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老後資金800万がゼロに!知人の投資話にダマされた世帯年収700万・55歳男性の自責の念と再起

  • 2026.7.25

退職後の生活を豊かにするため、投資に関心を持つ人は増えています。しかし、その心理につけ込んだ詐欺も少なくありません。愛知県で会社員として働く55歳の男性は、知人から持ちかけられた投資話で大切な老後資金800万円をダマし取られてしまいました。自身の判断ミスでお金を失い、強烈な自責の念に襲われた男性。そこから、どう再起を図ったのか?詳しく教えてもらいました。

回答者のプロフィール

ママテナ編集部マネーチームは2026年5月、インターネット上で「お金にまつわるトラブル」について、エピソードを募集するアンケートを実施しました。今回紹介するエピソードは、そのアンケートに寄せられたものです。回答者である55歳男性のプロフィールは以下の通り。

回答者本人:男性(55歳)
居住地:愛知県
家族構成:自分(55歳)、妻(53歳)
回答者の職業:会社員(正社員)
配偶者の職業:パート・アルバイト
現在の世帯年収:700万円
個人の年収:500万円
住居形態:戸建て(注文住宅)
現在の金融資産状況:1500万円

投資話にダマされ……老後資金800万円がゼロに

愛知県の戸建て住宅で妻と暮らす55歳の男性。会社員として働き、現在の世帯年収は700万円、金融資産は1500万円ほどです。しかし、彼は過去に知人から持ちかけられた投資話にダマされるという、大きな金銭トラブルに巻き込まれてしまいました。

そのきっかけは「退職金を見込んだ先行投資」だったと言います。

「知人から持ちかけられた、未公開株の先行購入案件に手を出してしまいました」と振り返る男性。「退職金で老後の住まいを修繕する予定でしたが、それを前倒ししてでも利益が出せると言葉巧みに誘導され、計800万円を送金しました」と明かします。

最初の数回は少額の配当があったものの、投資会社とはその後、突然連絡が取れなくなり、紹介者である知人も姿を消してしまいました。

「完全に詐欺だと気づいた時には、自分たちの老後のための大切な資金がすべて消え去った後でした」と男性。

結局、投資に回した老後資金800万はゼロに。「警察にも相談しましたが、海外拠点の組織らしく解決は絶望的でした」と、大金をダマし取られてしまった顛末を教えてくれました。

「強烈な自責の念に押しつぶされそう」。一瞬の判断ミスが招いた絶望

800万円という大きなお金を失ったことは、男性の生活と精神を大きくむしばんでいきます。

「住まいの修繕計画がすべて白紙になり、さらに老後の生活資金が大幅に減ったことで、精神的な余裕が全くなくなりました」と明かす男性。

「何よりも、これまでコツコツと積み上げてきた生活が、一瞬の判断ミスで崩れ去ったという事実に直面し、これからの生活設計をゼロからやり直さなければならない経済的・精神的な重圧に苦しんでいます」と実害の大きさを訴えます。

さらに、家族への強い罪悪感も男性を苦しめました。

男性は「自分の決断によって、家族の安定した未来を台無しにしてしまったという強烈な自責の念に押しつぶされそうでした」と当時の心境を吐露。

妻に対して申し訳なさを感じるとともに「妻を裏切ってしまったような罪悪感から顔を合わせるのが怖く、自分自身が極めて無能な人間に思えて、人間不信にも陥りました」と、自責の念が男性の夫婦関係に暗い影を落としてしまいました。

「毎日、仕事をしていてもふとした瞬間に失敗が頭をよぎり、集中力が続かず、夜も眠れない日々が続きました」と男性。「将来への希望が全く持てず、ただただ絶望感だけが心を占めていました」と絶望の淵に立たされていました。

弁護士やFP、カウンセリングも。どん底から家計と心の再建へ

厳しい現実に追い詰められながらも、男性は再起に向けて動き始めます。

「まずは弁護士へ相談に行きましたが、回収の見込みが極めて低いと告げられ、次に生活相談の窓口に行き、今後の家計再建に向けたファイナンシャルプランナー(FP)のアドバイスを受けました」と、複数の専門家を頼りました。

さらに「無駄な支出を徹底的に削り、妻と協力して再度貯蓄をやり直す計画を立てました」と家計の立て直しを図ります。

「同時に、自分の心の傷を癒やすために地域のカウンセリングも受け、少しずつ現実を受け入れる姿勢を作りました」と、精神面のケアも行った男性。「SNSでの情報収集も行い、同じような被害者とつながることで孤独感を和らげました」と、多角的に解決へのアプローチを試みました。

結果として「金銭の回収は叶いませんでしたが、FPとの相談を通じて、今の生活を維持するための現実的なプランが立てられたことで、少しずつ前進しています」と、明るい兆しが見えてきたことを教えてくれました。

家族を大切にするなら「正直で透明性のある行動を」

たとえどんなに親しい知人であっても、うまい投資話は即座に拒絶すべき——。今回のトラブルを経て、そう実感した男性。

もし、同様の事態が起きたとしても「まずは公的な相談窓口へ確認し、自分の知識が及ばないことには絶対に手を出さないというルールを徹底します」と明かし、「自分だけで判断せず、妻と必ず共有し、家族の合意がない金銭の動きは一切行いません」と誓います。

この壮絶な経験を通して、男性が得た一番の教訓は「自分を過信しないこと、そして家族を大切にするなら、どんな時も正直で透明性のある行動をとることが何よりも重要だ」というものでした。

甘い投資話の恐ろしさと、家族との信頼関係を守り抜くことの大切さを、深く実感した男性のエピソードでした。

 

(文:ママテナ編集部マネーチーム)
※この記事は、ママテナ編集部マネーチームが2026年5月、「お金にまつわるトラブル」をテーマに実施したアンケート(インターネット回答)に寄せられたエピソードを元に作成しています。
※写真はイメージで本文とは関係ありません。

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