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妹の心に深く残るしこり。遺産の分配が決まっても心の傷は消えない【お父さんの娘は私だけ】

  • 2026.9.30

純子さんは、夫幹久さんと娘亜美さんの3人家族。しかし、姪の菜美さんが3歳で母親を亡くしたことをきっかけに、純子さんと幹久さんが菜美さんを養子として引き取ります。はじめは仲の良い姉妹でしたが、成長してそれぞれの環境が整っていくにつれて、亜美さんは優秀な菜美さんに劣等感を抱くように。そんな中、幹久さんが余命半年と宣告されます。夫の輝明さんから遺産について聞かれた亜美さんは、「血が繋がっていないのだから、亜美がもらえばいい」と言われ、父の死を恐れながらも遺産を期待する自分に嫌気がさします。幹久さんはその後自宅療養となりましたが、献身的に看病をする菜美さんを見て、亜美さんの劣等感はさらに強まり、ある日幹久さんが救急搬送され、いよいよ最期の時が近づくと、亜美さんは「お父さんの娘は私だけ、だから遺産も私とお母さんだけのもの」と主張。遺産はいらないと言う菜美さんに、溜まりに溜まった劣等感をぶつけ亜美さんは病室を後に。それから1週間後、幹久さんは静かに旅立ち、四十九日を迎えます。法要後の食事の席で、輝明さんに遺産についてたずねられた純子さんは、幹久さんが残した2通の遺言書を読み上げます。そこには「姉妹仲良く半分に」と記されていました。輝明さんが「娘は亜美1人なのに不公平」と不満を口にしたそのとき、亜美さんは子ども達を見て幼い頃の記憶を思い出します。両親からの愛情を菜美さんに半分奪われたと思っていた亜美さん。けれど、自分もまた菜美さんから姉妹としての愛情をたくさんもらっていたことに気づき、純子さんと菜美さんに謝罪するも、菜美さんは謝罪をすぐに受け入れることができず席を立ちました。その後、実家に一人でやって来た亜美さんは、生活を見直し、レンくんの為にと少しの借金を依頼。純子さんが援助を申し出ても甘えたくない、ときっぱり言い切ったのでした。

謝罪されても一生忘れられそうにない

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四十九日から一週間後、実家に一人でやって来た亜美は、これまで輝明さんに任せっきりだった家計を見直したと言い、レンくんのサッカーの遠征費代を貸して欲しいと言いました。「レンのサッカー代くらい出すわよ」と援助を申し出るも、「甘えたくない、地に足をつけた生活をしたい。お父さんに恥ずかしくないように」ときっぱり言う姿を見て、「わかったわ。応援する」と答えました。

そして、「輝明さんはなんて?」そうたずねると、「どうしてお母さんや菜美からお金をもらわないのか、いまいちわかってないかも。あの人も、ずっと社長の息子として育ってきて、価値観がまだそのままなところがあるから。でも、話し合ってやっていく」と亜美が答えました。

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それを聞いて、「亜美もたくましくなったわね」私がそう言うと、「私はおてんば亜美だよ?もともとたくましいの」と笑顔で答える亜美。「そういえば、そうね」私もそう答えて2人で笑い合いました。

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その後、「ありがとう、仕事あるから帰るね」と言う亜美に「がんばって」と声をかけ見送った後、「幹久さん、あなたにも見せたかったわ。上から、見てるかもしれないけど」そう思いながら、しっかり立ち直った亜美を思い涙がこみ上げました。

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そして菜美に電話することに。
「菜美?お父さんのお金、ちゃんと受け取ってね」私がそう言うと、「・・でも、亜美ちゃんは?」と菜美に聞かれ、「大丈夫。あの子も外で働くことを決めたみたいよ。それに、このお金は、お父さんの娘なら受け取るべきものだから」私がそう言うと、「わかった」菜美はそう答えた後、「・・お母さん」と言いました。

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「・・どうしよう。私、亜美ちゃんが謝ってくれたのに・・。お父さんの娘じゃないって言われたこと、一生忘れられないかもしれない」声を震わせながらそう話す菜美に、「忘れられなくてもいいと思う。亜美も菜美も、今後のことは自分で考えればいいのよ」と菜美に優しく声をかけながら、幹久さんの遺産については、ようやくきれいにまとまったけど、だからといって全てが元通りにはならなかったことを痛感していたのでした。

何を伝えても反発し卑屈になっていた亜美さんが、まるで憑き物が落ちたかのように晴れ晴れとした表情を浮かべていて、純子さんも一安心。でも、菜美さんの心に残った傷はそう簡単に癒せそうにありませんよね。

※ストーリーはフィクションです。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:船井 秋 編集:石野スズ
作画:ポジョ

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