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本当は全部私のものだった?無意識に遺産を当てにし妹がいなければと考えてしまう姉【お父さんの娘は私だけ】

  • 2026.9.18

最期の時が近づいた父幹久さんの病室で「お父さんの娘は私だけ。だから遺産だって私とお母さんだけのもの」と言い放った長女亜美さんを見て、純子さんは愕然とします。次女の菜美さんは、元々は純子さんの姉の娘でしたが、3歳のときに母親を亡くした菜美さんを純子さんと幹久さんが引き取って養子にし、亜美さんと分け隔てなく愛情を注いで育てました。運動が得意で活発な亜美さんと、物静かで勉強が得意な菜美さんは、タイプは違いますがとても仲の良い姉妹でした。成長するにつれ、優秀な菜美さんに劣等感を抱くこともあった亜美さんでしたが、地元企業の跡取り息子輝明さんと結婚し、レンくんにも恵まれ、幸せな結婚生活の中で劣等感も消えていきました。一方の菜美さんは、誰もが知る大企業に就職して職場で出会った直人さんと結婚し、ヒナちゃんに恵まれました。娘たちが幸せな家庭を築いていることを純子さんも幹久さんも嬉しく思っていましたが、輝明さんの会社の経営が傾き始めると、亜美さんは再び菜美さんへ劣等感を抱き始めます。自宅を手放すことになり、賃貸マンションへ引っ越した亜美さんは、一軒家を購入した菜美さんに「いいよね。菜美は恵まれてて」と言い、何不自由なく幸せそうな菜美さんと自分を比べて卑屈になり、菜美さんや純子さんたちと距離を置くようになりました。そんな中、幹久さんに病気が見つかり、余命半年の宣告を受け、信じられない気持ちでひどく落ち込む純子さん、亜美さん、菜美さんの3人。帰宅後、亜美さんは父親のことを輝明さんに報告。しんみりする輝明さんを見て、自分と同じ気持ちでいてくれると思った亜美さんでしたが、輝明さんは「お義父さんの遺産って、どのくらいなんだ?」と信じられないことを聞いてきました。菜美さんは血の繋がりがないのだから、遺産は実の娘の亜美さんがもらってもいいのではと言う輝明さんに、亜美さんは「今そんな話しないで」と言って背を向けました。

心のどこかで父親の遺産を期待している自分を恥じる

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父親が余命半年の宣告を受けたことを夫の輝明さんに伝えた亜美さん。しんみりする輝明さんを見て、自分と同じ気持ちでいてくれるのだと思った亜美さんでしたが、輝明さんはすぐに遺産の話を持ち出してきました。輝明さんの無神経さに怒りを覚える亜美さんですが、輝明さんは悪びれることなく「菜美さんはお義父さんと血は繋がってないのだから、遺産は実の娘である亜美がもらってもいい」と言いました。

輝明さんの発言に怒りを覚え、会話を放棄した亜美さんは、夜ベッドで「お父さんの遺産なんて、考えたくない。まだまだ元気でいてほしい・・」と改めて強く思います。しかし、隣ですやすやと眠っているレンくんを見ていると、別の想いも湧いてきました。

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どんどん大きくなるレンくん。成長は嬉しいものの、サッカーのスパイクもユニフォームも次々に新しいものが必要になっていきます。どこかで父親の遺産に期待してしまっている自分にハッとした亜美さんは「私、最低だ」と自分を責めます。

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その時、スマホに菜美さんからメッセージが届きました。『明日、私実家に行くけど一緒に行かない?お父さん用の大きなベッドが届くらしいの。お母さんも休ませてあげたいし』というメッセージを見た亜美さんは、そっと画面を消しました。

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布団に入り目を閉じた亜美さんは、小さい頃からの菜美さんを思い返し「菜美は、いつだってちゃんとしてる。お金にも気持ちにも余裕があって、親孝行で。いつだって、菜美はかわいがられて、ほめられて、大事にされてきた」と思いました。

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そして、「本来なら、全部私のものだった・・?」という考えがふとよぎります。「こんな考え良くないけど・・」と思いつつも、さっき輝明さんが言っていた「遺産ぐらいは実の娘である亜美がもらったってさ」という言葉が頭から離れません。

お父さんを失いたくないと強く思いながらも、余裕のない生活の中でこれからもっとレンくんにお金がかかるという現実を考えると、無意識にお父さんの遺産を当てにしてしまう亜美さん。そして、そんな自分を恥じ、いつも両親を気遣いお金にも気持ちにも余裕があるように見える菜美さんと自分を比べてさらに強く劣等感を感じてしまっているのですね。

※ストーリーはフィクションです。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:船井 秋 編集:石野スズ
作画:ポジョ

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