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ダイソーのブーツケア6選 防水スプレーは玄関で使わない

  • 2026.10.10

2014〜24年に学術誌に報告され、厚生労働省の手引に載った防水スプレーの中毒47症例では、使った場所は室内17件・玄関14件でした。ダイソーネットストアの靴用品から、ブーツの汚れ落とし・手入れ・保管に使う6点(税込990円)を選び、本革・合皮・布地に使えるかの表示を並べました。フッ素防水スプレーは本革・合皮に使えない表示です。

防水スプレーを作る会社などに向けて、厚生労働省がまとめている手引があります。2025年10月に出た第4版には、「靴用製品による事故事例の多くは、狭い玄関先等で一度に多数の靴に使用したときに発生している。」という一文があります。
雪や雨の季節の前にブーツの手入れ道具をそろえるなら、スプレーをどこでかけるかも一緒に決めておきたいところです。
ここでは、ダイソーネットストアの靴用品から6点を、汚れを落とす・手入れする・しまう/乾かすの順に紹介します。価格と表示は2026年10月9日に各商品ページで読んだもので、店舗に同じ商品が並んでいるかは確かめていません。

出典 weboo.link

6点を1個ずつ買うと税込990円です。ネットストアは1回の注文が税込770円からで、11,000円未満の注文には送料770円(沖縄県本島・離島は別の額)がかかるため、届け先が本州などなら合計1,760円になります。届け先は自宅や事業所などに限られ、店舗受け取り・コンビニ受け取りはできない仕組みです。カートに入れるにはログインが必要です。
3のデリケートクリームだけは、靴用品ではなく「StandardProducts」というカテゴリーに入っていました。

汚れを落とす 馬毛のブラシと泥かき付きのブラシ

1. 靴ブラシ(馬毛入り) 税込220円

持ち手はブナ、本体は馬毛・ポリプロピレンの、9.5×3.3×4.4cmの小さめのブラシです。用途は靴のホコリ落とし。
使う前に靴の目立たない部分で必ず試し、こすりすぎないように、とあります。また、黒や濃い色の靴に使ったブラシは、淡い色や白い革の靴には使いません。天然素材のため、色むらやささくれがある場合もあります。

2. シューズブラシ 税込110円

ヤシの実の繊維(コイアファイバー)とスチールを使った、長さ21.5cmのブラシで、原産国はスリランカ。靴底の小石を取る泥かきと、吊り下げ用の穴が付いています。
合成皮革やビニールの製品には使わない表示です。泥かきは先が鋭くなっているので取り扱いに注意し、天然素材でブラシの粉が出る場合があるため、最初に水洗いしてから使います。使ったあとも水洗いして乾かします。

手入れする 革靴用のクリームと布地用の防水スプレー

3. デリケートクリーム40mL 税込330円

ラノリンオイルやシリコーンオイルを含む、40mLの革靴用のクリームです。アニリン染・ヌメ革・爬虫類やその他の特殊な仕上げの革には使えません。
靴の汚れやホコリを落としてから、コットンクロスなどにクリームをとって円を描くように薄く塗り、最後に豚毛のブラシでブラッシングする手順です。床に新聞紙などを敷いてから使い、ふたを開けるときは中身が飛び出すことがあるので注意します。床や服に付いたしみは取れない場合があります。素材によって色落ちやしみの出ることもあるので、塗る前に目立たない所で一度試します。目に入ったときはこすらずに流水で15分以上流してから医師に相談する、という表示もあります。

4. フッ素防水スプレー(70mL) 税込110円

石油系溶剤とフッ素樹脂のスプレーで、内容量は70mL。使えるのは傘・衣類・靴・スキーウェアなどのドライクリーニングできる生地で、本革・合皮・毛皮・絹・和服・家具・一部のゴムなどには使えません(変色のおそれがあるため)。革や合皮のブーツに使う商品ではない、ということです。
缶を上下に4〜5回振ってから30cmほど離して均一にかけ、一度にたくさん使わずに、こまめに少しずつスプレーします。かけたあとは風通しのよい屋外で完全に乾かします。
商品ページの先頭には「マスクを必ず着用して使用」「吸い込むと有害、必ず屋外で使用すること」と並んでいます。厚生労働省の手引は、製造・販売する事業者が製品に表示する統一の注意表示の例として「吸い込むと有害」「必ず屋外で使用」「必ずマスクを着用」などを挙げていて、この商品のページにも同じ趣旨の文言が文字で載っていました。

