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肌トラブルの原因となる【隠れ炎症】とは?

  • 2026.7.28
教えてくれたのは…

皮膚科専門医/臨床スキンケア開発医

津田攝子先生

津田クリニック副院長。炎症トラブル治療のエキスパート。臨床の現場で培った豊富な知見をベースに、コスメの開発も手がける。

クエスト1

立ち向かう相手“隠れ炎症”の情報を集めよ!

「手強い」といわれる隠れ炎症。それはなぜか。まずは敵を知ることが、攻略の第一歩。

隠れ炎症
津田攝子先生

他人事ではない! 今隠れ炎症の人、増えてます! 私が隠れ炎症に注目したのが10年前。今なお増加傾向なのは、大気汚染の悪化や環境変化、ケアのやりすぎなどの影響が考えられます。


隠れ炎症とは気づかない「ゆるい炎症」が火消しされず持続している状態

気づかない… Q. なぜ気づかない?

A.
【理由1】症状が出ていても、かゆみや痛みがないので炎症だと気づかない
【理由2】肌内部で起きていて、表面化していないので気づかない

津田攝子先生

赤みがあってもかゆみなどの違和感がないため、トラブルと気づかず、治療や対策が必要と思わない人が多い。また、赤みを伴わず肌の奥でジワジワ起こり、シミやハリの低下など老化を進めているケースもあります。


頰にうっすら赤みがある、隠れ炎症の肌の一例。

頰にうっすら赤みがあるが、薬を塗るほどでもない隠れ炎症の一例。

ゆるい炎症… 微弱な慢性炎症ともいえる
津田攝子先生

そもそも炎症とは異物やダメージから守り、修復するために起こる体の自己防御反応のひとつ。火事にたとえられることが多く、目に見えませんが肌や体の中でくすぶり続け、気づかぬうちに広がるのが微弱炎症。それが月〜年単位で続いて慢性化することも。


急性炎症ではない
津田攝子先生

対して、赤みや熱感、はれ、痛みが明確に出現するのが急性炎症。火が一気に燃え盛るような強い反応が出るため、体がスピーディに鎮静態勢を整え、その結果、1〜2週間と比較的短期間で鎮まります。


火消しされず… Q. なぜ火消しされない?

A.
【理由1】原因が取り除かれないから
【理由2】“鎮静部隊”&“修復部隊”が正常に働かないから

津田攝子先生

炎症の自覚がないことで、ケアや行動に変化がなく、火種が残り続けます。さらに小さくくすぶる火は鎮火させにくく延焼。鎮静部隊が長く働き続けることで活性酸素が増えて、かえって炎症を悪化させる場合も。すると修復部隊が存分に働けず、バリア機能が弱ったままさらなる刺激を呼び込むことに。


鎮静部隊 免疫細胞であるリンパ球やマクロファージなど。細菌や異物を攻撃&排除し、残骸を回収、さらに修復の指令を出す。

修復部隊 鎮静部隊の指令を受け、連携してダメージ部分を修復。表面では角化細胞が新たな角層を形成してバリア機能を立て直し、真皮では線維芽細胞がコラーゲンなどを産生して土台を再建。

鎮静部隊 修復部隊
Q. 隠れ炎症の原因って?

A. 大きく分けると“外的要因”、“内的要因”、“エイジング”の3つ!

津田攝子先生

肌の外からの刺激や異物の侵入に起因する“外的要因”、寝不足やストレス、肌状態などによる“内的要因”、加齢で機能が衰えて起こる“エイジング”に分類されます。


放っておくと、炎症部位の機能が低下し、【肌荒れ】【ニキビ】【くすみ】【シワ】【たるみ】などの肌トラブルのトリガーに!

津田攝子先生

バリア機能が低下して肌荒れ、ニキビを誘発。さらにメラニンが増え、真皮がダメージを受けるなど影響は多岐にわたり、肌老化につながります。


隠れ炎症の放置=エイジングの進行につながる!

隠れ炎症についてわかった!
クエスト2

あなたの肌に潜む隠れ炎症のタイプを特定せよ!

