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古着を集積所に出せる政令市は20市中8市

  • 2026.9.27

衣替えで出た服、何ごみで出していますか。政令指定都市20市の公式サイトを確かめると、古着を資源としてごみ集積所に出せるのは8市。ほかは地域の集団回収や拠点への持ち込みが中心でした。雨の日の決まりの違い、出すときのNG5つ、環境省の推計による手放した服の行き先もまとめました。

10月は衣替えの季節。着なくなった服を手放そうと、袋にまとめている人も多いのではないでしょうか。古着や古布は、資源として出せば、また服として着られたり、ウエス(工業用ぞうきん)や車の内装材などに生まれ変わったりします。ただ、いつ・どこに・どう出すかは、住んでいる市によって大きく違います。
そこでweboo編集部で、政令指定都市20市の公式サイトを2026年9月26日に確かめ、次のことを整理しました。
・手放した服はどこへ行く? 環境省の推計でわかる行き先
・古着を資源としてごみ集積所に出せるのは20市中8市
・雨の日は出していい? 市で分かれる決まり
・破れた服・下着・毛布は資源に出せる?
・古着を出すときにやりがちなNG5つ
この記事では、市や地域が回収する方法を中心に紹介します。

手放した服の55%はごみに 環境省の推計

環境省の2025年版の推計(令和7年度の調査業務、2026年3月の報告書)では、2025年度に家庭から手放された衣類は79.6万トンです。行き先の内訳は次のとおりです。
・可燃・不燃・混合ごみとして廃棄:43.8万トン(55%)
・古着として販売:14.2万トン(18%)
・行政回収:10.4万トン(13%)
・集団回収:4.5万トン(6%)
・民間回収等(下取り・海外への寄付を含む):4.3万トン(5%)
・譲渡・寄付:2.3万トン(3%)
いちばん多いのは「可燃・不燃・混合ごみとして廃棄」の43.8万トン(55%)でした。市などの行政回収と地域の集団回収をあわせると14.9万トン(19%)。ごみとして出された量は、行政回収と集団回収の合計の約2.9倍です(weboo編集部の計算)。
この推計は「2025年時点で把握可能な最新データ」で作られたもので、2025年の実情がそのまま表れたものではない、と報告書は注意しています。推計方法が見直されているため、過去の推計値とは単純に比べられません。
環境省は、服を手放すときは「まずはリユース品として他の人に使ってもらえないか確認することが重要です」とし、難しい場合には「資源回収として排出してリサイクルするなど、できるだけごみとして廃棄しないようにしましょう」と呼びかけています。

