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人と犬の絆を描く『ハート・オブ・ビースト』、井上裕介&村重杏奈が号泣を約束!「犬を飼っていようがいまいが間違いなく泣く」

  • 2026.9.26

映画『F1(R)/エフワン』(25)では、レースにすべてを賭ける男の生き様を見事に演じきったブラッド・ピット。そんな彼が次に選んだ役は、30年近くを軍人として生きてきたジェームズだ。戦場で九死に一生を得るような大怪我を負い退役した彼は、最前線で共に戦ってきた義足の軍用犬、オーディンとアラスカの大自然のなかでいまは気ままな暮らしを送っている。だがアラスカ上空をシープレーンで飛行中にアクシデントに見舞われた彼らは、「魔の領域(ハート・オブ・ビースト)」と呼ばれる奥地に不時着。生還を目指し、1人と1匹は互いを支え合いながら過酷な大自然を乗り越えていこうとするが…。

【写真を見る】オーディンを演じたジャーマン・シェパード…その目の演技がすごすぎる!

MOVIE WALKER PRESSでは、そんな人と犬の絆を描く映画『ハート・オブ・ビースト』(公開中)の魅力を探るべく、愛犬家の芸人、井上裕介(NON STYLE)とタレントの村重杏奈にインタビュー。種を超えた絆に魅せられること必至な本作について、語ってもらった。

「人と犬のバディ感がすばらしかった」(井上)

愛犬家として知られるNONSTYLE 井上裕介&村重杏奈 撮影/木村篤史
愛犬家として知られるNONSTYLE 井上裕介&村重杏奈 撮影/木村篤史

――まず、愛犬家であるお2人にとって『ハート・オブ・ビースト』は、どんなところが感動ポイントでしたか?

井上裕介(以下、井上)「めちゃくちゃ泣きましたけど、まず言いたいのは、これはもう犬を飼っていようが飼っていまいが、間違いなく泣く話だと思いましたってことですね。シンプルに人と犬のバディ感がすばらしかった」

村重杏奈(以下、村重)「私も愛犬家だから感動する…というようなタイプの映画ではないと思いました。人間と動物の、言葉は通じないけれど心と心が通じあっているというのがすごく感じられて。その感覚を覚える度に涙しちゃいましたね」

井上「ブラッド・ピットさんが演じる軍人のジェームズさんは、もう年を取っていて、身体が思うようにいかないことも増えているんですよね。で、オーディンはオーディンで犬だから喋れなかったり、助けたくても手は使えなかったり、できないことも多いわけで。そんな足りない部分を互いが補いあっているのがいい!」

村重「またオーディンが義足で、戦争を経験してPTSDを発症しているという設定も効いているというか。完璧じゃない2人だからこそ、かなり泣けますし、刺さるシーンが多かったのかなと思います」

かつて戦場で共に戦ったジェームズとオーディン [c]2026 Paramount Pictures. All Rights Reserved.
かつて戦場で共に戦ったジェームズとオーディン [c]2026 Paramount Pictures. All Rights Reserved.

井上「しかも、オーディン役のシェパード犬の演技がまったく演技に見えない!」

村重「そう!4匹のワンちゃんで演じているって…」

井上「とてもそうは見えなかったよね。1匹だと思っていたからエンドロールを見て、もうビックリ(笑)」

――特に、オーディンのどういう演技に驚かされましたか?

村重「後半でオーディンがある決意をする場面があるんですが、その時の表情が本当にすごかった!」

井上「そこね!ネタバレになるから詳しくは言えないけどね」

【写真を見る】オーディンを演じたジャーマン・シェパード…その目の演技がすごすぎる! [c]2026 Paramount Pictures. All Rights Reserved.
【写真を見る】オーディンを演じたジャーマン・シェパード…その目の演技がすごすぎる! [c]2026 Paramount Pictures. All Rights Reserved.

村重「ジェームズを見てるのか、空を見ているのか。その目に映った景色は想像でしかないけれど、なんかすごいオーディンの苦しさを感じたんですよ。あのなかで、犬なりにも察したものがあったんだろうな、決心をしたのだろうなっていうのが、伝わってきたんです」

井上「あー、わかるわあ」

村重「その表情に涙が止まらなくなってしまって。あれって人間でも表現するのが難しい表情とか感情だと思いますね 」

井上「正直、表情とかの出来がすごすぎて、CGなんじゃないかと勘ぐったくらい(笑)。あれがほんま加工なしのリアル演技やったらちょっとヤバすぎるね。それでいうと、激流の上にかかっている丸太橋を渡るシーンには驚いた。ワンちゃんを飼ってない方も観られると思うので言っておきたいんですが、アレを渡るというのは、なかなか犬にはできないものなんです。ちょっとした隙間に怯えたり、エレベーターに乗るのを嫌がったりする犬は多いんです。でも、オーディンはあの丸太橋に何歩か踏み出すんですよ。あの勇気はすごいです。犬のことを知らないと伝わりづらいかもしれませんが、ほんまにすごいことなんですよ」

村重「ちょっと滑ったりもするでしょ?あれ演技ですかね?」

井上「あれも演技ならすごすぎん(笑)⁉︎途中で熊と遭遇するシーンもあって、あれはCGだってわかるものの、丸太橋のシーンはどうやって撮ったのか…」

村重「撮影の裏側を知りたいですよね。メイキングを出してほしい!」

「ブラッド・ピットの俳優魂を感じざるを得なかった」(村重)

――次にブラッド・ピットの印象についてもお伺いしたいのですが。

村重「年齢を調べてみたら、ブラピっていま62歳なんですよね。撮影がいつ行われたのかわからないですが、仮に60歳ぐらいで撮影していたとしても、身体が仕上がりすぎじゃないか!って思ったんですよね。映画を観てた時は、40歳ぐらいかなと思って見てました(笑)」

60歳を超え、さらに渋みを増していくブラッド・ピット [c]2026 Paramount Pictures. All Rights Reserved.
60歳を超え、さらに渋みを増していくブラッド・ピット [c]2026 Paramount Pictures. All Rights Reserved.

