1. トップ
  2. エピソード
  3. 「女友達と2人で」とだけ送ってきた彼を疑った私→届いた1枚の写真を見て、上着を羽織って家を出ました

「女友達と2人で」とだけ送ってきた彼を疑った私→届いた1枚の写真を見て、上着を羽織って家を出ました

  • 2026.10.6
ハウコレ

「昔からの友達」としか返ってこなかった彼。名前を聞き直せずにいた私に届いたのは、説明の言葉が一つもない、お店の住所と写真でした。

スマホに届いた彼のメッセージには、「女友達と2人で飲んでくる」とだけありました。

普段は名前まで書いてくる人なのに

付き合って1年半になる彼は、飲みに行く日には必ず相手を教えてくれる人です。「会社の同期と」「大学の先輩と」と、聞く前から名前やお店まで書いてくることがほとんどでした。

彼から女友達の話を聞いた覚えは、一度もありません。そのうえ、わざわざ「2人で」。私は「誰?」とだけ返しました。

既読はすぐについたのに、返事までには少し間があきました。ようやく届いたのは、「昔からの友達」。名前も、お店の場所も書かれていません。

知らない女友達と2人きり。そこに、名前もお店も言わないという事実が重なって、ただの友達とは思えなくなっていきました。

「そっか」のあとに届いた住所

「名前は?」と打ちかけて、消しました。続けて聞けば、疑っていると言っているのと同じです。結局送ったのは、「そっか」だけでした。

洗濯物をたたんでいても、気づけばスマホを手に取っていました。言えない相手なのか、私に知られたくない相手なのか。薄暗いカウンターに2人で並ぶ姿まで、勝手に思い浮かべてしまいます。

その夜、通知が鳴りました。届いたのは、お店の住所だけ。

地図が示したのは駅前の大衆居酒屋で、私の家から歩いて数分の場所でした。彼の家からは、電車を乗り継がないと来られない距離です。

席から撮った1枚と、近すぎるお店

続けて届いたのは、席から撮ったらしい1枚。奥の壁には、地図の店内写真と同じメニューの短冊が並んでいます。向かいの席の女性は、白い封筒を両手で持ち、こちらに向けていました。

封筒には金色の英字で「WeddingInvitation」。封筒を支える左手の薬指には、細い指輪がはまっていました。

結婚式の招待状を渡すための席だったのだと思います。私の「誰?」に混じっていた疑いに、彼は気づいていたはずです。

「疑ってごめん。ありがとう」と送っても、既読がつくだけで返事はありません。

画面越しに謝って終わりにするには、あのお店は近すぎました。上着を羽織って、家を出ました。

そして...

引き戸を開けると、奥の席の彼がこちらに気づき、椅子から腰を浮かせました。

振り返った女性は、彼が口を開くより先に立ち上がり、自分から名前を名乗って頭を下げてくれました。それから彼のほうを向いて、笑いながら言いました。

「名前くらい、言えばよかったのに」

彼は私を見て、「今度ちゃんと話す」とだけ言いました。

少しだけ3人で飲んだ帰り、駅へ向かう彼女は、別れ際に私へ「式で待ってますね」と手を振りました。

招待されたのは彼のはずです。どうして私まで式に行くことになっているのか。あのお店を選んだ理由も、「今度」がいつなのかも、まだ聞けていません。

隣を歩く彼のコートのポケットから、白い封筒の角がのぞいていました。

(20代女性・事務職)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