1. トップ
  2. トレンド
  3. サルと同じ目線で観察できるサル山 高尾山さる園のガラス張りが生む「距離の近さ」

サルと同じ目線で観察できるサル山 高尾山さる園のガラス張りが生む「距離の近さ」

  • 2026.9.24
image

観覧エリアの目の前で、サルたちを観察することができる。望遠レンズを使わなくても撮影可能だ=東京都八王子市の高尾山さる園・野草園(撮影:ゆんち)

東京都八王子市の高尾山の中腹にある、「高尾山さる園・野草園」。都心からアクセスのよい場所にありながらも、自然豊かな山の中に91頭の個性豊かなサルたちが暮らす「さる園」はあります。そんなさる園ですが、施設そのものにも全国のサル山にはない大きな特徴があるといいます。同園の副園長・堅木杏美さんに魅力を聞きました。

同じ目線でサルたちを観察できる

堅木さん:「日本で最初のいわゆる『サル山』は上野動物園に作られたのですが、一般的なサル山の多くは、安全面などから、地面に大きな堀があり、その中心に山があって、人間が上から見下ろすスタイルが多いのではと思います」

確かに思い浮かべてみると、多くの動物園のサル山がサルたちを見下ろす設計になっていますよね。しかし、高尾山さる園は確かに一般的なサル山にはない特徴があります。

堅木さん:「当園の場合は、1階部分がガラス張りになっているので、『サルと同じ目線』でサルの行動を観察することができます。これが大きな特徴です」

image

飼育員の目線で撮影したサル山の風景。右側のガラスの向こうが観覧エリア=高尾山さる園・野草園公式Xより

常にサルたちのそばにいる飼育員という存在

もう一つの強みは、飼育員の存在の近さです。

堅木さん:「もう一つの特徴は、サル山内や付近に常に飼育係が常駐していることです。そしてマイクを使った解説を定期的に行っています」

高尾山さる園では、サル山のサルたちの特徴やそれぞれの個性、ごはんの話題など、さまざまな解説を聞くことができるのです。

堅木さん:「展示エリアやガラス付近にも飼育係がいますので、何か疑問に思ったことや気になることがあれば、いつでも直接質問して、お話ししてくださればと思います。この距離の近さは、当園ならではの強みだと思います」

確かに、常にサル山に飼育員が常駐して解説してくれるという例は珍しいかもしれません。

image

スタッフが交代しながら行っている解説

堅木さん:「土日などの混雑する時期やイベント日には、1日に最多で9回解説を行うこともあります。1回の解説時間は約30分です。スタッフで交代しながらですが、1人あたり1日3回、計1時間半はマイクを持ってずっとお猿さんについて熱く喋っています」

なんと多い日では1日9回、合計にすると4時間半以上。それだけの熱量で、日々サルたちの魅力が語られているのです。

image

おすすめは「13時30分」

これから訪れる方に向けて、観察のベストタイミングも教えてもらいました。

堅木さん:「一番のおすすめは、やはり『午後1時30分のご飯の時間』です。この時間は、すべてのサルたちが一斉に活発に動き回るので、一番見応えがあります。あとは、朝一番の開園直後や、夕方の閉園前も、おやつをもらおうとしてサルたちが活発に動き回る傾向があるので、その時間帯もおすすめです」

ガラス越しの近い距離感、常駐する飼育員との会話、そして食事の時間帯を狙った観察。この3つを押さえれば、これまでの記事で紹介してきたトロロくんやレンゲちゃんたちの素顔に、きっとより近づけるはずです。

ライターコメント

これまでサルたちのドラマばかりを追いかけてきましたが、そのドラマを支えているのが、四六時中サルたちのそばにいる飼育員さんたちの存在なのだと気付きました。気になることがあれば、どんどん飼育員さんに質問してみてください。私は次に訪れるときは、午後1時30分を狙いたいと思います。

<ライタープロフィル>ゆんち

2004年に産経新聞社へ入社。静岡、仙台での事件取材を経て、東京社会部では厚生労働省を担当、派遣労働問題などの社会課題を深く掘り下げる。また、特異なキャリアとして法廷画家を兼務し、数多くの法廷画を手掛けてきた。その後、産経新聞社が発行していたタブロイド紙「SANKEI EX」にてブランド、旅、食をテーマとした執筆活動を展開。南アフリカやオーストラリアなど世界各国を取材で巡るほか、臨時特派員として南太平洋のキリバス共和国への駐在経験も持つ。J-WAVE「TOKYO MORNING RADIO」にて、週1回おすすめニュースを3年間にわたり担当。

現在は2児の母となり、これまでの取材経験に加え、教育、健康、ライフハックへと関心の幅を広げている。「趣味を仕事に!」をモットーとする自称「脱力系ライター」。釣り、温泉、グルメ、そして海を眺めてぼーっと過ごす時間を愛する旅人でもある。長年、酒と旅と釣りを友としてきたが、現在は期間限定で禁酒中。新商品から旅、ファッション、グルメまで、自身のアンテナに触れたトピックを独自の視点で発信している。

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