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十三夜の晴れた夜 東京は35年で16回 十五夜と同数

  • 2026.9.29

2026年の十三夜は10月23日(金)。気象庁の天気概況で1991〜2025年の十三夜と十五夜の夜を数えると、東京で晴れた夜はどちらも35年で16回でした。札幌・名古屋・大阪・福岡は十三夜が2〜5回多いものの、偶然でも生じうる差です。5都市の月の南中時刻も紹介します。

2026年の十三夜は10月23日(金)です。9月25日の十五夜が曇ってしまった地域では、「十三夜こそは」と空が気になりますね。そこで、過去35年の十三夜の夜がどのくらい晴れていたのかを、十五夜と比べながら気象庁の記録で数えてみました。
この記事でわかることは次のとおりです。
・2026年の十三夜の月 5都市の月の出・南中・月の入り
・1991〜2025年の十三夜と十五夜 晴れた夜の回数(札幌・東京・名古屋・大阪・福岡)
・十三夜のころと十五夜のころ 季節としての晴れた夜の多さ
日付や回数・割合は、国立天文台と気象庁の公表データからweboo編集部が数えたものです。

2026年の十三夜は10月23日 満月の3日前の月

十三夜は、昔の暦(太陰太陽暦)の9月13日の夜の月です。国立天文台は、中秋の名月「前の月」に対して「後(のち)の月」、中秋の名月と合わせて「二夜(ふたよ)の月」とも呼ばれると紹介しています。お供えや「栗名月」の呼び名は十五夜の記事で紹介しています。昔の暦では、新月(朔)の瞬間を含む日をその月の1日と数えます。
国立天文台の暦要項では、2026年10月の新月(朔)は10月11日0時50分。この日が昔の暦の9月1日にあたり、13日目が10月23日です。満月(望)は10月26日13時12分なので、十三夜はその3日前にあたります。東京の10月23日正午の月齢は12.5です。国立天文台の暦Wikiには「十三夜が満月になることはありません」とあります。
また、昔の暦では、二十四節気のうち「霜降」を含む月が9月になります。2026年の霜降は10月23日で、十三夜と同じ日です。
なお、太陰太陽暦は明治5年まで使われた暦で、国立天文台は「現在は廃止されており、国立天文台を含む公的機関でこれを計算したり発表したりすることは行われていません。」と注記しています。国立天文台は、発表している二十四節気と新月(朔)の情報をもとに、十三夜に「該当するであろう日付」として紹介しています。

十三夜の日付は10月上旬から11月上旬まで動く

同じ決め方で1991〜2025年の十三夜を数えると、早い年は10月6日、遅い年は11月5日でした。11月になった年は1995年・1998年・2006年・2017年・2025年の5回あります。十五夜(9月8日〜10月6日)より、1か月ほど遅い時期です。
満月との関係も数えると、十五夜は満月と同じ日〜満月の2日前、十三夜は満月の2〜4日前でした(満月の日付は国立天文台の計算値)。

十三夜の月は21時台に南の空で高くなる

国立天文台「各地のこよみ」で、10月23日の月の時刻を5都市で調べました(月の入りは翌24日の時刻)。
・札幌 月の出 15:03/南中 21:07(高さ46.7°)/月の入り 24日3:24
・東京 月の出 15:08/南中 21:14(高さ54.3°)/月の入り 24日3:29
・名古屋 月の出 15:19/南中 21:25(高さ54.8°)/月の入り 24日3:41
・大阪 月の出 15:25/南中 21:31(高さ55.3°)/月の入り 24日3:47
・福岡 月の出 15:46/南中 21:52(高さ56.5°)/月の入り 24日4:08
東京では日の入り(16:56)の前に月が昇っています。空が暗くなってから夜更けにかけて月は高くなり、21:14ごろ南の空で最も高くなります。月の南中は西の都市ほど遅く、福岡は東京より38分遅い21時52分です。

「晴れた夜」は気象庁の天気概況で数える

気象庁の「過去の気象データ検索」の日ごとの値には、昼(6時〜18時)と夜(18時〜翌日6時)の天気概況が載っています。天気概況の最初の語は「基本天気用語」と呼ばれ、気象庁は「当該観測時間帯の中で最も多くの時間を占めた、主となる天気の状態を表す用語」と説明しています。
この記事では、夜の天気概況の最初の語で、その夜を次の4つに分けました。
・晴れた夜:「快晴」または「晴」(快晴=雲量1以下の状態が長く継続している状態、晴=雲量2以上8以下の状態)
・薄曇:雲量9以上で、上層の雲が中・下層の雲より多い状態(降水なし)
・曇り:雲量9以上で、中・下層の雲が上層の雲より多い状態(降水なし)
・雨・雪:雨・大雨・みぞれ・雪など
たとえば「晴後曇」は晴れた夜、「曇時々晴」は曇りに数えます。天気概況は夜12時間のまとめなので、晴れた夜でも一時的に雲が出ていることがあります。
調べたのは、札幌・東京・名古屋・大阪・福岡の各気象台の1地点です。札幌・名古屋・福岡は2024年3月26日から天気などの観測が自動化されており(東京・大阪は目視観測を継続)、2024・2025年の分は自動化後の記録です。

十五夜・十三夜の日付は国立天文台の新月と二十四節気から

1991〜2025年の各年の十五夜は「秋分を含む月の15日」、十三夜は「霜降を含む月の13日」として、国立天文台の新月(朔)と二十四節気の日付から決めました。月の始まりは新月の日、終わりは次の新月の前日で、新月と節気は日付だけで比べます(国立天文台の暦Wiki「置閏法」の決め方)。
こうして決めた十五夜は、国立天文台の暦Wikiの表(2011〜2026年)とすべて一致しました。うるう8月があった1995年は、8月15日(9月9日)を十五夜としています(うるう8月15日の10月9日は数えていません)。

