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アンドリュー・スコット、AIDSと闘った名優を熱演

  • 2026.9.6

『Fleabag フリーバッグ』のホット・プリースト役やNetflixドラマ『リプリー』で知られるアイルランド人俳優アンドリュー・スコットが、新作映画『エルシノア(原題:Elsinore)』で、AIDSを患いながらロンドンのナショナル・シアターでハムレットを演じた俳優イアン・チャールソンを演じている。(フロントロウ編集部)

舞台でハムレットを演じながら、死と向き合った俳優

イアン・チャールソンはスコットランド出身の俳優で、1981年公開のアカデミー賞作品賞受賞作『炎のランナー』でエリック・リデルを演じたことで広く知られる。1989年、ロンドンのナショナル・シアターでダニエル・デイ=ルイスに代わってハムレット役を務めたが、当時はAIDSを患い、深刻な病状にあった。観客の多くは彼が闘病中であることを知らなかった。チャールソンは最後の舞台から約2カ月後の1990年1月、40歳でこの世を去った。

チャールソンのハムレットは高い評価を受け、演劇史に残る名演として語り継がれている。当時『オセロ』でイブニング・スタンダード賞の最優秀男優賞を受賞したイアン・マッケランは、チャールソンの演技を称え、自身の受賞トロフィーを彼に贈った。映画はチャールソンが人生の最後にハムレット役へ挑んだ姿を中心に、その俳優人生と人間関係を描く。

テルライドで世界初公開、11月から米国公開

本作は9月にコロラド州で開催されたテルライド映画祭で世界初公開された。スコットの演技には早くも高い評価が集まっており、アカデミー賞主演男優賞候補としての期待も高まっている。米国では11月20日から一部劇場で公開され、その後、上映地域を拡大する予定となっている。

スコットは自身がゲイであることを公表しており、ゲイであることを公にすることがキャリアに影響しかねなかった時代を生きたチャールソンを演じることに、個人的にも強いつながりを感じたという。また、スコット自身も2017年に舞台でハムレットを演じており、その経験も今回の役作りにつながった。

これまで、ゲイであることを公表している男性俳優がアカデミー賞主演男優賞を受賞した例はなく、スコットが今後ノミネートされ、受賞すれば歴史的な快挙となる。

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