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「もっと早く終わるでしょ」と言った先輩に、雑務のことは言わなかった私→異動後に届いた「コピー用紙ってどこに頼んでた?」

  • 2026.10.6
ハウコレ

同期からの知らせを読んで、新しい部署の席でひとりで笑いました。前の部署で続けていたことに、親切な理由はひとつもありません。

異動前の片付けで、引き出しに入れていた補充のメモを、まとめて処分しました。

気づいた人がやる、の「気づいた人」

前の部署では、コピー用紙が切れることがありませんでした。トナーも、封筒も、集荷用の伝票も同じです。切れる前に私が補充していたからで、それを頼まれたことは1度もありません。最初に気づいたのが私で、そのまま誰も引き継がなかっただけです。補充と発注と集荷の手配で、自分の入力作業は毎回後回しになりました。定例の会議で遅れを報告した私に、先輩はこう言いました。「そのくらいの量なら、もっと早く終わるでしょ」。「すみません、明日までに出します」と答えて、メモには「紙、残り1箱」と書き足しました。雑務のせいだとは、言いませんでした。言えば、雑務の担当が正式に私になるだけだと思ったからです。

困ればいい、と思いながら続けた

それからも補充はやめませんでした。やめれば私が困る側になるのと、もうひとつ理由があります。私がいなくなった時に、この部署の全員が困ればいいと思っていたのです。誰も気づかないなら、切れるまで気づかなければいい。異動の内示が出た時、引き継ぎ書には自分の担当業務だけを書きました。備品のことは、どこにも入れていません。最終日に「お世話になりました」と頭を下げ、先輩から「向こうでも頑張ってね」と花束を受け取りました。棚の段ボールは、あと1箱でした。

「回ってないらしいよ」

異動から1か月ほどして、前の部署に残っている同期からメッセージが来ました。「あそこ、あなたが抜けてから回ってないらしいよ。紙もトナーも切れて、先輩がコンビニに走ってた」。新しい部署の席で、その文面を読み返しました。笑ってしまいました。想像していた通りのことが、想像していた通りに起きていたからです。数日後、先輩から届いた「コピー用紙って、いつもどこに頼んでた?」に、事実だけを返しました。「総務の備品カタログの3ページ目です。納品まで3日かかります」。あの会議の日に言えなかったことは、今も書いていません。

そして...

新しい部署には、備品の担当表が壁に貼ってありました。コピー用紙は月ごとの当番制で、トナーと郵便は別の人の名前が書いてあります。私の名前もそこにありました。全員で分担して、お互いの仕事を可視化したほうが思いやりが生まれると思います。

(20代女性・事務職)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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