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【上野】「東京都美術館開館100周年記念 この場所の風景―上野・大牟田・ブエノスアイレス」

  • 2026.8.12

上野・大牟田・ブエノスアイレス、3つの場所の風景の100年

1日24時間はどの場所にいても誰にでも同じように流れて行きます。1日24時間、1年365日、そして100年の時間も同じかもしれません。

「東京都美術館開館100周年記念 この場所の風景―上野・大牟田・ブエノスアイレス」[2026年7月23日(木)~10月7日(水)]は、100年の時間の流れの中で、3つの場所で紡がれた人々のアートの営みを辿る展覧会です。今回、リビング東京Web事務局から声かけがあり、報道内覧会に足を運んでみました。

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出典:リビング東京Web

東京都美術館[/caption]

上野―大牟田―ブエノスアイレスの100年

本展の展示構成は、第一部「上野—東京都美術館の100年」、第二部「大牟田—江上茂雄の100年」、第三部「ブエノスアイレス―《百日草の庭》をめぐる100年」の3つです。

第一部「上野—東京都美術館の100年」

東京都(府)美術館は、100年前の1926年に日本初の公立美術館として開館しました。 第一部では、上野周辺の風景とともに開館当時から戦中・戦後の時代、1975年の新館開館以降の美術館の活動を様々な記録で振り返る展示を見ることが出来ました。

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出典:リビング東京Web

手前、逸見亨《府美術館》[『新東京百景』より]1931年 東京都現代美術館蔵、奥、女流美術家奉公隊《大東亜戦皇國婦女皆働之図 秋冬の部》1944年 靖國神社遊戯館蔵[/caption]逸見亨の《府美術館》[『新東京百景』より](手前)。1931年当時の東京都(府)美術館を描いています。現在の赤い壁面の建物とは違い白い柱が並ぶ建物が見えます。

第二部「大牟田—江上茂雄の100年」

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出典:リビング東京Web

第二部「大牟田—江上茂雄の100年」展示風景 東京都美術館[/caption]

第二部では、福岡・大牟田の独学の画家・江上茂雄(えがみしげお)の作品を見ることが出来ました。江上は、炭鉱関係の会社員として働くかたわら、自身が暮らしたすぐそばの風景を描き続けた画家です。

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出典:リビング東京Web

第二部「大牟田—江上茂雄の100年」展示風景 東京都美術館[/caption]

鉛筆、水彩、クレパス・クレヨンなど小学校の図画教育で使われるような身近な画材で描かれた作品は、強く何かを主張するわけではなく、100年前の日常の淡々とした時間とそこにある風景が描かれており独特の味わいがありました。 東京では初めての展示となる木版画や、実験的な抽象画、染め紙などを含む約400点の作品がギャラリーAに一同に会します。

※本展では、第二部「大牟田—江上茂雄の100年」(地下三階、ギャラリーA内のみ)に限り写真撮影が可能です。(フラッシュ、三脚、動画、自撮り棒は禁止)

第三部「ブエノスアイレス―《百日草の庭》をめぐる100年」

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出典:リビング東京Web

右、藤岡鉄太郎《百日草の庭》1926年、鈴木昇一《臨海学校》1927年 どちらも東京都現代美術館蔵[/caption]

《百日草の庭》(1926年制作)(左)は、東京都(府)美術館の所蔵品第一号とされる絵画作品ですが、作者の「藤岡鉄太郎(かねたろう)」に関しては詳細不明とのことでした。

歴史に埋もれた個人の営みをすくい上げてきたAHA!が、絵の作者「藤岡鉄太郎(かねたろう)」の調査を開始したところ、同姓同名(同字異音)の藤岡鉄太郎(てつたろう)(1901~1982)の存在と出会ったそうです。鉄太郎(てつたろう)は、100年前に移民として海を渡りアルゼンチン・ブエノスアイレスで造園・花卉産業を営んでいたことも分かって来ました。

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出典:リビング東京Web

第三部「ブエノスアイレス―《百日草の庭》をめぐる100年」展示風景 東京都美術館[/caption]

鉄太郎(かねたろう)は鉄太郎(てつたろう)と同一人物だったのか謎は残ったままだそうですが、この第三部では、ブエノスアイレスでの鉄太郎(てつたろう)とその家族や子孫の100年に渡るファミリーヒストリーが写真やインタビュー動画で表現されていました。

不忍の蓮にイメージする次の100年の風景

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出典:リビング東京Web

「Ⅲ.人が花に託すもの」展示風景 東京都美術館 *左から4番目「ハス」[/caption]

第三部の最後に「Ⅲ.人が花に託すもの」として〈花とカレンダー 2027〉の制作用に公募で集められた花の写真が展示されていました。 その中に不忍池の蓮を写した《ハス》(左から4番目)があり、100年前に上野から始まった物語の時間が大牟田―ブエノスアイレスを経て100年後の上野に戻って来たような印象を受けました。

本展は、100年の同じ時間の流れの中で、中央/周縁に関わりなく、誰もが、どんな場所にいても創造力を磨いてアートの担い手となれることに気付かされる展覧会です。次の100年にどのような場所で、どんな人々がこの場所の風景を紡いで行くのでしょうか。次の100年に、東京都美術館がこの場所(上野)でどのような活動をしているかもイメージしてみたくなりました。

東京都美術館で開催中の「東京都美術館開館100周年記念 この場所の風景―上野・大牟田・ブエノスアイレス」」の会期は10月7日(水)まで。是非お出かけください。

〇「東京都美術館開館100周年記念 この場所の風景―上野・大牟田・ブエノスアイレス」 会期:2026年7月23日(木)~10月7日(水) 会場:東京都美術館 ギャラリーA・B・C 休館日:月曜日※ただし8月10日(月)、9月21日(月・祝)は開室 開室時間:9:30~17:30、金曜日は20:00まで(入室は閉室の30分前まで) 観覧料:一般 1,200円、65歳以上 1,000円、学生・18歳以下無料 ※同時期開催の特別展「大英博物館日本美術コレクション 百花繚乱~海を越えた江戸絵画」(東京都美術館)のチケット提示にて一般・65歳以上の方は「100円」(東京都美術館開館100周年記念料金)で観覧いただけます。 ※身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳をお持ちの方とその介護者(1名まで)は無料 ※18歳以下の方、大学生、高校生、専門学校生、65歳以上の方、各種お手帳をお持ちの方は、いずれも証明できるものをご提示ください ※都内の小学・中学・高校生ならびにこれらに準ずる者とその引率の教員が学校教育活動として観覧するときは無料(事前申請が必要) ※最新情報は公式ウェブサイトのトップページのカレンダー、またはSNSをご確認ください。 ※本展は、第二部「大牟田—江上茂雄の100年」(地下三階、ギャラリーA内のみ)に限り写真撮影が可能です。(フラッシュ、三脚、動画、自撮り棒は禁止) 特設サイト:https://www.tobikan.jp/viewsofthisplace/

〇東京都美術館 住 所:〒110-0007 東京都台東区上野公園8-36 開館時間:9:30~17:30、特別展・企画展開催中の金曜日:9:30~20:00(いずれも入館は閉館の30分前まで) アクセス:JR上野駅「公園改札」より徒歩7分、東京メトロ銀座線・日比谷線上野駅「7番出口」より徒歩10分、京成電鉄京成上野駅より徒歩10分 お問合せ: 03-3823-6921(代表)

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