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30代40代の独身者は「結婚」より「同棲」を望んでいる

  • 2026.8.24
30代40代は結婚よりも同棲を好む / Credit:Canva

30代、40代の独身者というと、「まだ結婚していない人」と捉えられがちです。

しかし、この年代には離婚経験者や同棲経験者、すでに子どもがいる人も多く、人生の背景はさまざまです。

米ボーリング・グリーン州立大学(BGSU)などの研究チームは、そんな30〜50歳の独身者が将来望む関係も一様ではなく、最も多かったのは結婚ではなく同棲だったと報告しました。

研究成果は2026年4月10日付で学術誌『Family Transitions』にオンライン掲載されています。

目次

  • 30代、40代の独身者は、これからどんな関係を望むのか?
  • 同棲経験者ほど、再び誰かと暮らす関係を望んでいた

30代、40代の独身者は、これからどんな関係を望むのか?

これまで、アメリカにおける将来の結婚や出産を扱った研究は、結婚や子育てをこれから経験する若者や、再び正式なパートナー関係を望まない人も多い高齢層を主な対象としてきました。

しかし、その間に位置する30〜50歳では事情が異なります。

一度も結婚していない人だけでなく、離婚経験者や以前恋人と同棲していた人、すでに子どもを育てている人も多くなります。

同じ「独身」でもそれまでの人生は大きく違うのです。

そこで研究チームは、こうした過去の経験が、これから望むパートナー関係や子どもを持つ希望とどう結びついているのかを調べました。

研究では、2023年の「Singlehood in America」調査から、米国の大規模な全国代表オンラインパネルに参加した30〜50歳の独身成人799人のデータを分析。

ここでいう独身者とは、現在結婚しておらず、恋人とも同居していない人です。

参加者には、将来「結婚したい」「結婚せずパートナーと同棲したい」「結婚も同棲もしたくない」「まだわからない」のどれに近いかを尋ねました。

さらに、「今後子どもを持ちたい」、または「すでに子どもがいる」ケースでは、さらに子どもを持ちたいかについても回答してもらいました。

そして過去の結婚や同棲、子どもの有無と回答との関係を、年齢、学歴、収入、持ち家の有無なども考慮して分析しています。

その結果、最も多く選ばれたのは望みは、結婚ではなく同棲でした。

男性では約38%、女性では約29%が同棲を希望したのに対し、結婚を希望したのは男性約18%、女性約23%でした。

また男女とも約4人に1人は結婚も同棲も望んでおらず、将来についてまだ決めていない人も少なくありませんでした。

では、こうした希望には、それまでの人生経験がどのように関係していたのでしょうか。

より詳しい結果を次項で見ていきます。

同棲経験者ほど、再び誰かと暮らす関係を望んでいた

詳しい分析で特に目立ったのが、過去の同棲経験との関係です。

以前恋人と暮らした経験がある人は、そうした経験のない人より、将来結婚または同棲して、新しいパートナー関係を築きたいと考える傾向がありました。

つまり、過去の同棲関係がすでに終わっていても、その経験がある人ほど、その後も誰かと暮らす関係を望みやすかったのです。

ちなみに、男女とも、過去5年以内に同棲関係を終えた人は、6年以上パートナーと暮らしていない人より、再び同棲を望みやすいこともわかりました。

ただし、同棲を経験したことで次の共同生活を望むようになったのか、もともと誰かと暮らすことを好む人が同棲を繰り返し選んでいるのかは、この研究からは区別できません。

そして研究チームは、「一度離婚すると再婚には消極的になる」と予想していましたが、そのような関連は見られませんでした。

以前結婚していたこと自体は、再び結婚したいという希望を明確には弱めていなかったのです。

ただし男性では、結婚経験者のほうが、一度も結婚していない男性より将来の関係について「まだわからない」と答えやすくなっていました。

また、現在の生活状況では、大学を卒業した女性ほど結婚や同棲を望みやすい一方、持ち家のある女性では、結婚も同棲も望まない傾向が強くなっていました。

そして、子どもがいることは、将来結婚や同棲を望むかどうかとは明確に関係していませんでした。

今後子どもを持ちたい、または増やしたいと答えたのは女性の約20%、男性の約17%にとどまりました。

ただし参加者の約80%はすでに親だったため、多くの人にとっては「初めて子どもを持ちたいか」ではなく、「さらに子どもを増やしたいか」という意味合いになります。

女性では過去の結婚、同棲、母親であることと将来子どもを望むかどうかに明確な関連はありませんでした。

一方、男性ではすでに父親である人ほど追加の子どもを望みにくく、30代前半の男性は50歳に近い男性より子どもを望みやすい傾向がありました。

このように、今回の結果からは、30代、40代の独身者を単に「まだ結婚していない人」と見るだけでは、その実態を捉えきれないことがわかります。

結婚だけが唯一のゴールではなく、同棲や一人暮らしを含め、それぞれが異なる将来の形を思い描いているのです。

参考文献

Single adults in early midlife often prefer cohabitation over marriage, study finds
https://www.psypost.org/single-adults-in-early-midlife-often-prefer-cohabitation-over-marriage/

元論文

The Future Family Desires of Single Early Midlife Adults
https://doi.org/10.1080/28375300.2026.2653963

ライター

矢黒尚人: ロボットやドローンといった未来技術に強い関心あり。材料工学の観点から新しい可能性を探ることが好きです。趣味は筋トレで、日々のトレーニングを通じて心身のバランスを整えています。

編集者

ナゾロジー 編集部

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