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ドライヤー・ヘアアイロンのNG5つ ミスの約7割はコード

  • 2026.9.27

NITEの製品事故情報からヘアドライヤー・ヘアアイロンの事故647件を集め、使い方が原因とみられる139件をweboo編集部で分類すると、約7割(97件)がコードのねじれや本体への巻き付けなどによるものでした。毎日使う2つの美容家電でやりがちなNG5つと、代わりにできることをまとめました。

お風呂上がりのドライヤー、朝のヘアアイロン。毎日手に取るのに、コードの状態や置き場所はあまり気にしていない、という人も多いのではないでしょうか。
国民生活センターが2016年に公表したアンケート(2,000人)では、約6割の人が「コードを本体に巻き付けない」という注意を知らなかったと答えています。
この記事でわかることは次のとおりです。
・ヘアドライヤー・ヘアアイロンの製品事故の記録647件でみる、多い使い方のミス(weboo編集部の集計)
・コードの巻き付け、異常のまま使う、吸込口、置きっぱなし、子どものやけど。やりがちなNG5つと代わりにできること
・ドライヤーとヘアアイロンで、事故の原因の中身が違うこと
根拠にしたのは、NITE(製品評価技術基盤機構)・国民生活センター・消費者庁・東京消防庁の公表資料です。

事故の記録647件を1件ずつ分類 ミス139件の約7割はコード

NITEが公開している製品事故情報の検索サービス「NITE SAFE-Lite」で、ヘアドライヤーとヘアアイロン(カールアイロン・ストレートアイロン・充電式を含む)の事故を集めました。品名で絞ると647件(ドライヤー502件・ヘアアイロン145件、1994年2月〜2025年11月に発生)。それぞれの事故原因の記述をweboo編集部が1件ずつ読み、1件に1つの原因を当てはめました。
・使い方が原因とみられるもの:139件
・製品の不具合(リコールの対象になったものを含む):311件
・長く使ったことによる劣化:10件
・原因がわからない・製品以外が原因とみられるものなど:187件

使い方が原因とみられる139件のうち、97件(69.8%)はコードのねじれや折り曲げ、本体への巻き付けなどで、コードの根元が傷んだ事故でした。本体とコードのつなぎ目で中の線が切れかけ、火花が出て手や腕、おなかにやけどをした、という記録が目立ちます。97件のうち31件は、けが(軽傷)の出た事故です。
次いで、吸込口に髪やほこりがたまった・吹出口をふさいだ(10件)、電源につないだまま置きっぱなしにした(10件)、髪を乾かす以外に使った(7件)と続きます。ほかに、洗面所のコンセントに差しっぱなしで水気やほこりが入った(5件)、落としたりぶつけたりした(4件)などもありました。

数字を見るときの注意
・これはNITEに通知された製品事故のうち、検索で拾えたヘアドライヤー・ヘアアイロンの事故の件数です。事故全体の数ではありません。発生日がわからない12件を含みます
・原因の分け方はweboo編集部が事故原因の記述を読んで決めたもので、NITEの分類ではありません。いくつかの使い方が書かれた事故は、先に挙げられた使い方に数えました
・ACアダプターや延長コード、洗面化粧台のコンセントの事故は数えていません
ここからは、記録の多いミスと公的機関の呼びかけをもとに、NG1〜5をみていきます(NGの並びは件数の順ではありません)。

NG1|コードを本体に巻き付けて片付け、ねじれたまま使う

使い終わったら、コードをくるくると本体に巻いて引き出しへ。見た目はすっきりしますが、コードの根元は毎回ぐっと折り曲げられています。
集計した事故では、コードのねじれや折り曲げ、引っ張り、巻き付けで傷んだとみられる事故が97件ありました。そのうち12件は、使っていた人(ホテルなどの施設を含む)がコードを本体に巻き付けて片付けていたと記録されています。コード全体がねじれていた、という記録も多くみられます。
亡くなった方が出た事故も1件あり、床に這わせたコードの上に衣類や雑誌が重なり、それを踏みつけながら使い続けてコードが傷んだ、という記録でした。

代わりに:巻き付けず、使わないときはゆるく丸く束ねる。
NITEは、コードがねじれたまま使ったり、本体にきつく巻き付けたりすると、中の芯線が切れて異常発熱や発火の原因になるおそれがあるとして、使わないときはコードを丸く円を描くようにゆるく束ねるよう呼びかけています。別の資料では「収納時、本体にコードを巻き付けないでください。コードは必ず伸ばして使いましょう。」としています。
国民生活センターも本体にコードを巻き付けないようにしましょうとし、東京消防庁は、コードのねじれに気をつける、プラグを抜くときはプラグを持つ、保管するときはコードを強く巻いたり引っ張ったりしない、を挙げています。

