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「どうして私の勤め先、知ってるんですか?」住所も仕事も話していない男性から、半年後に届いた連絡

  • 2026.9.20
「どうして私の勤め先、知ってるんですか?」住所も仕事も話していない男性から、半年後に届いた連絡

帰りの電車に乗るところも、一度も見せなかった

知り合いの紹介で知り合った、たまに食事に連れて行ってくれる人がいました。

二十代半ばだった私から見れば年上で、話も上手。

支払いも、私が気づく前に済ませてしまうような人でした。

ただ、初めて会った日から決めていたことがひとつあります。

住んでいる場所が分かるような話はしない、ということでした。

別れ際はいつも人の多い大通りまで一緒に歩き、そこで手を振りました。

帰りの電車に乗るところは見せませんでしたし、最寄り駅を聞かれても笑ってごまかしていました。

「そういえば、どの辺に住んでるの?」

「ここからは、けっこう遠いですよ」

「電車、けっこう乗る感じ?」

「まあ…そんな感じです」

私が笑って濁すと、相手も「そっか」と、それ以上は聞いてきませんでした。

少し用心しすぎかな、と思ったこともあります。それでも、そのくらいの距離感が私にはちょうどよかったのです。

世間話のように、住んでいる場所を口にされた

四度目か五度目の食事の帰りでした。

店を出たところで、相手が何気ない調子で言いました。

「この辺に住んでるよね?」

一瞬、返事に詰まりました。

「え?違いますよ」

「あれ、そうだっけ?」

相手はそれ以上何も言わなかったので、私は聞き流すことにしました。

ところが少し歩いたところで、今度は私が実際に暮らしている地域を示しながら、また口にしたのです。

「でも、たしかあの辺じゃなかった?」

背中が冷たくなりました。

帰る方向も最寄り駅も見せていないのに、どうして分かるのだろう。けれど、その場で問い詰めるのも怖くて、知らないふりをしました。

「違いますって。私、その辺はあまり詳しくないですよ」

「そう?じゃあ勘違いかな」

少しして、相手はさらに言いました。

「じゃあ今度、そっちにある店でも行こうよ」

「いや、本当にその辺は詳しくないので…」

私は笑って返し、その日もいつもの大通りで手を振って別れました。

半年後、今度は勤め先の名前が書かれていた

それからしばらく、連絡を取らない期間が続きました。

半年ほど経った頃、久しぶりに相手から連絡が来ました。

何気なく読んでいた私は、途中で手が止まりました。

そこには、私の勤め先の名前が書かれていたのです。

勤め先のことも、その人には一度も話していませんでした。

「ちょっと待って。どうして私の勤め先、知ってるんですか?」

返ってきたのは、短い言葉でした。

「顔に出ていましたよ」

意味が分からず、すぐに聞き返しました。

「どこにですか?」

「顔が出てたから分かったんです」

「いや、だから……何に出てたんですか?」

聞き方を変えても、返ってくるのは同じような答えばかりでした。

少なくとも私は、自分の顔と勤め先が結びつくようなものを出した覚えがありません。

結局、どこで知ったのかは分からないままでした。

それ以上やり取りを続けるのが怖くなり、私はそこで連絡をやめました。その後、その人とは会っていません。

住んでいる場所も、勤め先も、どうやって知ったのかは今でも分かりません。

ただ、あのとき別れた大通りの角を曲がるとき、今でも一度だけ後ろを振り返ってしまいます。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた20代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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