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妊婦を押しのけ「座りたかったのよ〜」と年配女性 →「でも」乗客の『猛反撃』に青ざめ逃走、私「涙」

  • 2026.8.7

産休に入るまで、電車で通勤していた私の友人・真友子さん(仮名)。できるだけ座れるように、早めに駅に行って並んだりと工夫していました。ある朝も、いつもと同じように優先席に座ろうとすると、年配の女性客に押しのけられて……!?

妊娠中、優先席の前で

私が第一子を妊娠していたときのことです。お腹が大きくなるにつれて、立ちっぱなしや長時間歩くのがつらいと感じることが増えてきました。

まだ産休前だったため、毎日電車で通勤していた私。朝の車内は混雑するので、少しでも座れるように早めに駅へ行き、乗車口から入ってすぐが優先席になるドアを選んで並ぶのが日課になっていました。ある朝、いつものように電車へ乗り込み、優先席へ向かっていると……

思わずヒヤッとした瞬間

座席まであと少しというところで、60代くらいの女性が体で私を押しのけるようにして前へ出て、そのまま席へ座りました。あまりに突然のことで私は思わずよろめき、ヒヤッとしましたが、幸い転ばずに済みました。女性は何事もなかったかのように座っています。

私は驚きと戸惑いで言葉が出ず、そのまま立ち尽くしていました。すると……その様子を近くで見ていたらしい40代くらいの男性が、女性に声をかけたのです。「危ないですよ。この方、妊婦さんです」すると女性は、「あら、気づかなかったわ。私も足が悪いから座りたかったのよ〜」と悪びれない様子で答えました。

男性がかけてくれた言葉

その言葉を聞いた男性は、落ち着いた口調でこう続けました。「……座りたい気持ちは分かります。でも、わざとぶつかっていい理由にはなりませんよ」さらに、「妊婦さんじゃなくても、人にぶつかるのは危ないことですよ」と、きっぱり伝えたのです。

女性は苦笑いを浮かべながら口をつぐみ、その後は何も言い返しませんでした。次の駅に着くと、気まずそうに席を立ち、そのままそそくさと電車を降りて行きました。

温かい気遣いに救われた

空いた席を見た男性は、「どうぞ」と声をかけてくれました。私は「ありがとうございます」と頭を下げ、ようやく座ることができたのです。お腹が大きくなるにつれて、不安を感じる場面も増えていた時期。男性の落ち着いた対応とさりげない気遣いが本当にありがたく、張りつめていた気持ちも落ち着いたのを覚えています。

あの日は少し怖い思いもしましたが、その一方で、困っている人に自然と手を差し伸べてくれる人もいるのだと、温かい気持ちになった忘れられない出来事です。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2026年7月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:辻 ゆき乃
調剤薬局の管理栄養士として5年間勤務。その経験で出会ったお客や身の回りの女性から得たリアルなエピソードの執筆を得意とする。特に女性のライフステージの変化、接客業に従事する人たちの思いを綴るコラムを中心に活動中。

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