出典 www.nite.go.jp

NG2|風が止まる・根元が熱いのに、そのまま使い続ける

持つ角度によって風が止まる、コードの根元だけ熱い、スイッチを入れても動かない日がある。まだ使えるから、とそのままにしがちです。
集計した事故のうち12件は、事故の前から異常があった(動かない・風が途切れる・コードの根元のカバーが裂けていた等)のに使い続けた、または置いておいた、と記録されていました(原因の分類をまたいで数えた件数です)。動かないドライヤーのスイッチを入れたまま置いていて火が出た、という記録が4件含まれます。
国民生活センターのアンケートでも、コードから煙や火花が出るなどを経験した98人のうち、「特に異常には気付かなかった」26人を除く約7割が、コードのねじれや一部だけ熱い、使用中に止まるといった異常に気づいても使い続けていました。

代わりに:動きがおかしいと感じたら使うのをやめる。
NITEは、スイッチを入れても電源が入らない、使用中に温度や風力が不規則になるなどの不具合が起きたら使用を中止するよう呼びかけ、異常があった場合はすぐに使用を中止してプラグを抜き、再び使うときはメーカーや販売店に相談して点検を受けるよう求めています。
国民生活センターもコードや本体の動作に異常が見られたときは使用をやめましょうとし、定期的にコードや本体に異常がないか確かめるよう勧めています。東京消防庁も、動作が不安定になった電気製品は使用をやめるよう呼びかけています。

NG3|吸込口に髪を近づけ、ほこりをためたまま使う

ドライヤーの後ろ側の吸込口。網にうっすらほこりがついていても、なかなか掃除まで手が回りません。
集計した事故では、吸込口から髪が吸い込まれてファンに絡んだ、吸込口のフィルターが目詰まりしていた、吹出口をふさいだなどで、中が熱くなりすぎたとみられる事故が10件ありました。髪の毛が焦げた、ブラシや吹出口が溶けた、という記録です。
国民生活センターのテストでは、吸込口の近くに髪の毛の先があると吸い込まれることがありました。

代わりに:吸込口・吹出口をこまめに掃除し、髪を近づけない。
NITEは、吸込口や吹出口はこまめに掃除する、吹出口や吸込口に髪を近づけ過ぎないことを挙げています。国民生活センターも、髪の毛を吸い込み口に近づけないよう注意を呼びかけています。

NG4|スイッチを入れたまま置く・髪以外の乾燥に使う

ドライヤーをソファやベッドにぽんと置く。冬は布団や洗濯物を乾かすのにも使いたくなります。
集計した事故では、電源につないだまま置きっぱなしにした事故が10件ありました。ソファに置いた拍子にスイッチが入った、布団の中に置いたまま出かけた、止まったと思い込んで置いたら中だけ熱くなっていた、などの記録です。
髪を乾かす以外に使った事故も7件ありました。布団や洗濯物の乾燥、凍った水道管を温める、こたつの中にヒーターの代わりに置く、などです。こたつの中に置いた事故では、亡くなった方が出ています。

代わりに:使い終わったらスイッチを切ってプラグを抜く。
国民生活センターによると、ドライヤーの取扱説明書には、使用しないときはプラグをコンセントから抜くよう記載されています。NITEの事故情報にも、取扱説明書に「使用後は必ずスイッチを切り、電源プラグを抜く」「毛髪乾燥・整髪以外には使わない」といった注意があったことが記録されています。お使いの製品の取扱説明書で、使える用途を確かめましょう。

NG5|熱いヘアアイロンを子どもの手が届く所に置く

髪を巻き終わったヘアアイロンを洗面台に置いたまま、子どもの歯みがきを手伝う。スイッチを切ったから大丈夫、と思いがちです。
国民生活センターによると、医療機関から寄せられたヘアアイロンによるやけどの事故は、2019年度以降の5年間あまりで43件。そのうち約7割(30件)が0〜2歳の子どもで、1歳が18件と最も多くなっていました。洗面台のタオル掛けに吊るしていたアイロンに触れた、置いてあったアイロンのコードを引っ張って腕に落とした、という事例があります。
同センターが13銘柄を調べたテストでは、プレートやパイプは電源を入れてから4〜64秒で、子どもが4秒触れるとやけどを負いうる温度(71℃)に達しました。電源を切ってから71℃以下に下がるまでは平均10分36秒、最も長いもので17分51秒かかっています。プレートなど以外の本体部分も、13銘柄中10銘柄で71℃以上になりました。

