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文化の日の晴れ 東京は35年で22回 前後の日と同程度

  • 2026.9.26

11月3日の文化の日は「晴れの特異日」と言われることがあります。気象庁の天気出現率と同じ決め方で東京の1991〜2025年を数えると、晴れは35年で22回(62.9%)。前後10日間の59.1%と比べて差は小さく、5都市の雨の日も前後の日と同程度でした。

11月3日の文化の日は、「晴れの特異日」として紹介されることがあります。行楽やお出かけの予定を立てる前に、本当に前後の日より晴れているのかを気象庁のデータで数えてみました。
この記事でわかることは次のとおりです。
・「特異日」はどう決めるのか
・東京の文化の日の天気 1991〜2025年の35年分
・10月27日〜11月10日の15日で比べた晴れの割合
・札幌・東京・名古屋・大阪・福岡の5都市の比較
なお、2026年の文化の日は火曜日です。割合などの数字は、気象庁の公表データからweboo編集部が計算しました。

「晴れの特異日」は前後の日と比べて決める

特異日は、ある天気が前後の日と比べて特に多く現れる日を指して使われる言葉です。気象庁の「予報用語」の索引には、この言葉は見当たりません。
東京学芸大学の気象学研究室は、気象庁の観測データを使って各地の特異日を調べ、次のように判定しています。
・晴天日=1mm以上の降水がなく、1日の平均雲量が8.5未満だった日
・その日の晴天率と、前5日間・後5日間の合計10日間の晴天率を比べる
・差の大きさを統計量Zで評価し、絶対値が1.96以上の日を特異日とする
この方法で1961〜2000年の40年間を調べた結果では、東京の11月3日は晴天率77.5%、前後10日間は61.3%で、Zが+2.03。晴れの特異日に入っていました。
一方、統計期間を1961〜2019年の59年間に延ばした最新版では、東京の「晴れやすい日」は3/8・4/5・4/6・4/17・8/29・9/12・10/10の7日で、11月3日は入っていません。同じ研究室も、これらは統計的な解析の結果で天気予報ではない、と注意を添えています。
下の図は、期間ごとの判定をまとめたものです。1991〜2025年の値は、この記事で同じ比べ方を使って計算しました(後半で詳しく紹介します)。

この記事の「晴れ」は気象庁の天気出現率と同じ決め方

気象台が公表している「天気出現率」は、1日ごとの天気を次の順で決めています。
・雪・みぞれなどを観測した日は「雪」
・1日の降水量が1.0mm以上の日は「雨」
・降水量が1.0mm未満で、1日の平均雲量が8.5以上の日は「曇り」
・降水量が1.0mm未満で、1日の平均雲量が8.5未満の日は「晴れ」
東京学芸大学の晴天日と同じ考え方です。この決め方で気象庁「過去の気象データ検索」の日ごとの値を数え直すと、1991〜2020年の東京の10月22日〜11月15日は、25日すべてで気象台の出現率と一致しました(大阪の晴れも25日すべて一致)。そこで同じ方法で2021〜2025年を足し、1991〜2025年の35年分を集計しています。

天気概況の「晴」と数え方がずれる日もある

日ごとの値には「天気概況」も載っていますが、統計の「晴れ」とは決め方が違います。たとえば2016年11月3日の東京は、昼の天気概況が「晴」でしたが、1日の降水量が3.0mmあったため、上の決め方では「雨」に数えます。
また、気象庁の予報用語では、「晴れ」は「全雲量が2以上8以下の状態」とされ、天気予報では快晴や、薄曇りで地物の影ができる状態も含めて「晴れ」を使います。どの「晴れ」で数えるかで結果は変わるため、この記事では気象台の出現率と同じ決め方にそろえました。

東京の文化の日 35年で晴れ22回・曇り7回・雨6回

1991〜2025年の東京の11月3日を、上の決め方で1年ずつ判定しました。
・晴れ 22回(62.9%)
・曇り 7回(1996年・1999年・2000年・2005年・2008年・2011年・2013年)
・雨 6回(2001年・2003年・2016年・2017年・2019年・2020年)
35年のうち6割あまりが晴れでした。2021〜2025年は5年続けて晴れています。一方、2016〜2020年の5年間は雨が4回ありました。
1日につき35回分しかないため、晴れが1回違うだけで割合は約2.9ポイント動きます。数年続けて晴れたか・雨だったかで、印象は大きく変わります。

