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「同じ学年なんだからお互いさまでしょ」音楽発表会で私の前に割り込んだ保護者。だが、PTA役員の注意に黙り込んだ瞬間

  • 2026.10.15
「同じ学年なんだからお互いさまでしょ」音楽発表会で私の前に割り込んだ保護者。だが、PTA役員の注意に黙り込んだ瞬間

朝早くから並んで取った最前列

娘の小学校で音楽発表会が開かれた日のことです。

娘の学年は、いちばん最初の出番でした。私は朝早くから並び、撮影席の最前列にあるパイプ椅子に座ることができました。

ビデオカメラを構えると、舞台全体がきれいに画面におさまります。

担任の先生が指揮をする姿も、娘が前に出て踊る場面も、しっかり残せそうでした。

ところが、幕が開いて子どもたちが並んだときです。

「あ、ちょっとごめんなさいね」

同じ学年の保護者の女性が、通路から身をかがめて入ってきました。

そして、私の席のすぐ前で立て膝になると、そのままカメラを構え始めたのです。

「えっ、そこに……?」

思わず声が出そうになりました。

女性の頭がカメラに大きく映り込み、舞台全体が撮れなくなってしまいました。

仕方なく娘の顔をアップにすると、今度は先生の指揮も、ほかの子どもたちの姿も画面から消えてしまいます。

曲の切れ目を待って、私は女性に声をかけました。

「すみません。そこにいられると、カメラに映ってしまうんですけど……」

すると、女性は振り向いて言いました。

「同じ学年なんだからお互いさまでしょ」

「でも、ここは座って撮る席なので……」

「並んで取ったのはそっちの勝手でしょ。こっちだって子どもを撮りたいんだから」

女性は不満そうに舌打ちをすると、さらにカメラを高く持ち上げました。

私も娘の姿を残したくて早くから並んだのに、どうしてこちらが我慢しなければならないのでしょうか。

それでも演奏中に言い争うわけにはいきません。

娘が前に出て踊っているあいだも、私のカメラには女性の頭が入り続けていました。

PTA役員が伝えた、当たり前のこと

次の曲との合間に、腕章をつけたPTAの役員が通路からやってきました。

役員は女性の横にしゃがむと、手にしていたプログラムの注意書きを指さしました。

「すみません。撮影席では、座って撮影をお願いします」

穏やかですが、はっきりした口調でした。

すると女性は、不満そうに答えました。

「でも、うちも同じ学年なので」

役員は後ろの席に目を向けてから、落ち着いた声で続けました。

「後ろの方も、同じ学年のお子さんを撮っているんですよ。そこに入られると、見えなくなってしまいます。お席からお願いします」

その言葉に、女性は後ろを振り返りました。

そこには、カメラを構えたまま、こちらを見ている保護者たちがいました。

女性は何か言いかけたものの、結局、何も言い返しませんでした。

頬を赤くしてうつむくと、ゆっくり立ち上がり、自分の席へ戻っていきました。

すると後ろの列から、小さな声が聞こえました。

「よかった、やっと見える……」

その声を聞いて、困っていたのは私だけではなかったのだと分かりました。

次の曲が始まり、私はようやくカメラを引きの画面に戻すことができました。

指揮をする先生も、前に出て踊る娘も、今度はきれいに映っています。

最後の曲が終わり、子どもたちがそろっておじぎをする姿まで、しっかり録画できました。

同じ学年の子どもを撮りたい気持ちは、みんな同じです。

だからこそ、自分だけがよければいいという撮り方はしてほしくない。そう感じた音楽発表会でした。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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