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生鮭は9・10月に買う家庭が増え 塩鮭は12月に量が増す

  • 2026.10.11

生鮭と塩鮭は、家計調査では別の品目です。二人以上の世帯で2022〜2025年を並べると、生鮭は買った世帯の割合が9月か10月に1年の最高になり、塩鮭は割合が通年2割台のまま、12月に1世帯あたりの購入量が1年で最も多くなりました。大みそかの支出、東京の市場の入荷も比べます。

二人以上の世帯について2022〜2025年の4年間を見ると、生鮭を1回でも買った世帯の割合が1年で最も高かったのは、2022年は9月・2023年は9月・2024年は10月・2025年は10月でした。一方の塩鮭は、買った世帯の割合がどの月も20.6〜24.7%と2割台で動きが小さく、そのかわり12月に、1世帯あたりの購入量が4年とも1年で最も多くなっています。
同じさけでも、季節の動きが出る月も、動く数字も違います。総務省の家計調査の月ごと・日ごとの表と、東京都中央卸売市場の入荷の明細から、2つの品目を並べました。

家計調査の「さけ」と「塩さけ」 分類の境目は塩

家計調査では、生鮭は生鮮魚介の品目「さけ」、塩鮭は塩干魚介の品目「塩さけ」として、別々に数えられています。この記事では、前者を生鮭、後者を塩鮭と呼びます。
分類の説明では、生鮮魚介は「採取されたままのもので、保存などのための加工がされていないもの。冷凍、洗浄、切断、不要物の除去などの最小限の加工を加えたものも含む。」、塩干魚介は「保存などのため、乾燥又は塩を付加したもの。生鮮魚介の塩漬、塩物も含む。冷凍も含む。」とされています。
品目「さけ」の例示には、ぎんざけ・べにさけ・あきあじ・キングサーモン・ますが挙がり、にじます・ひめますは別の品目です。「あきあじ」は、品目「あじ」の欄にも「さけ」へ回す例として載っています。品目「塩さけ」の例示は、新巻(一塩もの)・塩ます・塩引です。
このあとの数字は、どれも二人以上の世帯(単身世帯は入らない)の1世帯あたりの値です。

生鮭を買った世帯の割合 1年の最高は9月か10月

その月に生鮭を1回でも買った世帯の割合(統計表の購入世帯数〈1万分比〉を百分率にした値)を、8月から12月まで並べました。
・2022年 8月 43.1%→9月 47.4%→10月 47.4%→11月 41.0%→12月 41.9%
・2023年 8月 42.1%→9月 47.5%→10月 47.0%→11月 41.5%→12月 42.2%
・2024年 8月 40.0%→9月 44.1%→10月 45.5%→11月 40.4%→12月 42.1%
・2025年 8月 40.1%→9月 44.1%→10月 45.6%→11月 42.1%→12月 43.7%
9月は4年とも8月から上がり、1年の最高は2022・2023年が9月、2024・2025年が10月でした。9月と10月の差は2022年が0.05ポイントと小さく、ほぼ並んでいます。
11月はどの年も10月より下がり、12月は11月より上がるものの、4年とも9・10月の割合には届きません。

塩鮭は買う世帯が通年2割台 12月は1世帯の購入量が最多

塩鮭を買った世帯の割合は、2022年1月から2025年12月までの48か月すべてが20.6〜24.7%の範囲でした。12月の割合は、12か月の中で2022年が9位・2023年が6位・2024年が10位・2025年が9位で、高い月ではありません。
ところが、1世帯あたりの購入数量は、4年とも12月が1年で最も多くなります。11月と12月を並べます。
・2022年 11月 108g→12月 115g(1〜11月で最も多い月は111g)
・2023年 11月 117g→12月 139g(1〜11月で最も多い月は117g)
・2024年 11月 94g→12月 145g(1〜11月で最も多い月は109g)
・2025年 11月 96g→12月 116g(1〜11月で最も多い月は105g)
支出金額も4年とも12月が1年で最多で、250円・263円・291円・292円でした。
生鮭の購入数量は、1年で最も多い月が10月・10月・5月・10月(2022〜2025年)で、12月が最多になった年はありませんでした。

