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割れた食器 広島はガラスのコップが資源 政令市20市

  • 2026.10.2

欠けた茶わんやひびの入ったグラスは何ごみ? 政令市20市の分別辞典などを読み比べると、燃えない・埋め立てる種類の区分が11市、ふだんの家庭のごみと同じ区分が5市、申し込んで出す市が2市。京都市は陶磁器製の食器を拠点回収で集め(割れたものの扱いは記載なし)、広島市はガラスのコップ(耐熱ガラスを除く)が資源ごみでした。

年末の大掃除で食器棚を整理すると、ふちの欠けた茶わんや、ひびの入ったグラスが出てきます。割れた食器はどれも同じごみの日に出せるのか、住む市によって答えが変わります。
この記事では、政令指定都市20市が公開している分別辞典・ガイドブック・品目ページを2026年10月2日に読み、割れた茶わん・皿(陶磁器)とガラスのコップ、耐熱ガラスの出し先を並べました。かぎかっこ内の区分名は各市の言葉のままです。
◇燃えない・埋め立てる種類の区分で出す市が11市、普通ごみ・家庭ごみなど、ふだんの家庭のごみと同じ区分で出す市が5市
◇静岡市と堺市は、申し込んでから出す区分
◇京都市と広島市は、陶磁器とガラスで出し先が分かれる。京都市の陶磁器製の食器の拠点回収は、割れたものを出せるか記載なし。広島市はガラスのコップ(耐熱ガラスを除く)が「資源ごみ」
◇耐熱ガラスの扱いを書いていた11市のうち、ほかのガラス食器と区分が違うのは広島市だけ

割れた食器の出し先 20市で4つに分かれる

割れた茶わん・皿とガラスのコップを出すときの区分を、編集部が4つのグループに分けました(グループ名は編集部の分類で、各市の区分名とは別です)。
【燃えない・埋め立てる種類のごみ 11市】
札幌市「燃やせないごみ」、さいたま市「もえないごみ」、千葉市「不燃ごみ」、横浜市「燃えないごみ」、新潟市「燃やさないごみ」、浜松市「もえないごみ」、名古屋市「不燃ごみ」、神戸市「燃えないごみ」、岡山市「不燃ごみ」、福岡市「燃えないごみ」、熊本市「埋立ごみ」
【ふだんの家庭のごみと同じ区分 5市】
仙台市「家庭ごみ」、川崎市「普通ごみ」、相模原市「燃やすしかないごみ(一般ごみ)」、大阪市「普通ごみ」、北九州市「家庭ごみ」
【申し込んで出す区分 2市】
静岡市「不燃・粗大ごみ」、堺市「不燃小物類」
【陶磁器とガラスで出し先が分かれる 2市】
京都市:陶磁器製の皿・茶碗は「拠点回収」(割れたものを出せるかは記載なし)、ガラスのコップは「燃やすごみ」
広島市:陶磁器は「不燃ごみ」、ガラスのコップは「資源ごみ」
20市のうち18市は、陶磁器もガラスのコップも同じ区分です。北九州市は茶碗の欄に「割れたものも家庭ごみ」、食器類の欄に「割れてしまったものも含む」と書いていて、割れていても割れていなくても出し先は変わりません。
申し込みが要る2市は、ごみの日に集積所へ出すだけでは集めてもらえません。静岡市の「不燃・粗大ごみ」は、駿河区・清水区と、安倍6地区を除く葵区が戸別収集で「申し込みが必要」。葵区の安倍6地区(井川、梅ヶ島、大川、大河内、清沢、玉川)は集積所収集で「申し込みは不要」です。堺市の「不燃小物類」は「最大辺が30センチメートル以下の物」が対象で、無料の申込制。例として「茶碗・コップ・花瓶・皿などの陶磁器類」を挙げています。

