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【M!LK佐野勇斗】5000字超え!アイドルの本気と覚悟

  • 2026.8.8

キラめきの理由はここに。アイドルとしての、本音と覚悟

ツヤめく美容の話に続いて、佐野さんのキラめきに迫ろうとインタビューを開始。すると、約1時間にわたり語ってくれたのは、地に足のついた、揺らぐことのない思いの数々。というわけで、ホンネの佐野勇斗をロングインタビューでお届けします!

すべての始まりは、反骨心。でも、その後続けられたのはファンとメンバーへの愛

今やテレビをつければ数々の番組で目にし、街中を歩けば大ヒット曲が耳に届くほど、大ブレイク中のM!LK。2014年11月にグループを結成し、今年で12年目を迎えるアイドルグループは、2025年に発表した『イイじゃん』を皮切りに、『好きすぎて滅!』や『爆裂愛してる』とバイラルヒットが続き、一気にメジャーに。「日本を元気に!」をコンセプトに掲げる通り、今まさに日本を明るく照らす存在に。ここ数年の人気の加速ぶりについて、自身はどう見ているのだろう。

「結構自分で冷静に分析をするタイプなので、自分たちの今の立ち位置とかもわかってはいるつもりです。もちろんそのうえで、ありがたいことに去年とは全然状況は違うし、呼んでいただけるお仕事も増えました。曲の力がやっぱりすごくて、曲からM!LKっていう名前を知ってくれた人が、倍とかのレベルじゃなく広がっているなっていうのは感じています。でも、それと同時に目指しているところにはほど遠いなというか、ちゃんと現実も見えてきて。注目をしていただけるようになるより前を否定するつもりはないけれど、今振り返ると全然スタートラインにも立ててなかったんだなっていうのを感じて、今、ようやく立てたんだなと実感しています」

あくまで俯瞰した目線で自分たちを見つめる佐野さん。現状の立ち位置や、「ほど遠い」と語る目標について聞いてみた。

「具体的な立ち位置となると、ほかのグループと比較することになってしまうのでなかなか言及しづらいところがあるけれど、やっぱりまだまだ上がいるし、上しかいないですね。全然、まだまだです。目標については、デビュー当時からずっと言っている5大ドームツアーを行うこと。あと、それこそデビュー当時は、紅白の司会をやりたい!とかも言っていたんですけど、そこはなんかほど遠すぎてなぁなぁになりながらも、やっぱりやってみたい気持ちはあります。あと、いろいろあるけれど、シンプルにより多くの人を楽しませたい!っていう気持ちが強いです」

佐野勇斗さん

M!LKのブレイクを信じていた。僕が唯一誇れることは、地球人で一番、そこを信じていたこと

昨年春のヒット曲をきっかけに、年末にはNHKの紅白歌合戦に出場。そのドラマティックな展開にもM!LKの人気ぶりを見て取れるが、この突然の大ブレイクは、想像もしていなかった出来事だったのだろうか。

「想像していなかったかどうかで言うと、想像はしていた、というか。僕はずっと、M!LKがブレイクすることを信じていたんです。僕が唯一誇れることは、地球人で一番、そこを信じていたことだと思っています。自信はあって、なんならマネージャーさんとかよりも。ただ、それが今ここで来る!っていうのはもちろんわからないから、そういう意味では想像がついてなかったと言いたいところなんですけど……。ウソみたいな話なんですけど、僕昔から、それこそ20歳の頃から自分が27歳の時に来るだろうなっていう直感があって。周りの人にも言っていたので、当時聞いていた人たちは今になってびっくりしてましたね」

スタートラインに立つまでの約11年間の中で、辞めたいと思ったことや嫌だな……等のネガティブに思ったことはないのかと質問すると、被せ気味に「まったくないです」と、即答した。

「今までずっとやり続けてこられたモチベーションは、メンバー4人のことがめちゃくちゃ好きってことが大きいです。5人の団結力も強いですし。ぶっちゃけ僕たちって、馬鹿にされることも多かったんですよね。デビュー曲が『コーヒーが飲めません』っていうタイトルなんですけど、なんだよそれ、変な曲ばっかり歌ってるって言われたりとか。その反面、僕は役者として順調にいろいろとやらせてもらっていたので、『絶対役者の仕事に時間かけたほうがいいよ』とかもしょっちゅう言われたりして。そういう意見もあるよな、とは思いながらも、悔しくて。めちゃくちゃ言葉悪いですけど、正直ぶん殴ってやりたい!くらいに思っていました、ずっと(笑)。結構そういう気持ちが強かったんです、僕は。それこそ見てろよって。本当に反骨心でしかなかったかもしれないですね」

今では楽曲や衣装制作など、M!LKのクリエイティブ面にメンバー自らが関わっているのは有名な話だ。その第一弾が、大ヒットの幕開けとなった『イイじゃん』なのだという。

