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「席を倒してもいいですか」夜行バスで了承した私。だが、その直後に困った理由とは

  • 2026.8.31
「席を倒してもいいですか」夜行バスで了承した私。だが、その直後に困った理由とは

いいですよと答えた、その次の瞬間

夜行バスに乗ったときのことです。車内は一列に三席で、それぞれが独立したリクライニングシートになっていました。

一般的な高速バスより席は広めでしたが、足元に十分な余裕があるわけではありません。

出発してまもなく、前の席の人が振り返りました。

「席を倒してもいいですか」

丁寧に聞かれたので、私はすぐに答えました。

「いいですよ」

背もたれを倒して眠るのは当然だと思っていました。

ところが次の瞬間、その人は背もたれを一気に最大近くまで倒しました。目の前までシートが迫り、膝が背もたれに触れます。テーブルも使えず、足元に置いた荷物を取るのも難しい状態でした。

「すみません。もう少しだけ戻していただけますか」

そうお願いすると、その人は少しだけ背もたれを戻してくれました。それでも余裕があるとは言えません。

やがて消灯になり、車内は暗くなりました。体の向きを変えるたびに膝が前の席に当たりそうになり、結局、ほとんど眠れないまま時間が過ぎていきました。

休憩から戻った前の人が、口にした言葉

深夜、サービスエリアで休憩になりました。

乗客たちが次々に外へ出て、体を伸ばしていました。

私も一度バスを降り、飲み物を買って席へ戻りました。

しばらくして前の席の人も戻ってきました。ところが腰を下ろした直後、その人が驚いたような声を出したのです。

「うわ、こんなに倒れると動けない…。少し戻してもらえますか」

見ると、その人の前の座席も大きく倒されていました。

前の人はしばらく黙っていました。そして自分の座席のレバーに手を伸ばすと、背もたれをゆっくり起こしました。

こちらを振り返り、小さな声で言いました。

「すみませんでした。これ、かなり狭いですね」

先ほどより、はっきりと背もたれが戻っています。

「大丈夫です」

私はそれだけ返しました。自分で同じ状況になって、初めて気づいたのだろうと思いました。

そのあとは足元にも少し余裕ができ、ようやく楽な姿勢を取れるようになりました。

朝、バスを降りるとき、前の人はもう一度「すみませんでした」と頭を下げました。

大げさなやり取りはありませんでしたが、その出来事は今でも覚えています。

それ以来、私も夜行バスで背もたれを倒すときは、まず後ろの席を一度確認するようになりました。大きく倒したいときには、ひと言声をかけます。

「倒してもいいですか」と聞くだけではなく、そのあとどこまで倒すかも大切なのだと感じた出来事でした。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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