代わりに:冷めるまで手の届かない所に。使用後はプラグを抜く。
消費者庁は、加熱時や冷却時は、ヘアアイロンを子どもの手が届かないところに置く、使用時は子どものそばで使わない、使用後は必ずコンセントから電源プラグを抜く、通電の有無に関わらず子どもの手の届かない場所に置く、を呼びかけています。テーブルの上なら届かないと思っても、子どもがコードを引っ張って落とす事故が起きているとしています。
国民生活センターも、ヘアアイロンは子どもが近づかない場所に置き、高温部には使う人も決して触れないこと、電源を切った後も十分に冷めるまでは置き場所や電源コードを含めた置き方に注意することを挙げています。
なお、NITEの事故の記録でも、使っていた人が使用中に高温部を腕に当てた、落として太ももに当てた、というヘアアイロンのやけどが2件ありました。

ヘアアイロンの事故は製品の不具合の記録が大半

同じ647件を製品別に分けると、原因の中身がはっきり違いました。ドライヤー502件では使い方が原因とみられるものが134件あったのに対し、ヘアアイロン145件では製品の不具合が124件(85.5%)で、使い方が原因とみられるものは5件でした。
ただし、ヘアアイロンの製品の不具合124件には、ある製品の同じ不具合でまとまって記録された74件が含まれます(ドライヤーにも同じように95件のまとまりがあります)。「ヘアアイロンはどれも危ない」という意味ではありません。
お持ちの製品がリコールの対象になっていないかは、NITE SAFE-Liteで製品名から事故やリコールの情報を調べられます。

よくある質問

コードは束ねて片付けてもいい?

NITEは、使わないときは丸く円を描くようにゆるく束ねるよう呼びかけています。本体に巻き付けるのとは違い、コードの根元に無理な力をかけない片付け方です。
一方、国民生活センターは、本体に巻き付けた状態や束ねた状態から、プラグを持って引くようにほどくことなどでコードにねじれが生じ、蓄積していくことが考えられる、としています。束ねる場合もきつく巻かず、ほどくときはねじれが残らないようにしましょう。

充電式のヘアアイロンで気をつけることは?

集計したヘアアイロンのうち、品名に「充電式」とあるものは12件で、そのうち11件は、内蔵の電池が異常発熱したと推定される、または考えられる(可能性を含む)記録でした。11件とも、異常発熱した原因の特定には至っていません。
NITEは、リチウムイオン電池を使った製品全般について、リコール対象ではないことを確認して購入し購入後も最新の情報をチェックする、高温下に放置するなどして熱を与えない、充電・使用時は時々様子を見て、異常を感じたらすぐに充電・使用を中止する、を挙げています。

まとめ ドライヤーはコードを巻かず、ヘアアイロンは置き場所を

ヘアドライヤー・ヘアアイロンでやりがちなNGと、代わりにできることをおさらいします。
・コードを本体に巻き付けて片付け、ねじれたまま使う → 巻き付けず、使わないときはゆるく丸く束ねる
・風が止まる・根元が熱いのに、そのまま使い続ける → 動きがおかしいと感じたら使うのをやめる
・吸込口に髪を近づけ、ほこりをためたまま使う → 吸込口・吹出口をこまめに掃除し、髪を近づけない
・スイッチを入れたまま置く・髪以外の乾燥に使う → 使い終わったらスイッチを切ってプラグを抜く
・熱いヘアアイロンを子どもの手が届く所に置く → 冷めるまで手の届かない所に。使用後はプラグを抜く
NITEの製品事故の記録647件をweboo編集部で集計すると、使い方のミスの約7割はコードのねじれや本体への巻き付けなどによるコードの傷みでした。ヘアアイロンは、電源を切ってからも冷めるまで時間がかかります。コードは巻き付けずにゆるく束ねる、異常があれば使わない、吸込口を掃除する、使い終わったらプラグを抜く、熱いアイロンは子どもから離す。今夜ドライヤーを片付けるときから、試してみてください。

※本記事はヘアドライヤー・ヘアアイロンの事故を防ぐための一般的な情報提供を目的としたものです。使う前に、お使いの製品の取扱説明書・本体の表示を必ず確認してください。
※原因別の件数は、製品評価技術基盤機構(NITE)の「NITE SAFE-Lite」で、ヘアドライヤー・ヘアアイロンの事故をweboo編集部が2026年9月27日に検索し、事故原因の記述をもとに分類・集計した値です。記事の情報は2026年9月27日時点のものです。

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