しまう・乾かす ブーツクリップと竹炭の乾燥剤

5. 高さを調節できるブーツクリップ 税込110円

ブーツの口をクリップではさんで立てておく道具で、対応するブーツの高さは約30〜55cm。本体は約W6.5×D5.5cmで、高さは36〜59cmの間で伸び縮みします。本体の下とクリップを持って引き伸ばし、高さを合わせてからブーツをはさみ、平らな場所に置きます。
ブーツに付けたままの長い期間の保管は避けるよう書かれているほか、上に乗ったり重いものを掛けたりしない、高さの調節をくり返すと硬さがゆるくなることがある、ブーツの素材やサイズによっては合わないものもある、といった表示があります。

6. 竹炭脱臭乾燥剤(シューズ用、2個) 税込110円

竹炭とポリプロピレンでできた、7.5×16.8×2cmの乾燥剤が2個入っています。靴の中に入れて使います。
靴が濡れているときは、水気を十分に拭き取ってから入れる表示です。使ったあとは天日干しをすると、くり返し使えます。本体を水で濡らしたり洗濯したりしないこと、食べ物ではないので口に入れないこと、強く引っ張ったり尖ったもので傷つけたりしないことも書かれています。

合皮に使えない表示は2点 本革にも使えないのは防水スプレー

6点の商品ページを、本革・合皮・布地という素材の名前が出てくるかどうかで読み直しました。書かれていたのは次のとおりです(「記載なし」は使えるという意味ではありません)。
・本革:3のデリケートクリームは革靴用(アニリン染・ヌメ革・爬虫類などは不可)。4の防水スプレーは使えない
・合皮:4の防水スプレーは使えない。2のシューズブラシも合成皮革・ビニールの製品に使わない
・布地:4の防水スプレーはドライクリーニングできる生地に使える
・目立たない部分で試す:1の馬毛のブラシと3のクリームの2点
・素材の名前がない:5のブーツクリップ(ブーツの素材やサイズによっては合わないものもある)と6の竹炭の乾燥剤
合皮のブーツなら2と4は外れ、本革でもアニリン染やヌメ革なら3も外れます。手持ちのブーツの素材は、靴の中や箱の表示で先に確かめておくと選びやすくなります。

出典 weboo.link

防水スプレーは屋外で 中毒47症例の使用場所は室内と玄関

消費者庁のコラム「防水スプレーの吸込み事故に注意!」は、「冬のこの時期、防寒着やブーツといった布・皮革製品の雨雪対策などに、エアゾールタイプの防水スプレーを活用する方も多いと思います。」と書き出し、霧を吸い込むと呼吸器障害などの中毒症状を起こすおそれがあると注意しています。寄せられた事故情報の例には、玄関で使っていたケースが2つあります。
・「狭い玄関で戸を閉めて、10分ほど防水スプレーを使用した。10時間以上経過しても呼吸困難感や悪心が続くため受診した。」(20歳代)
・「玄関のドアを開けて防水スプレーを靴にかけていると、風向きが変わり、霧を吸い込んで呼吸困難になった。」(40歳代)
厚生労働省の手引(第4版)は、2014年11月〜2024年10月に学術誌に報告された47症例(42報告)を調べた結果を載せています。中毒が起きたときに使っていた場所は、室内17件、玄関14件、浴室3件の順で、屋外(ベランダ)で使ったと明記されていたのは1件でした。挙がっている場所は合わせて35件で、47症例のうち残りの使用場所は、手引に書かれていません。換気扇を回し、窓も開けていたので問題ないと考えて室内で使った2件でも、中毒を発症しています。
手引は、消費者に伝える使い方の注意として「閉鎖空間、特に狭い所で使用しない(室内、トイレ、浴室、玄関、自動車内 等)。」を挙げ、注意が必要な人として、乳幼児、高齢者、喫煙歴を有する者、肺等の呼吸器系機能が低下している者についての表示も求めています。

