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義兄のことを信じて任せたのに……ある日、世帯年収600万・50歳女性のもとに届いた税金の督促と同時に起きていた驚きの事態

  • 2026.7.21

誰かが亡くなると生じるのが、相続手続き。兵庫県の50歳の女性は、夫の実家の相続手続きを義理の兄に任せきりにしていた結果、思わぬトラブルに巻き込まれてしまったと言います。義兄の言葉を信じていた女性一家のもとに、ある日届いた税金督促の内容とは?女性が直面した相続トラブルと解決までの道のりを教えてもらいました。

回答者のプロフィール

ママテナ編集部マネーチームは2026年4月、インターネット上で「お金にまつわるトラブル」について、エピソードを募集するアンケートを実施しました。今回紹介するエピソードは、そのアンケートに寄せられたものです。回答者である50歳女性のプロフィールは以下の通り。

回答者本人:女性(50歳)
居住地:兵庫県
同居家族の構成:夫(52歳)、息子(17歳・高校生)、息子(14歳・中学生)
回答者の職業:パート・アルバイト(小売店でのレジと品出し)
配偶者の職業:会社員(正社員)
回答者個人の年収:約100万円
現在の世帯年収:約600万円
住居形態:戸建て(分譲・建売住宅)
現在の金融資産状況:積立NISAを少額で継続中、保険は最低限だけ加入

「名義変更は急がなくても大丈夫」。義兄の言葉を信じて義父の遺産相続を任せた結果……

兵庫県でパートとして働き、夫とともに高校生と中学生の2人の息子を育てる50歳の女性。ちょうど教育費がかかる時期で、なかなか貯蓄が増えない状況という女性が直面したのは、夫の実家の相続にまつわるトラブルでした。

夫の父親、女性からみると義父が亡くなり、生じたのが実家の相続をどうするか、という問題。そのとき、「名義変更は急がなくても大丈夫」「全部自分が手続きしておくから」との義兄の言葉を信じたのがそもそものトラブルの発端でした。

「私は相続の仕組みが全く詳しくなかったので」と義兄に全てを任せきりにしていた女性。ところが数年後、事態は急変します。女性の自宅に突然、固定資産税の滞納通知が届いたのです。

驚いて確認すると、義兄に任せていた名義変更が中途半端なまま放置されていたこと、さらに義兄が、相続した土地を勝手に売却しようとしていたことが判明しました。

固定資産税は土地や建物を所有する人が毎年支払う税金。所有者が亡くなり、名義が変更されていない場合は原則、相続人全員に納税義務が生じます。

「私たち夫婦にも責任が及ぶ可能性があると言われてしまって、急いで専門家に相談することになりました」と振り返る女性。ところが、どうにか対応しようとする女性一家の身に、さらに驚きの事態が訪れます。

義兄が行方をくらましたのです。

「何で私たちがこんな目に」。税金の督促と義兄の失踪で追い詰められる日々

突然の固定資産税の督促に加え、「相続手続きは任せて」と言っていた義兄の失踪。義兄との信頼関係が一気に崩れた事態に、女性は困り果てたと言います。

夫は仕事が忙しく、「平日に役所へ行くのは私の役目になって、精神的にも体力的にもすごく負担でした」と当時の苦労を明かす女性。

さらに、当時の家計は2人の子どもの教育費でギリギリでした。「追加で税金を払う可能性があると言われたときは本当に胃が痛くなった感じでした」と振り返ります。

「何で私たちがこんな目に」。女性の心中はそんな気持ちでいっぱいだったと言います。

女性は「義兄を疑いたくない気持ちと、裏切られたような怒りが入り混じって、夜も眠れない日がずっと続きました」と当時の苦悩を明かしました。

家族間の問題ということもあって、第三者にも相談しづらく、「一人で抱え込んでしまって、常に重苦しい感じでした」と振り返る女性。「子どもたちの前では平気なふりをしてましたが、内心は不安で押し潰されそうでした」と、母親としての辛かった心境も教えてくれました。

役所での事実確認と司法書士への相談。専門家の力を借りて事態は収束へ

このままではいけない。そう思った女性はまず、役所で正確な状況を確認。専門家である司法書士に相談します。

「義兄と連絡が取れないこと、名義が中途半端なまま放置されていることを説明して、必要な手続きや今後のリスクを整理してもらいました」と女性。また、相続の当事者である夫にも強く協力を求め「仕事の合間に一緒に役所へ行ってもらうようにしました」と振り返ります。

並行して、義兄の知人に連絡を取るなど、その居場所を突き止めようと動きました。

その結果、名義変更の手続きは司法書士の助けもあって「何とか進めることができました」と女性。さらに「義兄とも後日連絡がついて、売却の話は白紙に戻りました」と、最悪の事態を回避できました。

とはいえ、「完全に解決したとは言えなくて、家族の関係は以前のようには戻ってません」と女性。「金銭的な負担は最小限で済んだ形でしたが、精神的な疲労はほんとに大きかったです」と正直な気持ちを吐露しました。

「相続は、知識がない人ほど損をする」。義兄とのトラブルを通して学んだこと

もし、今の自分だったら、トラブルに対してどんな行動をしますか?そんな質問に、女性は「家族だから大丈夫!と思い込まず、最初から自分で確認して、専門家に相談します」と回答します。

「特に相続は後回しにすると必ずトラブルになると痛感したので、書類や名義は早めに整理しておいて、曖昧なままにしないと思います」と女性。安易に義兄任せにするのではなく「夫と一緒に責任を持って動くべきでした」と後悔をのぞかせました。

最後に「相続は、知識がない人ほど損をする、という現実を身を持って学びました」と教えてくれた女性。「家族間でもお金の話は曖昧にせずに、必ず書面で確認することの大切さを知りました」と続けます。

また、困ったときは早めに専門家を頼ることで、「余計な不安やトラブルを避けられるという教訓も得た感じです」と女性。

信頼できる身内だから……と、相手の言うことをうのみにするのではなく、自分自身でもしっかりと調べ、分からなければ専門家を頼るなど、主体的に行動することの大切さを教えてくれるエピソードでした。

 

(文:ママテナ編集部マネーチーム)
※この記事は、ママテナ編集部マネーチームが2026年4月、「お金にまつわるトラブル」をテーマに実施したアンケート(インターネット回答)に寄せられたエピソードを元に作成しています。
※写真はイメージで本文とは関係ありません。

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