1. トップ
  2. スポーツ
  3. 国内アメフト「Xリーグ」で未曽有の事態!“プロ契約問題”でオービック戦ボイコット…『0-1敗戦』にファンから疑問の声

国内アメフト「Xリーグ」で未曽有の事態!“プロ契約問題”でオービック戦ボイコット…『0-1敗戦』にファンから疑問の声

  • 2026.9.14

国内アメリカンフットボールの最高峰「Xリーグプレミア」第6節、富士フイルム海老名Minerva AFC対オービックシーガルズ戦が9月13日、試合当日になって中止となった。

富士フイルム海老名が「公平な競技環境が確保できない」として参加を見送ったためで、Xリーグは公式規則に基づき、オービックの1-0の勝利として扱うことを決定。この判断を巡っては、ファンからもリーグの対応に疑問を呈する声が上がっている。

発端となったのは、オービックによるプロ契約選手の人数制限を巡る問題だ。Xプレミアでは戦力均衡を目的に、各チームのプロ選手数を4人に統一している。しかし、4月17日の最初の選手登録以降もオービックについて規程違反の疑いが残り、懲罰委員会による調査が行われた。

8月28日には、競技運営規程第26条の「プロ選手契約」人数制限違反を認定。選手1人に厳重注意、並河研代表と古谷拓也GMに1カ月間の資格停止処分が科された。

さらに9月11日には、両氏が調査に対して事実に反する、あるいは不合理・相互に矛盾する資料や説明を行い、非協力的だったとして、調査・協力義務違反を認定。両氏には無期限の資格停止が追加され、並河代表には資格停止中に公式戦会場を訪れたとして20万円の罰金も科された。

こうした状況を受け、富士フイルム海老名を含むXプレミア7チームは、対象となるプロ契約選手の明示や今季残り試合への出場禁止、過去の試合結果の再審議などを求める共同申入書を提出。期限までに明確な回答が得られなかったことから、富士フイルム海老名は試合開催を拒否した。

協会からは該当する5選手について出場を見送るようオービックに要請したとの報告があったものの、対象選手が特定されなかったことも、同チームが安全面を含めて開催困難と判断した理由だった。

一方、Xリーグは「公式戦への参加義務」とオービックへの懲罰処分は別問題だと説明。加盟チームが独自判断で試合への参加・不参加を決めれば、リーグ戦の公平性や安定運営を損なうとして、富士フイルム海老名の行為についても懲罰処分の要否を審議するとした。

しかし、今回の結果が「オービックの1-0勝利」とされたことで、SNSなどでは「なぜ問題を起こした側が不戦勝になるのか」といった疑問も見られる。

規則上の処理とはいえ、プロ契約問題の調査・処分が続くなかで、対戦相手が「公平性」を理由に試合を拒否し、その結果としてオービックに勝ち点が与えられる構図には、ファンが釈然としない思いを抱くのも無理はないだろう。

今年、リーグが再編成され、最上位リーグとしてライセンス制を導入した「X Premier(Xプレミア)」がスタートしたXリーグ。運営は今回の事態を「極めて重く受け止める」とし、規程の周知や意思決定プロセス、競技の公平性を担保する仕組み、加盟チームとのコミュニケーションを検証するとしている。

10月11日を期限にオービックへ改善・再発防止策の提出も求めており、今回の一件はオービックだけでなく、Xリーグそのもののガバナンスが問われる問題へと発展している。

筆者:奥崎覚(編集部)

試合だけでなくユニフォーム、スパイク、スタジアム、ファン・サポーター、カルチャー、ビジネス、テクノロジーなどなど、サッカーの様々な面白さを発信します。現場好き。週末フットボーラー。

画像提供:Getty Images

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