その名の通り、自覚されにくいのが特徴。一番多く当てはまるところが、あなたのタイプと心得よ。

【TYPE.1】バリア機能低下タイプ(外的要因チーム)

☑ 花粉飛散時期に荒れやすい
☑ 紫外線にあたる機会が多い
☑ 大気汚染や黄砂が気になる地域に住んでいる
☑ 化粧水がしみがち
☑ スキンケアを替えると荒れることがある

【TYPE.2】うっかり自前タイプ(外的要因チーム)

☑ ゴシゴシと顔を洗うのが好き
☑ マッサージをゴリゴリ強くやりがち
☑ ピーリングやスクラブなどの角質ケアをよくする
☑ 頰杖や顔を触るクセがある
☑ 肌調子にかかわらず、軽いテクスチャーのスキンケアが好き

【TYPE.3】油分水分アンバランスタイプ(内的要因チーム)

☑ Tゾーンを中心に、脂っぽくてテカる
☑ Tゾーンを中心に、毛穴が目立つ
☑ 脂っぽいけど乾燥も気になる
☑ パーツによって乾燥レベルが異なる
☑ 対策をしても、メイクが崩れやすい

【TYPE.4】ストレスタイプ(内的要因チーム)

☑ 多忙でイラッとすることが増えた
☑ 人間関係で悩んでいることがある
☑ 睡眠不足が続きがち
☑ 暴飲暴食しがち
☑ 運動不足ぎみ

【TYPE.5】エイジングタイプ

☑ これまで何ともなかったスキンケアで、赤みやかゆみが出るようになった
☑ シミやくすみが気になってきた
☑ 毛穴目立ちやシワ、たるみが出現
☑ 夕方のお疲れ感が深刻
☑ 今までのスキンケアが効かない

「タイプの特定=炎症原因の特定。隠れ炎症鎮静への近道!」

津田攝子先生

自分がどのタイプかわかると漠然としていた不調の原因が明確に。取り除ける原因はできる限り取り除くよう日々心がけましょう。


【外的要因】バリア機能低下タイプ

もともとアレルギー体質の人や肌荒れしやすい人に多い。バリア機能が低下することで、本来ブロックできるはずの紫外線や花粉などの刺激の侵入を許してしまい、さらにバリア機能が壊れるという負のループに陥りがち。

紫外線・花粉など→摩擦など→隠れ炎症
【外的要因】うっかり自前タイプ

肌に物理的な摩擦を与えたり、肌に合わない強いケアをすることで、みずからバリアを壊し、刺激が侵入しやすい状態に。まずは日々のスキンケア習慣を見直し、肌に触れる回数を減らして、触れるときは優しくを徹底。

【内的要因】油分水分アンバランスタイプ

オイリー肌や混合肌、肌内部の水分不足によってオイリーに傾いているインナードライ肌が該当。過剰に分泌された皮脂が、活性酸素によって酸化。肌への刺激となり、隠れ炎症の原因に。特に夏はリスク大!

紫外線など ストレス 活性酸素→過剰な皮脂の酸化→隠れ炎症
【内的要因】ストレスタイプ

VOCE世代に多く見られるのが、このタイプ。仕事などで睡眠時間が確保できなかったり、生活リズムが乱れたり、人間関係などによる心理的ストレスが蓄積することで活性酸素が大量に発生し、隠れ炎症を誘発する。

エイジングタイプ

30代後半頃から、加齢により鎮静部隊や修復部隊の数が減ったり、能力が低下して働きが鈍るのが原因。また細胞の老化が進むと炎症を引き起こす物質を出し、周りの細胞に炎症を伝播。シワ、シミ、たるみが進行する。

加齢による能力低下「疲れて修復しきれない……」 加齢による減少「仲間が少なくて倒せない……」 隠れ炎症
タイプの特定に成功した

隠れ炎症ケアをもっと知りたい方へ

【津田先生に聞く】隠れ炎症Q&A

こちらの記事をチェック▼

タイプに合わせて5つの仲間を集めて、隠れ炎症を鎮静せよ!

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※7/28(火)19:00公開予定です。

撮影/李有珍(aosora) イラスト/ちばあやか 取材・文/楢﨑裕美

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