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【高速に乗れる155cc】ヤマハ「XSR155」試乗!ビーナスラインで開花した軽二輪の操る歓び

  • 2026.8.30

スポーツヘリテージとして人気を集める900や700や125もある。ヤマハのXSRシリーズに日本では新機種となるXSR155が追加された。エンジンの基本構造や車体は既存のXSR125と基本的に同じだけど、31㏄の排気量増により軽二輪に昇格「もっと遠くへ」という願いを叶える。フレンドリーモデルになっているぞ!

自在性を得られる155㏄という選択肢

モーターサイクルを操縦するという普遍的な楽しさを、肩肘張らずに満喫できる。排気量から想像していたよりも、よく走る。

これが、丸一日たっぷり堪能した後の素直な感想だった。

ヤマハは、XSRシリーズ初の軽二輪モデルとして、年6月末’26にXSR155を新発売した。日本国内では、年12月からXSR’23125も展開されており、155の追加により同じ車体の原付二種と軽二輪が選べるようになった。ちなみにこの手法は、同じエンジンを搭載するYZF‐Rシリーズでもすでに用いられている。

軽二輪クラスに上がることで得られる大きなメリットは、高速道路を使用できるようになること。排気量差はたったの31㏄だが、これだけで行動範囲はぐっと広がる。

とはいえ155㏄なので、長距離巡航を得意とするバイクではない。平地なら、ライダーが伏せなくても115㎞/h程度まで車速は伸びるが、100㎞/h以下が現実的で、90㎞/h程度だと多少の余裕が感じられるようになる印象。抜けるのが面倒な都市部を高速道路でサッと移動し、あとは一般道を楽しむというスタイルのほうが向いていそうだ。

今回の試乗メインコースは、長野県のビーナスライン。はっきり言って出発前は、「まともに走れるのかよ……」と不安しかなかったが、急坂連発でもまるで問題はなかったし、むしろデカくて曲がらないバイクを持ち込むよりもはるかに楽しかった!

勾配にもよるが、登坂区間ではエンジン回転数が4000回転以下に落ち込むとかなりキツく、5000回転程度で車速をキープしやすくなり、積極的なシフトダウンで6000回転以上を保ってあげるとコントロール性が高まる。初心者の場合はスロットルを開けすぎてしまってもすっ飛んでいく心配がないし、ベテランなら限られた性能をいかに引き出して走るかという楽しさも得られる。

コーナリングは、けっこう得意。ホイールベースが短めなこともあり、少し車体を寝かせた先でグイグイと曲がる。このとき、前輪にやや舵角を感じるが、そこからハンドルが切れ込むような雰囲気が皆無で、これは初中級者の安心材料にもつながるだろう。また、車体が軽いことによって得られる自在感もかなり大きい。

前後サスはカタめで、ブレーキのフィーリングは無愛想。クイックシフターやスマホ連携機能などの豪華装備はなく、はっきり言ってベーシックな設計だが、シンプルだからこそ操る楽しさに満ちているし、軽さの恩恵により峠道を走り回ってもあまり疲れない。

ビーナスラインなんて場違いな場所に連れ出したかと思ったが、むしろXSR155に隠された魅力に気づかされることになった。

YAMAHA XSR155

じつは原付二種と軽二輪は、自賠責保険や軽自動車税の金額に大きな差はない。任意保険は年齢条件を若く設定すると高くなる傾向なので、ファミリーバイク特約が使えるメリットが大きいユーザーもいるが、驚くほどのランニングコスト差にはならないかも……

高速道路にも乗れる155㏄!

124㏄仕様を基準に考えるとボアが6㎜拡大されていることになる、155㏄水冷単気筒エンジンを搭載。軽二輪クラスとなるため、高速道路も走行可能だ。XSR125と比べて最高出力は4馬力、最大トルクは0.2㎏-mアップ。4丁少ないドリブンスプロケットを採用して、走行性能の最適化を図ってある

サークルデザインでレトロ調に

LED 仕様のヘッドライト&テールランプ、ネガポジ反転表示の LCD メーター、サイレンサーのエンド部やヒートガードなどに、丸型デザインを導入。レトロな雰囲気を高めている

疲れにくいライポジ!

シート高は 810 ㎜。タックロールシートの前側があまり絞られておらず、リヤサスもカタめなので、身長167㎝/体重68㎏だと両足の母趾球までは接地しない。とはいえ、車体が軽いため不安は少ない。ハンドル幅はやや広め。スッと乗れる自然なライポジだ

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