むほど、政府は裏で、市民の様々な情報を持つことができる。ITは民主主義のツールではなく、権威主義の社会にとって、都合の良いツールになってきたという認識を持たないと難しいですね。

本間アナ)1回1回自分の情報が抜かれているなんて考えないですもんね……。

政治を「自分ごと」にするために

本間アナ)髙橋さん、ここまでいかがでしたか?

髙橋記者)まだまだ知らないこともあるし、自分も無知だなと思いながら勉強になりました。おもしろかったです。

Sitakke

本間アナ)私はゼロからお聞きしてきましたけれど、話の軸「新しいリベラル」は社会的投資・次世代に目を向けた思想という理解で間違いないでしょうか?

Sitakke

橋本教授)そうですね、次世代支援というのが新しいリベラルの大きな特徴だと思います。

本間アナ)その層が、今後鍵を握っていきそうですね。ありがとうございました!

収録を終えて

Sitakke

本間アナ)自分は初めて「新しいリベラル」という言葉を知って、自分の思考の傾向を知ることができただけでもすごく良い時間でした。政治や政策をカテゴリー分類して見られるようになると、自分ごととして考えられるようになりますね。

髙橋記者)報道に身を置く身としては考えないといけない、考え続けないといけないのかなって。政策ってみんながみんな賛成することはない、じゃあ私たちはどれを考えようかっていうのに、きょうのお話はヒントになりますね。

Sitakke

本間アナ)全員に対して当てはまる政策も思想もないからこそ議論が尽きないし、それが政治や思想の醍醐味だと感じました。
「むちぞん~無知は損する~」。まずは枠だけでも知って、考えるきっかけにしていくことが大切ですね。

髙橋記者)一緒に頑張りましょう!よろしくお願いします。
本間アナ)よろしくお願いします!

***

政治や社会の仕組みを「ざっくり」知ることで、見え方がガラリと変わります。

第2回は、「リベラルは、なぜ、負けたのか?」を負けた側の視点から切り込みました。
ゲストは、前・衆議院議員の逢坂誠二さんです。

むちぞん~無知は損する~

Sitakke

HBCニュースのYoutubeで動画を公開しています。

HBCアナウンサー・本間吏成

稚内市出身。HBCラジオ「気分上昇ワイド ナルミッツ!!!」パーソナリティ、野球実況、HBCテレビ「キタコイ」を担当。Sitakkeでは「むちぞん~無知は損する~」や「アライマ(アラサーの今、話してみた)」に出演。好き勝手に喋るので、リスナーからは「ナルミッツの毒」と言われる。

HBC報道部・髙橋智也

北海道の政治・社会ニュースを中心に取材を担当。

ゲスト:橋本努(はしもと・つとむ)

北海道大学大学院経済学研究科教授。経済思想・政治思想を専門とし、大規模調査に基づく著書『新しいリベラル~大規模調査から見えてきた「隠れた多数派」』(ちくま親書・金澤悠介教授との共著)が話題を集めている。

編集:Sitakke編集部IKU

※掲載の内容は収録時(2026年5月)の解説・議論に基づきます。

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