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退職金1,800万円消滅!!そして持ち家を……。世帯年収180万・65歳男性が体験した特殊詐欺被害の末路

  • 2026.7.28

振り込め詐欺や特殊詐欺の手口は年々巧妙化し、決して他人事ではありません。福岡県に住む世帯年収180万・65歳の男性は、証券会社や公的機関を名乗る人物からの電話を信じ込み、現役時代に必死に貯めた退職金1,800万円を騙し取られてしまったそうです。老後資金のすべてを失ったことで持ち家を手放し、妻とは家庭内別居状態に陥ったという男性。一瞬の過ちで老後の生活が破壊されてしまったという、特殊詐欺の恐ろしい手口と悲惨な末路を紹介します。

回答者のプロフィール

ママテナ編集部マネーチームは2026年6月、インターネット上で「お金にまつわるトラブル」について、エピソードを募集するアンケートを実施しました。今回エピソードを紹介する65歳男性は、そのアンケートの回答者。男性のプロフィールは以下の通りです。

  • 回答者本人:男性(65歳)
  • 居住地:福岡県
  • 家族構成:私(65歳)、妻(62歳)
  • 回答者の職業:無職(現在は定年退職し、主に公的年金を受給しながら生活)
  • 配偶者の職業:無職
  • 現在の世帯年収:約180万円
  • 個人の年収:約110万円
  • 住居形態:戸建て(賃貸)
  • 現在の金融資産状況:普通預金に約20万円があるのみ(老後のために蓄えていた退職金や定期預金はすべて喪失)

「逮捕しなければならない」複数の人物が不安を煽る巧妙な手口

福岡県の戸建てで妻と暮らす65歳の男性。定年退職しており、主に公的年金を受給しながら生活しています。

トラブルのきっかけは、ある日自宅にかかってきた1本の電話でした。 「大手証券会社の社員を名乗る男から、『あなたに優良企業の未公開株を購入する権利が当たった』という電話がありました」と振り返る男性。興味がないと断ったものの、詐欺グループの巧妙な罠はここから始まります。

「今度は別の公的機関を名乗る男から、『その権利を他人に譲渡することは法律違反であり、あなたを逮捕しなければならない』という脅迫めいた電話がかかってきました」 身に覚えのないことで「逮捕」と言われ、パニックに陥ってしまった男性。

そこに追い打ちをかけるように、今度は弁護士を名乗る人物から電話が入ります。「トラブルを解決して裁判を回避するためには、予納金や示談金として現金を指定の住所へ送る必要がある」と言葉巧みに誘導されました。

「完全に信じ込んだ私は、現役時代に必死に貯めた退職金口座から数回に分けて総額1,800万円をレターパックや宅急便で送ってしまいました」と、劇場型の特殊詐欺にまんまと騙され、取り返しのつかない事態を招いてしまいました。

退職金を失い、持ち家を売却……妻との信頼も失った悲惨な老後

1,800万円という大金を騙し取られた事実は、老後の生活設計だけでなく、家族の絆までも完全に破壊しました。

「老後の生活資金として絶対に手を付けてはならないはずの退職金のすべてを一瞬にして失いました」と男性。さらに、騙されたことを知った妻は「ショックのあまり寝込んでしまい、私に対する信頼を完全に失って家庭内別居状態になりました」と、家庭内の冷え切った空気感を吐露します。

資金を失ったことで、長年暮らす予定だった持ち家も維持できなくなり、やむを得ず売却。「現在は狭い賃貸住宅に引っ越して、わずかな年金だけで爪に火をともすような悲惨な老後生活を送る羽目になっています」と、変わり果てた現実を綴っています。

当時の心境について、「長年の労働のご褒美であるはずの老後生活が、一瞬の過ちによって完全に破壊され、死ぬまで経済的な不安と貧困に怯えながら生きていかなければならなくなったことが本当に苦しく、困り果てています」と悲痛な思いを明かします。

また、「なぜあんな見え透いた嘘を見抜けなかったのかと、自分の知能の低さや情けなさに毎日のたうち回るような苦しみを感じていました」と激しい自己嫌悪に苛まれ、「妻に対して申し訳ない気持ちと、自分の人生がすべて無駄になったという虚無感でいっぱいでした」と男性。

警察や弁護士へ相談するも、回収は絶望的。重すぎる教訓

詐欺だと気づいた直後、男性はすぐに警察署の生活安全課へ駆け込み、通話記録や現金を送付した際の控えを提出して被害届を出しました。また、弁護士にも被害救済の手続きについて相談を行いました。

しかし、警察に被害届は受理されたものの、「犯行グループは海外の拠点を転々としている形跡があり、送ってしまった現金の回収や犯人の特定には至らず、捜査は現在も難航したままで進展はありません」と、失ったお金が戻ってくる見込みは限りなく薄い状態です。

もし今の自分が同じ状況になったら、「見知らぬ相手からの不審な電話や、お金を要求するような話があった段階で一度電話を切り、すぐに家族や警察の相談専用ダイヤル(#9110)に連絡して確認を徹底します」と固く誓う男性。

最後に、「『自分だけは絶対に詐欺に騙されない』という過信が一番危険であるという教訓と、お金に関する重要な決定を誰にも相談せずにその場の勢いで決めてはならないという重い教訓を得ました」と、身をもって知った恐ろしさを回答してくれました。

 

(文:ママテナ編集部マネーチーム) 

※この記事は、ママテナ編集部マネーチームが2026年6月、「お金にまつわるトラブル」をテーマに実施したアンケート(インターネット回答)に寄せられたエピソードを元に作成しています。 

※写真はイメージで本文とは関係ありません。

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