1. トップ
  2. マンガ
  3. 投資詐欺に遭い「目の前が真っ暗に」……退職金500万を失った世帯年収850万・58歳男性が絶望の末に見出した「何よりの財産」

投資詐欺に遭い「目の前が真っ暗に」……退職金500万を失った世帯年収850万・58歳男性が絶望の末に見出した「何よりの財産」

  • 2026.7.25

老後に備えて退職金を増やしたいと考え、投資を始める人は少なくありません。しかし、甘い言葉を信じた結果、大切な資金の大半を失ってしまうことも……。北海道に住む58歳の男性は、知人から紹介された海外の未公開株投資に退職金の一部を投じ詐欺被害に遭ってしまいました。男性が経験した絶望と、そこから得た教訓について詳しく教えてもらいました。

回答者のプロフィール

ママテナ編集部マネーチームは2026年5月、インターネット上で「お金にまつわるトラブル」について、エピソードを募集するアンケートを実施しました。今回紹介するエピソードは、そのアンケートに寄せられたものです。回答者である58歳男性のプロフィールは以下の通り。

回答者本人:男性(58歳)
居住地:北海道
家族構成:自分(58歳)、妻(55歳)
回答者の職業:会社員(正社員)建設関連の現場監督
配偶者の職業:パート・アルバイト
現在の世帯年収:850万円
個人の年収:600万円
住居形態:戸建て(分譲・建売住宅)
現在の金融資産状況:1200万円

甘い言葉を信じて退職金を投資に。しかし半年後……

北海道の戸建て住宅で妻と二人暮らしをする58歳の男性。現在は建設関連の現場監督として働いており、妻のパート収入も合わせた世帯年収は850万円ほどです。近づいてきた老後に備えて、1200万円の蓄えもあります。

そんな男性が明かしてくれたのは、過去に投資会社との間で起きた金銭トラブル。きっかけは自身の退職金の一部を元手に、高利回りの投資に手を出したことでした。

「知人から紹介された海外の未公開株投資が、短期間で資産を倍にできるという甘い言葉を信じ、退職金の一部である500万円を投じました」と明かす男性。「最初の数カ月は配当金という名目で数万円の入金があったため完全に信用してしまいました」と言います。

しかし、半年が経過したころに事態は一変。投資会社の担当者と連絡が取れなくなってしまいます。

さらに、紹介してくれた知人もいつの間にか雲隠れしていたのだとか。男性は「完全に詐欺であったことに気づきましたが、すでに後の祭りでした」と、投資詐欺の被害に遭った顛末を振り返りました。

自分への怒りと家族への申し訳なさで眠れない日々。老後の計画は全て白紙に

退職金500万円を失ったことで、男性の将来計画はあっという間に崩れてしまいました。

「まとまった貯蓄が大幅に減ったことで、数年後に控えていた娘の結婚式の援助や、老後の住居のリフォーム計画をすべて白紙に戻さざるを得なくなりました」と実害の大きさを明かす男性。

さらに「夫婦の老後資金として大切に積み立ててきたお金を失った罪悪感から、妻との関係もギクシャクしてしまい、家庭内の雰囲気が長期間にわたって暗いものになってしまったことが非常に辛かったです」と、その影響は夫婦関係にも及びました。

当時の心境については「投資を始めた当初は、老後の蓄えを少しでも増やしたいという一心で、自分の判断が正しいと固く信じていました」と吐露。

しかし、詐欺だと分かった瞬間「目の前が真っ暗になり、一生懸命働いて稼いだお金をこんな形で失った自分への怒りと、家族に対する申し訳なさで、毎日眠れない日々が続きました」と強い絶望感に襲われました。

誰にも相談できず、自分一人で抱え込む日々……。男性は「精神的に追い詰められ、常に胃の痛みを抱えて生活していました」と言います。

弁護士に相談して被害拡大を防止。それでも全額回収ができなかったワケとは?

精神的にかなり追い詰められていた男性。それでも事態を解決しようと動き出します。

「まずはインターネットで同様の被害がないかを徹底的に調べ、国民生活センターの消費者ホットラインに連絡を取りました。その上で、詐欺被害に強い弁護士事務所を探し、無料相談の予約を取りました」と専門家を頼ることにしました。

弁護士には「送金記録ややり取りの履歴などをすべて整理して提示し、法的な観点から資金を取り戻せる可能性があるかを確認してもらいました」とのこと。

また、一人で抱え込んでいた事実を妻に打ち明けることを決心。「二人で協力して再発防止策を考えました」と振り返ります。

とはいえ、男性の必死の行動もむなしく、結果は厳しいものでした。男性は「残念ながら、海外の業者であったため追跡が困難で、資金の回収には至りませんでした」と明かします。

それでも「弁護士のアドバイスのおかげで、これ以上被害を広げないための具体的な知識を学べたことは大きな救いとなりました」と教えてくれました。

「うまい話には必ず裏がある」。投資詐欺の被害を経て気づいた何よりの財産

もし当時の自分に戻れるなら「どんなに魅力的な利回りを見せられても、絶対にSNSや知人の紹介だけで投資先を決めたりしません」と断言する男性。

「まずは金融庁の登録業者かどうかを確認し、自分の知らない分野には決して手を出しません」と続け、「少しでも怪しいと感じたら、すぐに誰かに相談し、一人で抱え込むような真似は二度としないと思います」と教えてくれました。

この苦い経験を通して「投資に絶対はないという基本を痛感しました」と男性。最後に、今の思いをこう締めくくりました。

「うまい話には必ず裏があることを肝に銘じ、家族との信頼関係こそが何よりの財産だと学びました」。

 

(文:ママテナ編集部マネーチーム)
※この記事は、ママテナ編集部マネーチームが2026年5月、「お金にまつわるトラブル」をテーマに実施したアンケート(インターネット回答)に寄せられたエピソードを元に作成しています。
※写真はイメージで本文とは関係ありません。

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