出典 weboo.link

京都市は陶磁器を拠点回収 広島市はガラスを資源ごみに

京都市の品目ページは、皿・茶碗について「陶磁器製は「拠点回収」」としています。陶磁器製の食器は資源物として集めていて、京都市が令和7年9月に発表した内容では、移動式拠点回収に加えて、令和7年10月1日から各まち美化事務所での拠点回収も始まりました(品目ページの表記は「(移動式回収のみ)」のままです)。割れたものもこの回収に出せるかは、確認したページに記載がありませんでした。
ガラスのコップは「燃やすごみ」です。ガラス製品の欄では、燃やすごみに出せるのは1回の排出で2袋まで(片手で持てる重さでごみ袋が縛れるもの)で、それ以外は大型ごみ。割れたものは「厚紙等に包んで袋の中央に入れ」るよう書いています。
広島市は反対に、ガラスの側が資源になります。「資源ごみ」のガラス類の例に「ガラスコップ、割れたびん、ガラスくず」が並び、注意事項に「包丁や割れたガラスなどは、新聞紙などに包んで「危険」と書いて排出してください。」とあります。一方、茶碗・皿などの陶磁器は「不燃ごみ」で、透明か半透明のじょうぶなポリ袋に入れて出します。割れたグラスと割れた茶わんが、別々の区分になるわけです。

出典 weboo.link

耐熱ガラスの欄があった11市 ほかのガラスと区分が違うのは広島市だけ

電子レンジやオーブンで使う耐熱ガラスの容器・コップについて、扱いを書いていたのは11市でした(さいたま市はもえないごみの例に「耐熱ガラス」ではなく「耐火性ガラス」と書いています)。
◇仙台市「家庭ごみ」
◇さいたま市「もえないごみ」
◇千葉市「不燃ごみ」
◇横浜市「燃えないごみ」
◇相模原市「燃やすしかないごみ(一般ごみ)」
◇静岡市「不燃・粗大ごみ」
◇大阪市「普通ごみ」
◇岡山市「不燃ごみ」
◇広島市「不燃ごみ」
◇福岡市「燃えないごみ」
◇熊本市「埋立ごみ」
このうち10市は、耐熱ガラスもほかのガラス食器と同じ区分です。違うのは広島市で、「耐熱ガラス」は「不燃ごみ」、「その他のガラス」は「資源ごみ」と欄を分け、「耐熱ガラスは、溶解温度が違うため、他のガラス類といっしょにリサイクルができません。」と理由を添えています。見た目がふつうのグラスと似ていても、広島市では資源ごみの袋に入れられません。
残る9市(札幌・川崎・新潟・浜松・名古屋・京都・堺・神戸・北九州)は、確認した分別辞典・品目検索に耐熱ガラスの欄や記載が見当たりませんでした。迷うときは、品目名だけでなく「ガラス製品」「食器」の欄もあわせて引いてみましょう。

出典 weboo.link

ガラスのコップは19市がびんと別 耐熱ガラスは広島市も別

同じガラスでも、今回の20市では広島市を除く19市が、ガラスのコップをびんとは別の区分にしています。ガラスの食器や陶器、耐熱ガラスをびんの回収に入れないよう、品目を名指しで書いている市の例(抜粋・7市)です。
◇横浜市:缶・びん・ペットボトルの出し方で「食べ物や飲み物の入っていた缶とびん以外は対象外です。」とし、「茶わんや湯呑み、耐熱ガラス(哺乳びん等)」などは「燃えないごみ」へ
◇川崎市:「空きびんとして出してはいけないガラス類」として「割れたびん、陶器、コップ、哺乳瓶、化粧品のびん」を挙げ、普通ごみへ
◇相模原市:びん類の注意書きに「割れたびん、ガラス食器類、耐熱ガラス、乳白色のびん」などは「燃やすしかないごみ(一般ごみ)へ」
◇名古屋市:コップ(ガラス・陶器・金属製)の欄に「ガラス製は素材が違うため、「空きびん」には混ぜないでください。」
◇堺市:缶・びんの「間違えやすい物」に「花びん・ガラス食器・窓ガラス・板ガラス・陶器類」を挙げ、行き先は「粗大ごみ(不燃小物類)」
◇広島市:耐熱ガラスの欄に「耐熱ガラスは、溶解温度が違うため、他のガラス類といっしょにリサイクルができません。」
◇熊本市:空きびん・空き缶の留意点に「※ガス缶・スプレー缶は特定品目、耐熱ガラスは埋立ごみへ」
広島市はガラスのコップを「資源ごみ」で集めますが、耐熱ガラスだけは資源ごみに入れられません。びんの日に出す袋や回収容器に、割れたグラスや耐熱容器を混ぜないようにしましょう。