12月31日の支出 生鮭は1年の1位か2位 塩鮭は1日平均より少ない

日ごとの支出を品目別に載せた家計調査の表(第6-16表)から、12月31日の額を取り出し、その年の1日平均(1〜12月の日別の値を足して日数で割った値。日付不詳の分は除く)と比べます。
・2022年 生鮭 31.42円(1日平均 13.70円・1年で2位)/塩鮭 4.52円(1日平均 5.90円)
・2023年 生鮭 35.63円(1日平均 13.39円・1年で1位)/塩鮭 5.54円(1日平均 6.55円)
・2024年 生鮭 29.82円(1日平均 13.67円・1年で2位)/塩鮭 4.63円(1日平均 6.92円)
・2025年 生鮭 41.14円(1日平均 14.51円・1年で1位)/塩鮭 6.11円(1日平均 7.30円)
生鮭の12月31日は1日平均の2.2〜2.8倍で、12月30日も4年とも1年の4位以内に入りました。塩鮭の12月31日は、4年ともその年の1日平均を下回っています。
塩鮭の12月で最も額が多い日は、2022年が12月1日・2023年が12月26日・2024年が12月22日・2025年が12月5日で、決まった日に集まってはいません。
生鮭は値段の面でも12月が目立ち、2022〜2025年のどの年も、12月の100gあたりの値段がその年の12か月で最も高くなりました(261.46円・257.9円・271.35円・297.54円)。

東京の市場の「しろさけ」 9・10月に1年の7割超 出荷地は北海道が多数

鮮魚の「しろさけ」は、東京都中央卸売市場の3市場(足立・大田・豊洲)に入った量の7割超が9・10月に集まります(71.1〜75.4%)。市場の明細には、鮮魚の「さけ・ます類」がしろさけ・ぎんさけ・ます・輸入さけ・ます・その他さけの品目に分かれて載っており、この節の鮮魚の数字は「しろさけ」と「輸入さけ・ます」だけを数えたものです。
・2022年 1年 1,068tのうち9・10月が759t(71.1%)
・2023年 1年 1,120tのうち9・10月が836t(74.7%)
・2024年 1年 1,008tのうち9・10月が717t(71.1%)
・2025年 1年 595tのうち9・10月が448t(75.4%)
9・10月の入荷を出荷地(明細の出荷地欄。とれた場所とは限らない)で分けると、北海道は65.5→71.8→80.1→89.2%(2022→2025年)、宮城は29.8→23.2→12.5→4.5%でした。
2025年のしろさけの入荷は595tで、2022〜2024年の1,008〜1,120tより少なくなっています。北海道立総合研究機構は、2025年の全道への秋サケ来遊数(沿岸での漁獲数と河川での捕獲数の合計)は686万尾で前年の39%と大幅に減り、平成以降では過去最低の水準になったと説明しています。来遊数は北海道の沿岸と河川で数えた尾数で、東京の市場の入荷量とは別の統計です。
12月の市場では様子が変わり、鮮魚の品目「輸入さけ・ます」は4年とも12月が1年で最も多い月でした。塩蔵品のうち品目名にさけ・ますが付く6品目の12月の入荷は、塩ぎんさけが74.9〜81.5%を占め、塩あきさけは3.8〜7.7%です。いずれも市場に入った量なので、家庭で買われた鮭の種類・出どころの内訳とは別物です。

よくある質問

12月の塩鮭は、値段が上がるから支出が増えるのですか

4年分の数字では、そうとは言えません。塩鮭の100gあたりの値段は、12月が1年で最も高かったのは2022年と2025年で、2023年は12か月中11位、2024年は9位でした(12月 217.67円・189.36円・200.93円・251.3円)。
4年すべてでそろって12月が1年の最多になったのは、1世帯あたりの購入数量と支出金額の2つです。

生鮭を買う世帯が1年で最も少ないのは何月ですか

2023年と2025年は1月(38.5%・36.6%)、2024年は1月と7月が同じ値(38.8%)、2022年は11月(41.0%)でした。その年の最も高い月との差は、2023年と2025年が9.0ポイント(2025年は1月36.6%→10月45.6%)、2022年が6.4ポイント、2024年が6.7ポイントでした。

まとめ 生鮭は買う世帯の割合 塩鮭は買う量に季節が出る

・生鮭を買った世帯の割合は、2022〜2025年とも9月か10月が1年の最高(45.5〜47.5%)
・塩鮭を買った世帯の割合は48か月とも2割台。12月は1世帯あたりの購入量(115〜145g)と支出金額が4年とも1年で最多
・12月31日の支出は、生鮭が4年とも1年の1位か2位、塩鮭は4年とも1日平均を下回る
・東京の市場のしろさけは9・10月に1年の71.1〜75.4%が入り、2025年は595t

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