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「空港って、いつものところでいいんだっけ?」海外旅行の朝、夫に聞かれて即答した私。だが、空港で気づいた勘違いとは

  • 2026.10.6

旅行の準備は、全部私の担当でした

30代の私が、5年前に夫と2人で海外旅行へ出かけた朝の話です。

航空券の手配から荷造りまで、旅行の準備はほとんど私がしていました。夫に任せるより、自分でやったほうが安心だと思っていたのです。

私たちの住む地域には空港が2つあります。ただ、普段の国内旅行では、いつもバスで行ける近いほうの空港を使っていました。

航空券を予約するときも、私は便の時間ばかり気にしていました。出発する空港の名前も目にはしていたはずですが、空港が2つあることをほとんど意識しておらず、勝手に「いつもの空港から出る」と思い込んでいたのです。

出発の朝、旅行かばんを玄関に並べ、パスポート2冊を自分のかばんにしまいました。

「国際線は10時発。空港は私に任せて」

そう言うと、夫が靴ひもを結びながら顔を上げました。

「空港って、いつものところでいいんだっけ?」

「うん、いつものところでしょ」

私は迷わず答えました。夫も「そっか」と言い、それ以上は確認しませんでした。

案内カウンターで聞いた、思いもしなかった一言

いつものバスに乗り、空港に着いたのは朝7時半ごろでした。

まだ時間には余裕があると思っていた私は、旅行かばんを引きながら案内カウンターへ向かいました。夫もすぐ後ろについてきます。

「すみません。国際線の受付って、どちらですか?」

案内係の女性は少し間を置いてから、ていねいに答えました。

「申し訳ございません。こちらの空港には、国際線はございません」

一瞬、言われた意味が分かりませんでした。

「え…国際線、ないんですか?」

「はい。国際線は、もう1つの空港からのご出発になります」

その瞬間、頭の中が真っ白になりました。

振り返ると、夫も驚いた顔をしています。

「……違う空港だったってこと?」

「うん…」

朝まで自信満々だっただけに、恥ずかしくてそれ以上何も言えませんでした。

案内係の女性は、もう1つの空港へ向かうバスの乗り場を地図で教えてくれました。

もう1つの空港に着いたころには

私たちは急いでバスを乗り継ぎました。

けれど、国際線が出る空港に着いたころには、時計はすでに10時を過ぎていました。乗る予定だった便には、もう間に合いませんでした。

受付のカウンターで事情を話して確認してもらい、その日は空席のあった夕方の便で出発できることになりました。

ようやく出発ロビーのいすに座ると、夫が買ってきた缶コーヒーを1本、私に差し出しました。

「はい」

「……ありがとう」

しばらく黙っていると、夫がぽつりと言いました。

「朝、聞いたんだけどなあ。空港どっちだっけって」

「……聞いてたね」

「ものすごく自信ありそうだったから、それ以上聞けなかった」

そう言って笑われ、私は缶コーヒーを両手で持ったまま、何も言い返せませんでした。

それ以来、旅行へ行く前には、便の時間だけでなく空港名まで必ず確認するようになりました。

それでも空港へ向かう朝になると、夫はいまだに笑いながら聞いてきます。

「今日の空港は、合ってる?」

そのたびに私は、予約画面を見せながら答えています。

「大丈夫。今日はちゃんと合ってるよ」


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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