「制作に関わるようになったのは結構前です。このままでいいんだろうかって5人で話をして、自分たちがやっていくことなんだから自分たちで提案していこう、それでダメだったらそれはそれじゃん!って僕が言い始めました。『イイじゃん』あたりから関わり始めてるんです、ちゃんと。まず、自分たちの目標を叶えるためには知ってもらわなきゃいけない。今までも悪かったわけじゃないし、多分スタッフ含めみんな全力でやってくれていたんですけど、いろんなやり方を試行錯誤していました。とりあえずいい曲をつくろう、だけでは通用しない時代で何か引っかかりがないと注目を集められない。僕らの中で“好き・嫌い”っていうのは大歓迎で、“興味ない”っていうのが一番怖いので。

『イイじゃん』も初めは全然違う曲であがっていて、元々はサビの『今日ビジュイイじゃん』が最初から始まって、転調なしで全部あの感じだったんですよ。それをメンバーで話し合って、特に塩﨑(太智)が『普通にここでJ-POP入れたりとかして、急に変わったりとかしたら面白いんちゃう?』って。それであがってきたのを聴いて、みんなで『結構これやばくない!?︎』みたいな。普通にサビ前までがめちゃくちゃいいから、分けて出したほうがいいんじゃないかっていう案もあったんですけど、いや、そこで出し惜しみする必要はない、って言ったんです。

事務所からは、『本当にこれをやりきる覚悟はありますか?』って何回も聞かれて。やりきる覚悟でやるしかないでしょ!ってリリースしてみたところ今があるので、ちょっと本当に自分たちを褒めたいというか。自信にも繋がった大きな転機ではありましたね。週に一度チーム会議っていうのがあって、そこでいろんな確認作業をしていて、チームで動く方向性を共有しています。その会議を今でもずっと継続しているのも強さの秘訣かも。メンバー5人の気持ちのベクトルも合わせられるので」

ある種、自ら崖っぷちに立ち、自分たちで摑み取ったヒット曲。その根底やきっかけには反骨心があったけれど、それ以上にM!LKを輝かせているのは、また別なのだと続けた。

「自分たちが変わるスイッチを押した最初のきっかけは反骨心だったかもしれないけれど、それだけでは続けられないです。そこからのモチベーションは、完全にファンを喜ばせたい、それだけです。もちろん自分たちの目標という指標もありますけど、一番大事なのはファンの方々を喜ばせることだって思っているので」

誰よりもM!LKの成功を信じ続けてきた佐野さんは、幼い頃から「自分はアイドルになる」と思って生きてきたと過去にインタビューでも語っている。

「僕自身がアイドルに憧れて育ってきたからこそ、アイドルって言い続けて成功して認めてもらおう、っていう思いはあるのかもしれないです。それこそアイドルをずっと貫いてきた方たちに仲良い人が多いんです。“アイドル”っていうものを芯に持たずに目指すとこまで行けるわけないじゃん!って思っているので、何が何でも“アイドル”って言い続けていましたね。否定され続けてきたところも大きいです、やっぱり。最初から鮮烈デビューとかをしていたら、多分こんなひねくれた奴にはなっていないです。大人たちは誰も信用しないぞ、みたいなね(笑)」

テレビやYouTubeで観る姿からは、そんなふうに見えないと伝えると、意外な言葉が返ってきた。

「よく近所の兄ちゃんっていうイメージを持たれがちなんですけど、結構裏だと暗いですよ? まぁ日にもよるんですけども何て言うんだろう、疲れちゃう。……そっか、確かに変わってんのかもな。自分って普通だと思ってたんですけど、変わり者かもしれないですね。変わり者のメンバーが多いから、俺と(山中)柔太朗が一番普通だよなって話をよくしてるんですけど、たまに佐野君ってめっちゃ変わってるよねって言われることがあって。確かに普通じゃないのかも。ひねくれてるのかもしれないです、めっちゃ」

本人はそう語るが、アイドルとして眩しいほどキラキラしていると伝えると、「アイドルは大好きです」と言い、こう続けた。

「でも、『アイドル大好きです』って言える自分に戻れてるなって気づきました。いつから言えるようになったんだろう。それこそ、1年前とか言ってなかったかも。最近かもしれないですね、言ってるの」

編集部から「真面目なんですね」と言われると、再び本音が漏れる。

「真面目というより、後悔したくないだけなんですよね。適当なことやって、死ぬときに、『うわ、あれやっときゃよかった!』ってなることをできるだけ減らしたいんです。それが真面目と言われれば真面目なのかもしれないですけど。成し遂げたいことに対しては素直に生きたいんですけど、感情に対して素直に生きたらきっと達成できないです。バチクソ、ただの怠惰な人間なので。何もしたくないですもん。仕事も全然したくないし、寝るのも好きだし、何もしたくないなぁ。キラキラしてないところしかないです」