出典 www.env.go.jp

古着を集積所に出せるのは政令市20市中8市

では、資源として出すにはどうすればよいのでしょうか。政令指定都市20市の公式サイトで、古着・古布を住民がごみ集積所に出せるかを比べました。集積所に出せるのは8市で、市が収集する7市と、地域と契約した事業者が全域で回収する横浜市に分かれます。
① 市が、ごみ集積所で古着を資源として決まった日に集める:7市
さいたま市・千葉市・相模原市・大阪市は週1回、岡山市・広島市・熊本市は月2回です。
・さいたま市:資源物2類(週1回)。くつ下・毛布も対象。ふとんや穴が開いて再使用できないものは「もえるごみ」
・千葉市:古紙・布類の収集(週1回)。透明な袋に。下着・靴下・わた入りのものなどは対象外
・相模原市:資源の日(毎週1回)の布類。下着も対象。制服、綿入りのもの、汚れがひどいもの・破れたものは「一般ごみ」
・大阪市:古紙・衣類の収集(週1回・祝日も収集)。一部地域は地域と契約した事業者が収集。汚れたものは「普通ごみ」
・岡山市:資源化物ステーションに古布(月2回)。透明・半透明の袋に。汚れたものなどは「可燃ごみ」
・広島市:資源ごみ(月2回)の布類。ひもで縛るか丈夫な袋に。布団・毛布・じゅうたんは大型ごみ
・熊本市:資源物(月2回)の古着類。下着・靴下・カーテン・毛布・綿入りのものは「燃やすごみ」
② 地域と契約した事業者が、市内全域で回収する(市の委託回収ではない):1市
・横浜市:資源集団回収(自治会・町内会などが契約した回収事業者が市内全域で回収)。汚れ・破れたものは「燃やすごみ」
横浜市は、市内の家庭から回収場所に出される古紙・古布を「自治会・町内会等の地域団体が契約した民間の回収事業者により全て回収」としています(横浜市による委託回収ではありません)。回収日は、集積場所に貼られた青いステッカーで確認できます。
③ 市の集積所での資源回収はなく、地域の集団回収や拠点を使う:12市
・札幌市:古着は清掃事務所・地区リサイクルセンターなどに持ち込み(洗濯済み。新品未使用は対象外)。綿50%以上の古布はリサイクルセンターか、布類を扱う集団資源回収へ
・仙台市:集団資源回収か、市民センターなど市内38カ所の資源回収庫へ。洗濯して透明な袋に
・川崎市:資源集団回収。回収していない地域が多いため、生活環境事業所・区役所のごみ相談窓口・専用回収ボックスでも回収
・新潟市:市が運営する回収場所(各区の無人の倉庫)へ。下着・靴下、汚れや破れのある服は対象外。汚れた服は「燃やすごみ」
・静岡市:市の区分は「可燃ごみ」(自治会・町内会などで古布の回収をしている場合は、できるだけそちらへ)
・浜松市:再生利用できるものは資源物集団回収へ(市の施設でも回収)。再生利用できないものは「もえるごみ」
・名古屋市:集団資源回収・リサイクルステーション・古紙リサイクルセンターへ。出せない場合は「可燃ごみ」。シミ・破れも可
・京都市:地域のコミュニティ回収か、区役所・支所(週1回)などの回収拠点へ
・堺市:集団回収を推奨。使えない場合は古紙・古着等の回収拠点へ。「生活ごみ」にも出せるがリサイクルされない
・神戸市:一部地域の資源集団回収か、回収ボックスなどの拠点へ。区分は「燃えるごみ(資源集団回収)」
・北九州市:環境ミュージアムなど2施設の回収ボックスと、まちづくり協議会による市民センターなど42施設での地域回収。セーター・ニット類・カーテンなどは対象外
・福岡市:区役所・市民センターなど市内5か所の回収ボックスへ。洗濯し、乾かしてビニール袋に
③の12市では、住んでいる地域で集団回収をしているか、近くに回収拠点があるかを確かめるところから始まります。集団回収の日や品目は、町内会の回覧板や、市のホームページ・問い合わせ窓口で確かめられます。拠点に持ち込むときは、利用時間を守りましょう。札幌市は、利用時間外に施設の前に置いていくことは「不法投棄」になるとしています。

出典 weboo.link

雨の日は出していい? 集積所に出す8市で分かれる決まり

集積所に古着を出す8市(①の7市と横浜市)で、雨の日の決まりを比べました。古着は濡れるとカビが生えたり汚れたりして、資源として使いにくくなります。そのため、決まりを置いている市が多くあります。
雨の日は出さない:千葉市・横浜市・相模原市
・千葉市「布類は、雨天時と雨天予報時には出せません」
・横浜市「「古布」は、雨の日には出せません」
・相模原市「雨天の時は、次回の排出をお願いします。(ぬれると再資源化ができなくなります。)」
千葉市は、カビが生えるとリユース・リサイクルができなくなるため、雨の日だけでなく雨の予報の日も出さないよう呼びかけています。
次回に回すか、濡れないように出す:さいたま市・熊本市
・さいたま市「雨の日の場合は、次週に出すか、濡れないように透明袋に入れてください」
・熊本市「収集日が雨天の日は、出しひかえるか、濡れないように口をきつく結んで出す」
雨でも収集する:大阪市
・大阪市「雨の日でも収集をします が、衣類は濡れてしまうと再資源化に支障をきたすため、袋の口をしっかり閉じてお出しください」
雨の日の決まりは見当たらない:岡山市・広島市
岡山市は、古布を透明または半透明の袋に入れて出すよう、2021年4月に出し方を変えました。収集の途中で雨や土ぼこりで汚れるとリユースが難しくなるためです。広島市は、布類をひもで縛るか、丈夫な袋に入れて出します。
集団回収や拠点に出す市でも、名古屋市は雨に濡れないよう「必ず袋の口をギュッと結んで」、神戸市は「濡れたものは不可」としています。衣替えは、晴れの日が続くタイミングで袋詰めまで済ませておくと、収集日に慌てずにすみます。

