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「今月4回目ですね」娘の熱による早退をカウントする人事。5回目に届いたメールに「ウソ」涙したワケ

  • 2026.8.12

これは、知人の藤井さん(仮名)から聞いた話です。保育園に通い始めた娘は体調を崩しやすく、そのたびに仕事の早退や欠勤を繰り返していました。そんなある日、人事から「今月4回目ですね」と回数を伝えるメールが届き、責められているように感じて……

早退回数の通知

3歳の娘が保育園へ通い始めて間もない頃は、毎週のように熱を出していました。そのたびに保育園から連絡が入り、仕事を早退したり欠勤したりする日々。有給はみるみる減っていき「またか……」と職場へ報告することも気が重くなっていました。

ある日、今月2回目の早退をした日の午後、人事の田中さん(仮名)からメールが届きました。「今月2回目の早退です。有休処理でよろしいですか?」という事務的な内容です。その一文を見た瞬間「回数まで数えられているんだ……」とドキッとしたのを今でも覚えています。

募る退職への迷い

その後も娘の発熱は続き、月のうちに何度も保育園から呼び出しの電話が入るようになりました。そして、4回目の早退をした日にも、人事の田中さんからメールが届いたのです。「お子さん関係の早退、今月4回目ですね。有休残日数は把握されていますか」

メールを読み終えても、すぐに画面を閉じることができませんでした。「また数えられてる……早退ばかりで迷惑をかけていると思われているのかも」という考えが頭から離れず、「このまま働き続けてもいいのだろうか」と退職まで考えるようになったのです。

5回目のメールの真意

翌週、娘は再び高熱を出し、私は5回目の早退をすることになりました。その日の夕方、また田中さんからメールが届きます。「次は何を言われるのだろう」とためらいながら開くと、最初に目に入ったのは「5回目の早退対応、お疲れさまでした」という一文でした。

続けて「ここ数か月、育児中の社員の早退や有休取得状況を調査していました。その結果、多くの社員が子どもの看病で有休を消化していることが分かりました」とありました。その先に書かれていた内容を読んで、私はこれまでの思い込みが大きく覆されることに……

会社を動かした早退記録

メールにはさらに「藤井さんを含めた皆さんの実情をもとに、来月から『子の看護休暇』を有給化することが決まりました。あなたの早退記録が、会社を動かしました」と書かれていました。

私は監視されていたのではなく、社員が働き続けられる環境をつくるために実情を見てくれていたのだと、そのときようやく気づいたのです。

翌月から子の看護休暇は有給化され、子育て中の社員からも「安心して休めるようになった」という声が聞かれるようになりました。一時は退職も考えた私ですが、今はこの会社にできる限りの恩返しがしたいという思いで、働き続けています。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2026年7月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:逢坂 ゆな
ライター業をしながら、実は現役の保育士でもある。その実体験を元にしたエピソードをSNS発信すると好評を得て、執筆者としても活躍するように。幼稚園教諭や歯科受付などの、多彩な職業も経験。読者からの共感の声やお悩み相談、体験談が届き、それらも元に執筆中。育児エピソードや義母・夫とのバトルなど、ママ世代から共感を呼ぶリアルな体験記事が人気。

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