出典 weboo.link

包んだ袋に書く言葉 「割れ物」「ワレモノ」「ガラス」と市ごとに

割れた食器を紙で包んだあと、袋に何と書くかも市の書き方に合わせます。食器や割れ物に特有の書き方をしている市の例(抜粋)です。
◇さいたま市:「割れたものは紙などに包み「割れ物」と書いて出す」
◇新潟市:「割れているものは、袋が破れないように新聞紙などで包んで「割れ物危険」と表示し、指定袋に入れてください。」
◇川崎市:「ワレモノの取扱い」の欄で、コップ・茶わん・皿などは厚紙等に包み「ワレモノキケン」などと書いて普通ごみの日に。品目欄では皿は「厚紙に包み「皿キケン」などと表示する」
◇岡山市:「※割れ物などは新聞紙等で包み「ガラス」などと表示してください。」
◇横浜市:ガラス片は「新聞紙等に包み、品名を表示する。」
神戸市は皿・茶碗・コップの欄に「紙にくるんで、外からわかるように指定袋に「キケン」と貼ってください。」と、貼る場所まで書いています。「キケン」「危険」と書く市の数え方や、包む紙の書き方の違いは、包丁の捨て方を20市で比べた記事でまとめています。
なお、静岡市と堺市は、確認した品目ページ・ガイドに食器を包む指示が見当たりませんでした(包まなくてよい、という意味ではありません)。静岡市は不燃・粗大ごみの1点ごとに「氏名」「不用」を表示するよう書いているので、申し込みのときに出し方もあわせて確かめておくと安心です。

よくある質問

割れたびんは、びんの日に出せる?

割れていないびんとは扱いが変わる市があります。
◇仙台市:「割れたガラスびんは新聞紙などで包んで家庭ごみへ。」
◇名古屋市:「割れたびんは、丈夫な紙などで包み「キケン」と表示してから、不燃ごみへ出してください。」
◇京都市:「びんが割れたもの」は「燃やすごみ」
◇広島市:資源ごみのガラス類の例に「割れたびん」
広島市のように割れたびんも資源ごみで集める市もあるので、「割れたびん」の欄を引いて確かめましょう。

大きな皿や、まとめて大量に出すときは?

大きさや量の決まりは市によって違います。名古屋市は皿の欄で、45リットルの指定袋に入らないものは「粗大ごみに出してください。」としています。広島市は陶磁器の欄に「食料品用・飲料用以外のもので、最長の辺の長さまたは最大径が30cm以上のものは「大型ごみ」」としています。
量については、大阪市が皿の欄に「一時に多く出されますと、収集に支障をきたすほか、有料収集(「粗大ごみ」)となる場合もあります。」、静岡市は不燃・粗大ごみについて「1回に出せる量は7点までです。」(指定袋は1袋で1点)とし、「指定袋1点で申し込む場合、目安として最低20リットル程度まで溜めてから出してください。」とも書いています。食器棚をまとめて片づけるときは、何回かに分けて出す計画を立てておきましょう。

使わなくなった陶磁器の食器を資源に出せる市はある?

今回の20市では、京都市が陶磁器製の食器を拠点回収で集めています。回収している場所や日程は、京都市の拠点回収のページに一覧があります。札幌市は、家庭で不用になったまだ使える食器を、札幌市リサイクルプラザなどへの持ち込みでリユースする取り組みを案内しています(欠けたものは受け入れ不可)。

割れた食器を出す前に 素材を分けて自分の市の欄を引く

割れた食器は、次の順に確かめると出し先で迷いにくくなります。
◇陶磁器かガラスかを分ける(京都市・広島市は出し先が別。京都市の拠点回収は割れたものの扱いの記載なし。ほかの18市は同じ区分)
◇住んでいる市の区分名を確かめる(燃えない・埋め立てる種類11市、ふだんの家庭のごみ5市、申し込み制2市)
◇耐熱ガラスは「耐熱ガラス」の欄も引く(広島市はほかのガラスと区分が違う)
◇びんの回収には入れず(広島市はガラスのコップも資源ごみ。耐熱ガラスは不燃ごみ)、包んで市の言葉で表示する
※区分名とかぎかっこ内の文は、各市の分別辞典・ガイドブック・品目ページを2026年10月2日に読んで書き写したものです。冊子は年度ごとに改訂されるので、捨てる前に住んでいる市の最新版も開いてください。

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