出典 weboo.link

破れた服・下着・毛布は? 資源に出せるかは市で違う

同じ「古着」でも、資源に出せるものは市によって違います。公式サイトで確かめた例です。
破れた服・シミのある服
・名古屋市:「シミ、破れ、ボタン・ファスナーが取れた衣類も出せます」
・福岡市:洗濯しても取れない多少のシミは構わない
・横浜市・川崎市・新潟市:汚れたもの、破れたものは出せない(回収しない)
下着・靴下
・相模原市・神戸市(集団回収):下着も出せる
・さいたま市:くつ下も資源物2類に出せる
・千葉市・新潟市・熊本市:下着・靴下は対象外(熊本市は「燃やすごみ」)
・岡山市:下着・ストッキングは新品のみ。使用済みは「可燃ごみ」
毛布
・さいたま市・相模原市・名古屋市:資源として出せる
・熊本市:毛布は「燃やすごみ」
・広島市:布団・毛布・じゅうたんは「大型ごみ」
資源に出せない服を捨てるときの区分の名前も、「燃やせるごみ」(札幌市)、「もえるごみ」(さいたま市・浜松市)、「可燃ごみ」(千葉市・静岡市・名古屋市・岡山市)、「燃やすごみ」(横浜市・新潟市・熊本市)、「一般ごみ」(相模原市)、「普通ごみ」(大阪市)、「燃えるごみ」(神戸市)、「生活ごみ」(堺市)、「家庭ごみ」(仙台市。綿入りの衣類や雨具などの例)とさまざまです。引っ越してきたばかりの人は、前の町の感覚で出さないよう、市の分別辞典で「古着」「衣類」を検索してみてください。布団の出し方の違いは、下の関連記事(粗大ごみ)で紹介しています。

古着を出すときにやりがちなNG5つ

ここまでの内容を、やりがちなNGと代わりにできることにまとめました。
NG1. 洗っていない服、湿ったままの服を出す
→ 「洗濯して乾いたもの」が条件の市が多い(横浜・川崎・仙台・福岡など)
NG2. 雨の日に、いつもどおり集積所へ出す
→ 千葉・横浜・相模原は雨の日は出さない。濡れると再資源化できなくなる
NG3. 布団・座布団などわた入りのものを混ぜる
→ わた入りは対象外の市が多い(千葉・名古屋・堺・神戸・熊本など)
NG4. ボタンやファスナーを外してから出す
→ 札幌・名古屋・神戸・北九州・福岡は「付けたまま」でよい
NG5. 汚れた服も破れた服もまとめて資源に出す
→ 対象外の市が多い(横浜・川崎・新潟など)。名古屋市は破れも可。市の案内で確認
ボタンやファスナーを付けたままにするのは、服としてもう一度使うためです(札幌市)。市の決まりが見つからないときは、市の問い合わせ窓口に確かめてから出しましょう。

出典 weboo.link

よくある質問

新品のまま着なかった服も、古着に出していい?

市によって違います。たとえば札幌市の古着の無料回収では、「新品未使用のものも対象外」としています。一方、仙台市の市の施設での衣類の引き取りでは、未使用品やギフトも受け付けています。新品やまだ着られる服は、家族や知人に譲るなど、服のまま使ってもらえる方法もあわせて考えてみてください。

引っ越しや大掃除で、一度にたくさん出るときは?

一度に大量に出すと、集積所があふれることがあります。大阪市は、引っ越しや大掃除などで一時的に多量に出るときは、民間の再生資源事業者に収集を頼むよう案内しています。相模原市は、引っ越しや片付けで一時的に多量に出た資源を、市の施設(麻溝台・橋本台リサイクルスクエア、津久井クリーンセンター)に持ち込めるとしています。何回かに分けて出すか、市の案内を確かめましょう。

ネームや名前が書いてある服は?

札幌市は、学校名や名前が刺しゅうされたジャージなども出せるとしていますが、マジックなどで服の表面に名前を書いたものは出せません。千葉市は、個人情報がある部分は切り取らずに塗りつぶしてから出すよう呼びかけています。

まとめ 衣替えの前に「自分の市の出し方」を確認

古着・古布の出し方をおさらいします。
・家庭から手放された服79.6万トンのうち55%がごみとして廃棄(環境省の推計)
・古着を集積所に出せるのは政令市20市中8市(市が収集する7市と、事業者が全域で回収する横浜市)
・ほかの12市は、地域の集団回収や拠点への持ち込みが中心
・雨の日は、千葉市・横浜市・相模原市は出さない。大阪市は雨でも収集するので袋の口をしっかり閉じる
・破れた服・下着・毛布を資源に出せるかは市で違う。わた入りのものは対象外の市が多い
衣替えで手放す服をまとめたら、まずは市の分別辞典で「古着」を調べ、晴れた日に出すところから始めてみてください。
※政令指定都市の出し方は、各市の公式サイトをweboo編集部が2026年9月26日に確認した内容です。地域や集合住宅で独自のルールがある場合は、そちらに従ってください。

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