ちなみに、自身がキラキラしているのはどんなときなのか聞いてみた。

「YouTube撮ってるときやインスタライブやってるときは、本当に飾らずにいられる瞬間なので、純粋に楽しくてキラキラしてると思います。やっぱり役者の仕事とかは考えることも多いので、手放しに楽しめるって意味では、この2つかな」

キラキラ繋がりで、佐野さんから見てキラめいて見える異性のタイプを聞くとまっすぐな回答が。

「これは昔から変わっていないんですよね。服装のタイプとかいろんなタイプとかはあると思うんですよ。でも、その中でも僕がいいなって思う人とか心を開きたくなる人って、めっちゃ“素”な人。素を見せられる子って魅力的に映るんですよね。僕普段、なかなか心を開かないんですけど、開く人はわずかにいる。その開いた人たちには多分、僕は人生をかけてその人を幸せにしたいと思うタイプです。ちょっと大袈裟ですけど。それは別に異性とかじゃなくても。高校の頃からの親友が4人いて、何があっても自分が助けると思っていて、そこは家族と同じかもしれないです」

佐野勇斗さん

現在俳優としてドラマ出演中。“好き”の素晴らしさを伝えたい

M!LKとしてのアイドル活動と並行して、俳優業でも引っ張りだこの佐野さん。現在放送中の火曜ドラマ『君の好きは無敵』では、偏屈変人なキャラクターデザイナーを演じる。自分の好きにプライドを持ち、ひたむきに“好き”を追い求め続ける役柄だが、誰に何を言われてもこれが好き!と言い続けていきたいものとは何だろう。

「まさにM!LKですね。だからすごい役に入りやすいというか、僕が演じる瀬尾(深月)の気持ちがわかるんです。ただ、今(取材当時は撮影初期)はまだ僕が役を摑めてないからかわかんないですけど、アドリブとかはあんまり出せていないかも。なんかまだちょっと探ってる感じです。ドラマ『ESCAPE それは誘拐のはずだった』のときもそうだったから、そんなもんかなと思いつつ、やりながらもっとキャラクターをつくりあげていけたら」

大人気キャラクターを生み出す事を目指し、ひたむきに奮闘していく。今回のドラマの見どころとは?

「やっぱり“好き”って素晴らしいんだよ、っていうのを伝えたいですね。スタートアップとも違うんですけど、たった2人で壮大で無謀な挑戦をする話で、みんな好きだと思うので面白いと思うし、この松本若菜さん演じる草壁とはどうなっていくの!?っていう展開もありますよね。ただ、僕もそこはまだわかってないです(笑)」

たくさんのキャラクターが登場する作品だが、佐野さんにも推しが。

「トイ・ストーリーです! 本当に好きなんですよ。僕マジのオタクで今もレアグッズを集めまくってるんですけど、特に1と2のキャラクターが好きで」と、ぷっくりとしたトイ・ストーリーの3Dシールでデコったドリンクボトルを再度見せてくれた。好きなものについて話をするときの目は、さらにキラキラと輝いている。

最後に、今後どんな人を目指したいかと聞くとかなり具体的なビジョンが。

「僕は渋さに憧れがあって、ヒゲとかも生やしてみたいし、カラダもめっちゃ鍛えるつもりだし、筋肉で体重80kgとか90kgくらいにしたいですね。で、アメ車に乗ってるアメリカのでっけぇ親父みたいになりたいと思ってます」

取材中、「テレビと今のギャップすごくないですか?」と言っていたが、どこまでも自然体でこちら側の取材内容の意図を瞬時に汲み、ここだけのエピソードを幾度となく絞り出そうとしてくれた佐野さんに感謝せざるをえなかった。今の人気ぶりに浮き足立つこともなく、どこまでもひたむきで、真っ直ぐなアイドルを目の当たりにして、これからもM!LK5人が日本を明るく照らし続ける未来を見た。

20歳のときに、27歳でブレイクする直感がした

佐野勇斗さん
PROFILE

M!LK

佐野勇斗

さのはやと●1998年3月23日生まれ。愛知県出身。近年の主な出演作は『トリリオンゲーム』『連続テレビ小説 おむすび』(ともに2024年)、『ESCAPE それは誘拐のはずだった』(2025年)、『おコメの女―国税局資料調査課・雑国室―』(2026年)など。7月からはTBS系『君の好きは無敵』にメイン出演が決まっており、7月3日劇場公開『トイ・ストーリー5』では日本版声優を務める。ダンスボーカルグループ・M!LKのメンバーとしても活動中。

INFORMATION

火曜ドラマ『君の好きは無敵』
松本若菜さん演じる元コンサルのキャリア女性と、佐野勇斗さん演じる偏屈変人の訳ありキャラクターデザイナーが出会い、自分の“好き“の気持ちにまっすぐに、最強に可愛い世界的キャラクターづくりを目指すラブコメディ。TBS系列にて毎週火曜夜10時~放送中。

撮影/三瓶康友 ヘアメイク/望月光(LEIMAY) スタイリング/伊藤省吾(sitor) 取材・文/森山和子

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