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「料理はまだか、いつまで待たせるんだ」混雑する飲食店で店員を責めた客。だが、近くの男性の一言で状況が一変

  • 2026.8.9
「料理はまだか、いつまで待たせるんだ」混雑する飲食店で店員を責めた客。だが、近くの男性の一言で状況が一変

混雑する店内で店員を呼び止めた男性

休日の昼どき、私が入った定食屋は、ほとんどの席が埋まるほど混雑していました。

厨房からは食器や調理器具の音が絶え間なく聞こえ、店員さんたちは料理を運んだり、空いた食器を片づけたりと、忙しそうに店内を動き回っています。

私も注文を済ませましたが、料理が届くまでには少し時間がかかりそうでした。

周囲のお客さんも同じように待っていたため、私は水を飲みながら、のんびり待つことにしました。

すると、少し離れた席にいた男性が、近くを通った店員さんを強い口調で呼び止めました。

「ちょっと、料理はまだか、いつまで待たせるんだ」

突然響いた大きな声に、近くにいた人たちが一斉に男性のほうを見ました。

店員さんは足を止め、すぐに男性の席へ向かいます。

「お待たせして申し訳ございません。確認してまいります」

店員さんは厨房へ戻り、しばらくしてから再び男性の席へやってきました。

「ただいま順番に調理しております。あと十分ほどお時間をいただく見込みです」

しかし、男性は納得できない様子でした。

「あと十分もかかるのか。注文したときに言ってくれれば、別の店に行ったのに」

店員さんは何度も頭を下げています。

たしかに待ち時間が長ければ、男性が不満を感じるのもわからなくはありません。

それでも、店内の混雑ぶりや懸命に働く店員さんを見ていると、責め続ける姿には居心地の悪さを覚えました。

隣の席から聞こえた静かな言葉

そのとき、男性の隣のテーブルに座っていた年配の男性が、静かに口を開きました。

「私たちも同じくらい待っていますよ」

責めるような言い方ではありません。

ただ事実を伝えるような、落ち着いた声でした。

続けて年配の男性は、忙しそうに店内を行き来する店員さんを見ながら言いました。

「店員さんに言っても、料理が急にできあがるわけではありませんからね」

店内が静かになったわけではありませんが、近くの席にいた人たちの視線が男性へ集まっているのがわかりました。

男性は周囲を見回し、少し気まずそうに口を閉じました。

「……わかりました。もう待ちます」

先ほどまでの勢いはなく、声も小さくなっています。

店員さんはもう一度頭を下げ、厨房へ戻っていきました。

その数分後、まず年配の男性の席へ料理が運ばれてきました。

年配の男性は店員さんに向かって、穏やかに声をかけます。

「忙しいところ、ありがとうございます」

その言葉を聞いた男性は、何も言わずにテーブルへ視線を落としていました。

やがて男性の料理も届くと、店員さんは「大変お待たせいたしました」と丁寧に頭を下げました。

男性は少し間を置いてから、小さな声で答えました。

「どうも。さっきは大きな声を出して悪かったね」

店員さんはほっとしたように「ありがとうございます」と答え、その場を離れていきました。

男性の態度を変えたのは、強い注意でも、言い争いでもありませんでした。

隣にいたお客さんが静かに伝えた、ごく当たり前の一言だったのです。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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