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【60代からの終活】無理に捨てさせない!「実家の片づけ」で親が前向きになる声かけ術【住まい方アドバイザー・近藤典子さん監修】

  • 2026.10.7

自分と家族の安心な未来のために始めたい終活。その基本を、専門家の解説のもと紹介します。
今回のテーマは、「実家の片づけ」。親への向き合い方がヒントになります。 

今回のテーマ ▶実家の片づけ

親の安全・安心を優先してまずは暮らしの観察から

高齢になった親の家の片づけも、素敵世代が始めておきたいことのひとつ。実家の片づけについて、前回に続き近藤典子さんに伺いました。

「実家の片づけは、親に判断力があるうちに始めておきたいもの。それはものを捨てさせるためではなく、本人の希望や思いを聞いておくためです。もっとも優先すべきは、親の暮らしの安全と安心。まずは生活をよく観察してみてください。部屋で転びやすい場所はないか、不便な様子はないか……本人に聞いてみてもいいでしょう。そして親の生活動線を確認し、よく使う場所から整えていきます。

遠方なら、電話やメールで暮らしの様子を聞くだけでもOK。避けたいのは、ものを無断で捨てたり、捨てられないことを責めたり、片づけを急かしたりすること。それが悪い記憶となって残り、親にとって片づけ自体が嫌なものになってしまいます。さりげなく『これ、いまも使ってる?』と聞いてみましょう。もし思い出話が始まったら、耳を傾けてあげてください。それによって親の気持ちがほぐれ、片づけに前向きになってくれるケースが多いです。あなたがどんな声かけをするかで、親の気持ちも大きく変わってきます。

どうしても難しい場合は、片づけの専門家やサービスなど、第三者の力を借りるのも手。いまは家族だけで抱え込まなくていい時代ですし、相手が他人なら親も冷静に対応してくれます。いずれにせよ、早めのスタートが肝心。『将来の自分の場合の予行演習にもなる』と考えて、ぜひ始めてみてください」

おすすめの片づけ法

親が捨てられないものは無理に処分せず、新しいダンボールにまとめて一時保管を。中身がわかるよう、品名を書いたラベルや中身を撮影した写真を貼り、部屋の中央に積んでおきましょう。中央なら自然と目に入り、存在を忘れることなく意識し続けられます。部屋の換気もでき、家もものも傷みません。

そして定期的に「これいまも使ってる?」と親に声かけを。

実家を片づけるときの親への声かけ

こんなときはどうする? Q&A

Q. 親の判断力が低下している場合は?

A. 無理な処分は本人の不安や混乱につながるため避け、安全を優先し、転倒の原因になるものや火まわり、薬・書類の管理などを進めましょう。「もうわからないんだから」といった言葉を本人の前で使わないことも心がけて。

Q. きょうだいとのトラブルを防ぐコツは?

A. 「親が安全に暮らすため」など片づけの目的を最初に共有すること、役割分担を明確にすること、お金に関わる情報は共有しておくことが大切です。意見がまとまらないときは無理に進めず、必要なら第三者の力を借りても。

イラスト/鈴木衣津子 構成・文/平井薫子

※この記事は、「素敵なあの人10月号 自分と家族のための“ 備え”を学ぶ 素敵世代の終活講座」に掲載された記事に掲載されたものです。
※掲載中の情報は誌面掲載時のものです。
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください。

この記事を書いた人 素敵なあの人編集部

「年を重ねて似合うもの 60代からの大人の装い」をテーマに、ファッション情報のほか、美容、健康、旅行、グルメなど60代女性に役立つ情報をお届けします!

この記事を書いた人  住まい方アドバイザー  近藤典子さん

約40年にわたり、暮らしの悩みを解決する提案を行い、収納・新築・リフォームの間取りプロデュースや企業コラボ、国内外でのセミナー活動など幅広く活躍。柔道整復師、インテリアコーディネーターの資格も生かし、「空間の配置・動線・見え方」を重視した“暮らしをデザインする提案”が評価され、日本のグッドデザイン賞をはじめ国内外で賞を受賞。

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