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鬼のように怖かった常務が豹変!? 猫になった元社畜を悩ませる上司からの“モフモフ需要”【書評】

  • 2026.7.19

【漫画】本編を読む

職場にひとり「怖い人」がいるだけで、その空気は一気に重くなる。しかもそれが常務のような上の立場の人なら、なおさらだ。ところが、そんな鬼のように怖かった人物でさえ、猫の前では別人になることもあって……。

『ブラック企業の社員が猫になって人生が変わった話(モフ田くんの場合)』(清水めりぃ/KADOKAWA)は、ある日突然猫になった社畜・モフ田くんの日常コミック。モフ田くんが猫になったことで、彼自身だけでなく、まわりの人々にも少しずつ変化が生まれていく。 怖かった上司、疲れきった社員、ブラックだった職場。張り詰めていたすべてのものが、猫になったモフ田くんによって変わっていく。

特に吹き出さずにいられないのが、万田常務の変わりようだ。かつては鬼のように怖かった常務が、今では「今日もモフモフさせてもらいたい」と、まるで別人のような態度でモフ田くんに擦り寄ってくる。「仕事があるから」と断ろうとするモフ田くんだが、常務は一歩も引かない。「そっけない~!でもそこがたまらない~!にゃんちゃん~!」と、モフ田くんの大きな身体に顔をうずめ、毛の長さや吸いごたえを堪能する。なんて激しい愛で方なのか。鬼上司の変貌ぶりには、思わず苦笑してしまう。

猫に敵うものなどいるのだろうか。怖かった人も、猫の前ではメロメロ。その変化につい笑わされてしまう。人は、どんなに厳しく見える人でも、その内側には、案外かわいらしい一面を隠しているものかもしれない。 モフ田くんは会社をホワイトにしていくだけでなく、人の隠れた素顔まで引き出してくれる。怖い人の見え方まで変えてしまう、肩の力が抜ける一作だ。

文=アサトーミナミ

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