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「明日が来なきゃいいのにと思うことも」綾瀬はるかが今も抱く緊張感。多忙な日々をととのえる“休日の過ごし方”と海外旅行での“必需品”

  • 2026.10.2

日本初のハラスメント裁判に着想を得た映画『ファーストボイス』で、3人の子育てと家事、仕事をしながら、社会の理不尽と戦う弁護士・朝日道子を演じた、綾瀬はるかさん。彼女自身が“初めての一歩”を踏み出すときの心構えや、プライベートでの楽しみとは? 海外旅行へ「必ず持参する」というのは意外な“あれ”でした。


今でもものすごく緊張します

綾瀬はるかさん。

――設定がバブル期とあって、女性は結婚して専業主婦になるのが当たり前という時代でした。そんななかで3人の子育てと家事、仕事を両立させる朝日先生はとてもパワフルな女性ですが、ご自身と共通する点はありましたか?

朝日先生は、たおやかなユーモアがあって、どんなに困難なことがあっても前向きに突き進んでいく。まるで「おきあがりこぼし」みたいな人だなと思って(笑)。

たとえ不利な状況であっても「何かできるんじゃないか?」と可能性を探るところは、少し共感できるというか、自分に似ている気がしました。そういう意味では、役作りで特別苦労することはなかったのですが、前田(哲)監督から「エレガントに演じてね!」とよく言われて、「エ、エレガントですか?」とお返しすることはありました(笑)。

綾瀬はるかさん。

――本作は日本初のハラスメント裁判という前例のないことに踏み出す女性たちが描かれています。綾瀬さんご自身は、初めての試みにはどのような心構えで挑んでいますか?

新しい作品に入るときや、普段やらないことに挑戦するときは、「怖いな」「緊張するな」「明日が来なきゃいいのに」と思うことはしょっちゅうあります。

スタッフさんやキャストさんが全員同じチームという現場は滅多にありませんし、初めてお会いする方も多いです。当日の気温やロケーションによって気持ちが揺れ動くこともあるので、いざ迎えたその瞬間にしかわからない感情と向き合う怖さもあります。

でも、どうしてもそのときは来てしまうので、まずは「今、自分ができるベストを尽くそう」と心がけています。それがどんなに小さくても、一つだけだったとしても、やりきることで自信や勇気に繋がっていくと思っています。

『ファーストボイス』のクランクイン初日も緊張しましたが、ウイカさんが現場を盛り上げてくださいました。あとは前田監督のお人柄ですね。いつもカメラ横のすごく近い位置から見ていらっしゃったんです。その様子がなんだか面白くて、常に見守られているような安心感がありました。

海外旅行に必ず持っていくのは……

綾瀬はるかさん。

――『人はなぜラブレターを書くのか』『箱の中の羊』に続く、今年3作品目の主演作ですが、本作はご自身のキャリアにおいてどんな1作になったと感じますか?

子どもがいる母親役が続いていますが、今回は一気に3人の母になりました(笑)。1人を抱っこ紐で抱えながら、両手で2人と手を繋いでいて、「すごく強いお母さんになれたな」と。家事や育児だけでなく弁護士としても奔走しているので、とにかくパワフルで格好いい役をやらせていただいたと感じています。

綾瀬はるかさん。

――多忙な日々を送るなか、どのようにリフレッシュされていますか? 旅の思い出があればぜひお聞かせください。

2年ほど前に友人と行ったフランス旅行ですね。そのときに食べたパンが本当に美味しくて! 今でも忘れられません。フランスパンもそうですし、クロワッサンも外側のパリパリ感と中のしっとり具合が絶妙でした。

あとは、現地で食べたベトナム料理の「ボブン」という麺料理にハマりました。茹でた米麺に、お肉や揚げ春巻き、野菜や香草などが盛り付けられているのですが、さまざまな食感と甘辛いソースの組み合わせが最高なんです! 「日本でも食べたいな」と思っているのですが、今のところ出会えていないので、美味しいお店をご存知でしたら教えてほしいです(笑)。

お仕事で海外に行く機会は多いですが、どの国に行っても食は一番の楽しみですね。

――食事以外の楽しみはありますか?

街並みや歩いている人々を眺めるのも好きです。賑やかな都会よりも、暮らしている人の日常が垣間見える郊外の方が好きかもしれません。のんびり電車に揺られて向かって、写真を撮ったりしています。

――海外に行かれる際に必ず持っていくものはありますか?

個包装の梅干しです! 好きだという理由もありますが、洋食ばかり食べていると、どうしても和食が恋しくなる瞬間があって。そんなときは梅干しを食べると、気持ちがリセットされる気がするんです。結局食べずに帰ってくることもありますけれど、一応持っていきます(笑)。

もし男性だったらやりたい役でした

綾瀬はるかさん。

――以前、映画『はい、泳げません』で共演された長谷川博己さんから、『ピラニア3D』という作品を勧められたとお話しされていましたが、その後に出会った作品で衝撃的なものはありましたか?

『ピラニア3D』!(笑)。それもですが、長谷川さんに勧められた映画やドラマって、かなり変わった作品が多いんですよ。イギリスのSFドラマ『ブラック・ミラー』を観たときも「なんじゃこりゃ!?」と衝撃を受けました(笑)。

衝撃作というより、最近観てハマったのは『エージェント・キム: リアクティベーティッド』です。スパイものが大好きなので、「こういう役、私が男性だったらやってみたかったな」って、凄く思いました。韓国ドラマも好きで、休みの日とかは朝から深夜まで、ずっと見ていることもあります。

綾瀬はるか(あやせ・はるか)

1985年、広島県出身。是枝裕和監督の『海街diary』(2015年)で、第28回日刊スポーツ映画大賞主演女優賞、第70回毎日映画コンクール女優主演賞、第37回ヨコハマ映画祭主演女優賞を受賞。近年は『今夜、ロマンス劇場で』(2018年)、『はい、泳げません』(2022年)、『レジェンド&バタフライ』(2023年)、『リボルバー・リリー』(2023年)、『ルート29』(2024年)などで主演を務める。『レジェンド&バタフライ』と『リボルバー・リリー』で第48回報知映画賞主演女優賞を受賞。2026年は本作のほか、『人はなぜラブレターを書くのか』『箱の中の羊』という3本の主演作が公開された。

衣装クレジット

ニット 456,500円、スカート 1,705,000円(全て予定価格)
プラダ/プラダ クライアントサービス

文=くれい響 写真=鈴木七絵 ヘア=ASASHI(ota office) メイク= ASAMI TAGUCHI (home agency) スタイリング=中澤咲希

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