出典 www.mhlw.go.jp

消費者庁が「事故を防ぐために」として挙げているのは、次の5つです。
・マスクを着用し、風通しのよい屋外で使用する
・風向きに注意し、風上から風下に向かって使用する
・顔の近くでスプレーしない
・一度に大量に使用しない
・周囲に人がいないか確認してから使用する
4のフッ素防水スプレーの「一度に多量に使用しないで、こまめに少しずつスプレーしてください。」という表示とも重なります。手引によると、東京都が2020年度に行った消費者アンケート(回答1,052件)で、使うときに「必ず屋外で使用する」と答えたのは65.7%(691件)でした。

報告件数は2013年度から増えた 1996〜2018年度の推移

手引には、1996年度から厚生労働省の家庭用品等に係る健康被害病院モニター報告の中で集めてきた、防水スプレーの報告件数が年度ごとに載っています。1996〜2012年度の17年度は平均14.6件、2013〜2018年度の6年度は平均67.3件で、後の期間は前の期間の約4.6倍でした(平均は編集部の計算)。いちばん多いのは2017年度の98件です。
季節について手引は、この報告件数の説明の中で「過去には冬場に多く事故が発生する傾向があったが、最近は必ずしも特定の季節に集中しておらず、1年を通して事故が発生していた。」と書いています。一方、47症例の調査の項では、日本中毒情報センターの発表で1月・6月・7月・10月の順に相談件数が多いことを紹介し、「防水スプレー製品を使用する機会の増える冬季や梅雨時期に多いものと考えられている。」としています。
なお、2019年度からは別の年次とりまとめの数字になり、2020年度以降は誤使用など使う人の側の要因と考えられる事例が報告の対象から外れたため、図は2018年度までにしています。

出典 www.mhlw.go.jp

よくある質問

玄関のドアを開けておけば、玄関でスプレーしてもいいですか

消費者庁の事故例には、ドアを開けて靴にかけていたのに風向きが変わって霧を吸い込んだケースがあります。手引の47症例でも、玄関のドアを開けていた例が1件ありました。手引が使わない場所として挙げる閉鎖空間には玄関が入っていて、4の商品ページも「必ず屋外で使用すること」としています。ドアを開けても玄関は屋外ではないので、外の風通しのよい場所で、風上から風下に向けて使ってください。

スプレーを吸い込んだかもしれないときは、どうすればいいですか

消費者庁のコラムは「時間差で症状が現れることもあります。」とし、吸い込んでしまったら日本中毒情報センター(中毒110番)やかかりつけの医療機関などに早めに相談するよう呼びかけています。手引の47症例でも、症状が出るまでの時間は、使用直後(0〜30分程度)が17例、数時間以内(1〜8時間程度)が13例、半日から1日後が4例と幅がありました。使った直後に何ともなくても、あとから息苦しさやせきなどが出てきたら相談先に連絡してください。

ブーツクリップに立てたまま、春までしまっておけますか

5のブーツクリップは、ブーツに付けたままの長い期間の保管を避けるよう表示されています。しまう前には、濡れたブーツなら水気を拭き取ってから6の竹炭の乾燥剤を入れる、という順番も表示どおりです。長くしまうときの置き方は、ブーツ側の取り扱い表示も確かめてください。

ブーツの素材を見て選び スプレーは外で少しずつ

今回の6点のうち、フッ素防水スプレーは布地用で本革・合皮には使えず、シューズブラシも合成皮革には使わない表示でした。革のブーツのクリームは、アニリン染やヌメ革には使えません。
防水スプレーは、厚生労働省の手引の47症例で室内17件・玄関14件と、閉じた場所での使用が目立ちます。何足もまとめてかける日ほど、玄関ではなく外で、マスクをして少しずつ。
※商品の値段・内容量・表示は、2026年10月9日にダイソーネットストアの商品ページで読んだ内容です。症例・件数は厚生労働省の手引(第4版)に載った集計で、起きた事故すべての数ではありません。体調に変化があるときは、記事の内容で判断せず医療機関に相談してください。

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