10月27日〜11月10日で比べると 11月3日の晴れは62.9%

同じ35年分で、文化の日をはさむ15日間の東京の晴れの割合を並べました。
・10月27日 57.1%
・10月28日 62.9%
・10月29日 48.6%
・10月30日 68.6%
・10月31日 51.4%
・11月1日 62.9%
・11月2日 57.1%
・11月3日 62.9%
・11月4日 74.3%
・11月5日 62.9%
・11月6日 45.7%
・11月7日 65.7%
・11月8日 54.3%
・11月9日 57.1%
・11月10日 54.3%
15日のうち最も高いのは11月4日の74.3%、最も低いのは11月6日の45.7%でした。11月3日の62.9%は、前後10日間(10月29日〜11月8日の11月3日を除く10日)の59.1%と比べて3.8ポイント高いだけです。
東京学芸大学と同じ比べ方でZを計算すると+0.43。特異日の目安の1.96には届かず、1991〜2025年の記録では、文化の日は前後の日と同じくらいの晴れ方です。15日のどの日も、Zの絶対値は1.96未満でした。
※気象台の出現率(1991〜2020年の30年)では、東京の11月3日の晴れは56.7%です。

5都市の文化の日 雨の日の割合も前後の日と同程度

名古屋・福岡・札幌は、最近の年の日ごとの値に雲量の記録がないため、晴れの判定ができません。そこで5都市を、雨の日(1日の降水量1.0mm以上)の割合で比べました(1991〜2025年)。
・札幌 11月3日 45.7% 前後10日間 42.4%
・東京 11月3日 17.1% 前後10日間 21.7%
・名古屋 11月3日 17.1% 前後10日間 20.9%
・大阪 11月3日 14.3% 前後10日間 18.6%
・福岡 11月3日 20.0% 前後10日間 21.4%
どの都市も、11月3日と前後10日間の差は小さく、Zの絶対値は最大でも0.63でした。
雲量の記録がそろう大阪で晴れの割合を見ると、11月3日は74.3%(前後10日間67.1%、Z +0.86)。15日の中では11月4日が32回・91.4%と最も高く、Zは+3.14で目安を超えました(気象台の出現率でも、1991〜2020年の大阪の11月4日は90.0%)。
※多くの日を1日ずつ調べると、偶然でも目安を超える日が出ることがあります。数字は過去の記録で、その年の天気の予報ではありません。

文化の日の予定は 過去の割合より直前の予報で

2026年の文化の日は火曜日の祝日です。1991〜2025年の東京では、11月3日を除く前後10日間の晴れの割合が59.1%で、11月3日の62.9%もその近くにあります。「特異日だから晴れる」と考えるより、この時期はどの日も同じくらい晴れる可能性がある、と受け止めるのが記録に合っています。
屋外の予定は、雨の場合の代わりの日も決めておくと安心です。当日が近づいたら、気象庁の天気予報(7日先まで)で確かめましょう。

よくある質問

文化の日は昔から晴れやすい日だったのですか

東京学芸大学の1961〜2000年の解析では、東京の11月3日は晴天率77.5%で、晴れの特異日に入っていました。1961〜2019年の最新版には入っておらず、1991〜2025年の記録を同じ比べ方で調べても、前後の日との差は小さくなっています。どの期間を数えるかで、結果は変わります。

大阪の11月4日は晴れの特異日ですか

1991〜2025年の大阪の記録では、11月4日の晴れは35年で32回(91.4%)で、Zは+3.14でした。ただ、東京学芸大学の1961〜2019年の解析では、大阪の「晴れやすい日」は2/12・2/21・6/6の3日で、11月4日は入っていません。多くの日を1日ずつ調べると偶然でも目安を超える日が出ることもあり、期間を変えると結果が変わる可能性があります。

天気予報の「晴れ」と同じ意味ですか

少し違います。この記事の「晴れ」は、1日の降水量が1.0mm未満で、1日の平均雲量が8.5未満の日を1日単位で数えたものです。気象庁の予報用語では「晴れ」は「全雲量が2以上8以下の状態」、「快晴」は「全雲量が1以下の状態」で、天気予報では快晴なども含めて「晴れ」を使います。

まとめ 文化の日の晴れは東京で35年に22回 前後の日とほぼ同じ

文化の日の天気の記録をおさらいします。
・「特異日」は、ある天気が前後の日より特に多く現れる日。東京学芸大学の解析では、前後10日間との差をZで判定
・1961〜2000年の解析では東京の11月3日は晴れの特異日(Z +2.03)。1961〜2019年の最新版では入っていない
・1991〜2025年の東京の11月3日は、晴れ22回・曇り7回・雨6回。2021〜2025年は5年続けて晴れ
・晴れの割合62.9%は、前後10日間の59.1%と同程度(Z +0.43)
・5都市の雨の日の割合も、11月3日と前後の日で差は小さい
過去の記録は予報ではありません。お出かけの予定は、直前の天気予報で確かめましょう。

※日ごとの天気は、気象庁「過去の気象データ検索」の日ごとの値(降水量・平均雲量・天気概況)から、気象台の天気出現率と同じ決め方でweboo編集部が判定しました。5都市は、それぞれの都市の観測地点1か所の記録です。「割合」「前後10日間の割合」「Z」は、これらからweboo編集部が計算したものです。記事の情報は2026年9月25日時点のものです。

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