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西村宏堂の初個展「Cells - 細胞 -」が伊勢丹新宿店で開催!メイクアップアーティストの感性と仏教の教えが重なり合う作品展

  • 2026.8.3

「多様性の尊重」や「自己肯定感」といったテーマに関心が向けられる昨今。価値観が多様化する一方で、互いの違いによる生きづらさや孤独を感じる場面も少なくない。

そんななか、心にそっと寄り添い、“ありのままの自分”を祝福してくれるアートに注目が集まっている。伊勢丹新宿店では、2026年8月5日(水)~8月11日(祝)に僧侶・メイクアップアーティストとして活躍する西村宏堂さんの初の個展「Cells - 細胞 -」が開催。

“ハイヒールを履いた僧侶”と呼ばれる西村さんが、現代美術家として新たな一歩を踏み出す。

西村宏堂さんの初の個展「Cells - 細胞 -」が伊勢丹新宿店で開催!
西村宏堂さんの初の個展「Cells - 細胞 -」が伊勢丹新宿店で開催!

「誰も取り残されない世界」を探求し続ける表現者

東京にある浄土宗寺院に生まれた西村さんは、ニューヨークのパーソンズ美術大学でアートを学び、現在はメイクアップアーティストとして、「ミス・ユニバース世界大会」やハリウッドなどで幅広く活躍中。また、浄土宗の僧侶としても正式に修行を修め、伝統と現代的な表現を融合させた独特のスタイルで知られている。

同時に、自らの実体験をもとに、LGBTQ活動家としてもメッセージを発信。幼少期から抱えてきた葛藤を乗り越え、自分のアイデンティティを肯定してきた西村さんの歩みは、世界中の多くの人々に勇気を与えている。

メイクアップや言葉を通じて「性別も人種も関係なく皆平等」と訴え続けてきた西村さんが、「誰も取り残されない世界とは何か」という問いへの一つの答えとして辿り着いたのが、今回展示される現代美術だったそうだ。

仏教思想が息づく作品展「Cells - 細胞 -」

今回開催される「Cells - 細胞 -」の根底には、他者の苦しみを自らのものとして共感し、救い出そうとする仏教の思想「同体大悲(どうたいだいひ)」があるという。

西村さんは同展について、「ささくれができると、体全体が痛い。小さくても傷があると体全体の調子が乱れる。この社会も同じで、社会のどこか一部が傷付けば、全体が歪んでしまう。誰かが苦しんでいる限り、社会全体の幸せは完成しないのだと思います。だからこそ私は、細胞の絵を描きます。みんながつながっているということを、思い出すために」とコメント。

会場には、そんな強い願いが込められた約150点もの新作が並ぶ。人間の体が無数の細胞で構成されているように、“見えないつながり”を描いた「Cells(細胞)」シリーズをはじめ、極楽浄土に咲き誇る多様性の象徴として“それぞれの色で輝くこと”を肯定する「蓮の花」シリーズ、身分や立場に関係なくすべての人を照らし出す「月」シリーズなどを展示。

さらに、幼少期の孤独な経験から生まれた「魚」シリーズや、形が違うからこそ互いを補い合える「パズル」シリーズと、どの作品からも「あなたはここにいていい」という優しくも力強いエールが伝わってくる。

【写真】“見えないつながり”を描く「Cells(細胞)」シリーズ
【写真】“見えないつながり”を描く「Cells(細胞)」シリーズ
“それぞれの色で輝くこと”を肯定する「蓮の花」シリーズ
“それぞれの色で輝くこと”を肯定する「蓮の花」シリーズ

西村さんが培ってきた独自の美意識と、仏教の深遠な教えが響き合う同展は、細胞が集まって一つの命を形作るように、多様な個性が重なり合う空間となっており、自分自身を愛し、他者とゆるやかにつながることの大切さを体感できる貴重な機会となるだろう。

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