井上「役柄が元軍人だから体が締まってないとアカンというのもあるでしょうけど…」

村重「それにしても一切緩みがなかったというか。カッコよすぎて!イケオジというのは、こういう人のことを言うのだなと改めて思いました。しかも映画自体はたぶん4日間くらいの話だと思いますが、そのなかでちゃんと痩せていってるじゃないですか。なんか俳優魂を感じざるを得なかった」

井上「徹底しているんでしょうね、役作りが。だからもう演技しているとか、フィクションに見えなくて。ブラピのノンフィクションを見ているような感じがしてくるんですよ」

村重「そうですよね。だからオーディンが本当はブラピの飼い犬じゃないというのが、なんだか不思議に思えてくるんですよ」

――そういえば、犬にもPTSDというのがあることを、本作を観て初めて知りました。

井上裕介の愛犬、“ぼん”'(右)と“ちょこ”(左) 写真/井上裕介より提供
井上裕介の愛犬、“ぼん”'(右)と“ちょこ”(左) 写真/井上裕介より提供

井上「僕は“ぼん”と“ちょこ”という2匹の犬を飼っていますが、どちらも保護犬なんです。特に1匹は心的ストレス、 PTSDとまではいかないけれど、近いものがあって。だからちょっとわかる部分はありましたね。1人ぼっちになると吠えちゃうし、寝る時も一緒のベッドじゃないと寝ないし。 ケージの中にも怖いから入れない」

村重「うちの犬は“乱刃血(らんぱち)”という名前ですが、体は大きいのにすごい小心者で、なにに対してもビビリなんです。でも私の弟を守ると決めたらしくて、ちゃんと立ち向かうべき時は頑張ってくれる。そういう逞しさを発揮する時もあって、感心しますね」

井上「もともと番犬という役割を持って人間の世界に入ってきているから、守ることも自然な流れなのかも?」

――お2人は自分のワンちゃんと、本作で見られるような絆を感じたことはありますか?

村重杏奈の愛犬、“乱刃血(らんぱち)” 写真/村重杏奈より提供
村重杏奈の愛犬、“乱刃血(らんぱち)” 写真/村重杏奈より提供

村重「私、1回だけバラエティでうまくいかなくて、家で大泣きしたことがあるんです。乱刃血は普段はいつもポカンとしている感じだけれど、その時だけスーッと私のところに来て、膝の上に乗っててくれたんです。じっと私の顔を見て、涙をペロペロと舐めてくれて。その時になにか私の感情を察してくれているんだなって思いましたね」

――それは間違いなく、心配してますね。

村重「おてんば系ワンワンだから、一緒にいる時は遊びたがるばかりで『落ち着いて!』 と私が言っていることが多いんです。だけど私の気持ちがダウンしている時は、慰めるようにじっと座っていてくれる。そういう時に絆を感じることはありますね。だから人には話せないようなことは、乱刃血に話したりしています」

井上「僕も帰った時、ぼんとちょこがペットゲートのところまで来て待っているのですが、その姿を見ると絆の深さを感じますね。 ただ事務所にいるドッグ・トレーナーの資格を持つ後輩によれば、家に帰った時に自分を待っている犬を見たら愛おしく感じるけれど、すぐにヨシヨシをしてはいけないそうです。それをしちゃうと逆に犬が人離れできなくなるらしくて」

村重「えー、そうなんですか!?」

井上「だから躾としては、1回無視してくださいって言われました」

――それは難しそうですね。ついヨシヨシしちゃいますよね。

井上「結局、そうやって余計に可愛いがってしまうと、人が万が一離れたりした時に誰にも心を許さなくなってしまうらしいんです。うちのぼんは前の飼い主とまさにそういう別れ方をしたから、人見知りになってしまったんやと思います」

村重「いやー、お迎えに来ているのを無視するなんで、私にできるのかしら」

――でも躾としては大切なんですね。

人と犬の絆に感動間違いなし…号泣必至の一作! [c]2026 Paramount Pictures. All Rights Reserved.
人と犬の絆に感動間違いなし…号泣必至の一作! [c]2026 Paramount Pictures. All Rights Reserved.

井上「そうすると主従関係がしっかりつくらしいんです。でもできないですよ。やっぱり可愛いから。帰ったらつい触ってしまう。でもオーディンみたいに育てたいのなら、必要なことらしいです」

村重「うわあ。乱刃血はビビリなんで、本当に頑張って教えていかなくちゃですね」

――では最後に、愛犬家の皆さんに本作をなんと言っておすすめしますか?

村重「ついつい犬を甘やかしがちですが、最近は災害も多いですし、いつなにが起こるかわからない。それを考えたら、なにか起こって私と別れたとしても生きていけるよう、ちゃんと乱刃血を育てないといけないなと感じました」

井上「僕も、生きていくうえで幸せなことばかりが起きるわけではないと思うので、そういうことを改めて戒めてくれるという意味でも、とても参考になった映画でしたね。ワンちゃんが好きな人はいろいろと考えさせられることが多いんじゃないかな」

村重「多いです!いまから甘やかしすぎないように頑張ります」

井上「愛を持ってちゃんと躾をしつつ、いまも大切にしているけれど一緒に生きていく喜びをますます大事にしたいです」

愛犬との時間を大切にしたいと語った、井上と村重 撮影/木村篤史
愛犬との時間を大切にしたいと語った、井上と村重 撮影/木村篤史

取材・文/横森文

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