東京の十三夜 35年で晴れた夜は16回 十五夜も16回

1991〜2025年の東京の夜を、上の決め方で1年ずつ数えました。
・十三夜 晴れ16回・曇り14回・雨5回
・十五夜 晴れ16回・曇り14回・雨5回
晴れた夜は、十三夜も十五夜も35年で16回(45.7%)で同数でした。雨の夜もどちらも5回です。十三夜は2023〜2025年に3年続けて晴れた夜でした。
1夜につき35回分しかないため、晴れた夜が1回違うだけで割合は約2.9ポイント動きます。

前後10夜で比べると5都市とも十三夜のころが多め 札幌は小差

当日の1夜だけでは回数が少ないので、各年の十五夜・十三夜の前5夜と後5夜(前後10夜)でも、晴れた夜の割合を数えました。
・札幌 十三夜のころ 44.3%/十五夜のころ 40.7%
・東京 十三夜のころ 42.6%/十五夜のころ 32.9%
・名古屋 十三夜のころ 55.1%/十五夜のころ 39.0%
・大阪 十三夜のころ 55.4%/十五夜のころ 42.6%
・福岡 十三夜のころ 64.0%/十五夜のころ 50.1%
5都市とも、十三夜のころのほうが晴れた夜の割合は高くなりました。ただし札幌は差が3.6ポイントと小さく、1日を通した雲の量の平年値では、札幌は10月下旬のほうがやや雲が多くなっています(十五夜の記事)。夜だけを数えるか1日を通して見るか、また比べる時期によって、結果は変わります。東京は十三夜のころが42.6%、十五夜のころが32.9%です。
それでも東京で当日どうしが同数になったのは、十五夜の当日が16回(45.7%)と、前後10夜の32.9%より多かったためです。ただ、この差も35回分の記録では偶然でも生じうる大きさです(2つの割合の差の検定でZ +1.53。目安の1.96に届かない)。

5都市の十三夜 晴れた夜は十五夜と同数かやや多い

同じ35年分を、5都市で当日どうし比べました。
・札幌 十三夜 18回/十五夜 13回
・東京 十三夜 16回/十五夜 16回
・名古屋 十三夜 19回/十五夜 17回
・大阪 十三夜 22回/十五夜 18回
・福岡 十三夜 23回/十五夜 19回
札幌・名古屋・大阪・福岡は十三夜のほうが2〜5回多く、東京は同数でした。5都市を合わせると、十三夜98回・十五夜83回です。
ただし、都市ごとの差はどれも、2つの割合の差の検定でZの絶対値が最大1.20と、目安の1.96に届きません。35回ずつの記録では、十三夜のほうが晴れやすいとまではいえない結果です。

今年の十五夜は4都市で曇りの夜 十三夜は直前の予報で

2026年9月25日(十五夜)の夜の天気概況は、次のとおりでした(9月28日時点の気象庁の日ごとの値)。
・札幌 晴後時々曇
・東京 曇後雨
・名古屋 曇時々雨
・大阪 曇一時雨
・福岡 曇時々晴
札幌を除く4都市は、夜の天気概況が「曇」で始まる夜でした。
過去の回数は、2026年の十三夜の天気を表すものではありません。10月23日のお月見は、直前の気象庁の天気予報で空模様を確かめましょう。東京の月の入りは翌24日の3:29です。

よくある質問

十三夜は毎年10月ですか

いいえ。1991〜2025年では、1995年・1998年・2006年・2017年・2025年の5回、十三夜が11月になりました。直近の2025年も11月2日でした。

十五夜と十三夜、満月に近いのはどちらですか

1991〜2025年では、十五夜は満月と同じ日〜満月の2日前、十三夜は満月の2〜4日前でした。十五夜のほうが満月に近く、十三夜は満月になる前の月です。2026年の十五夜が満月の2日前になった理由は、十五夜の記事で紹介しています。

薄曇の夜は晴れた夜に入りますか

この記事では入れていません。気象庁の天気概況の「薄曇」は、雲量9以上で、上層の雲が中・下層の雲より多い状態を指します。1991〜2025年の5都市の十三夜(175夜)のうち、薄曇の夜は4回でした。

まとめ 十三夜の晴れた夜は東京で35年16回 十五夜と同数

十三夜の日付と、過去の夜の天気をおさらいします。
・2026年の十三夜は10月23日(金)。満月(10月26日13時12分)の3日前の月
・東京の月の南中は21:14ごろ(高さ54.3°)
・1991〜2025年の東京で晴れた夜は、十三夜・十五夜とも16回
・前後10夜で比べると5都市とも十三夜のころが多め(札幌は差が小さい)
・当日どうしでは札幌・名古屋・大阪・福岡で十三夜がやや多いが、差は偶然でも生じうる大きさ
過去の記録は予報ではありません。お月見の予定は、直前の天気予報で確かめましょう。

※十五夜・十三夜の日付は、国立天文台の新月(朔)と二十四節気の日付から、weboo編集部が上の決め方で求めました。夜の天気は、気象庁「過去の気象データ検索」の日ごとの値(天気概況の夜)から判定しています。各都市とも気象台1地点の記録で、「×」(天気概況が不明)の夜は除いています。回数・割合・Zは、これらからweboo編集部が計算したものです。記事の情報は2026年9月28日時点のものです。

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