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「ワールドカップに出場したことがない」意外な世界最高クラスのスター選手たち

  • 2026.7.13

FIFAワールドカップは、サッカー界で最も優れた選手たちが集う「最高峰の舞台」と称されている。しかしながら、驚くべきことに一度も本大会のピッチに立つことができなかった伝説的な名手たちも存在する。

今回は『Football Faithful』より、「ワールドカップに出場できなかった5名のワールドクラスな選手たち」を紹介する。

アルフレッド・ディ・ステファノ

ディ・ステファノは、サッカー史上最高の選手の一人と見なされている。1950年代に欧州を席巻したレアル・マドリーのスターであり、黄金時代の中心にいた人物だ。

「ブロンドの矢」と呼ばれた彼は、レアル・マドリーで通算386試合に出場し308ゴールを記録。チャンピオンズカップ(現在のUEFAチャンピオンズリーグ)創設からの5連覇という伝説を築き上げ、なんとその全ての決勝戦でゴールを決めている。1960年の決勝、ハムデン・パークで行われたフランクフルト戦でのハットトリックは、今なお語り草だ。

さらに代表レベルではアルゼンチン、コロンビア、スペインの3カ国でプレーしたという、黎明期ならではの異例の経歴を持つ。

しかしながら1950年はアルゼンチンが予選を辞退、1954年はコロンビア代表での出場歴により資格なしと判定。スペインに帰化した後も、1958年は予選敗退、1962年は本大会直前の怪我で欠場と、最後までディ・ステファノのW杯の女神が微笑むことはなかった。

ジョージ・ベスト

「ワールドカップに出場できなかった最も偉大な才能」として、真っ先に名前が挙がるのがジョージ・ベストだ。

彼がプレーした北アイルランドは国際舞台では弱小国に数えられ、ベストがマンチェスター・ユナイテッドでバロンドールを獲得(1968年)した絶頂期にも、W杯の舞台に届くことはなかった。

彼は代表で37試合9ゴールを記録したが、クラブでの高いレベルと比較し、代表活動を「レクリエーション・サッカー」と揶揄したこともあった。北アイルランドが1982年大会の出場権を得た際、35歳になっていたベストをサプライズ招集する案も浮上したが、コンディションの低下や私生活の問題もあり、最終メンバーからは外れている。

ジョージ・ウェア

1995年にバロンドールを受賞したジョージ・ウェアは、現在も同賞に輝いた唯一のアフリカ人選手だ。PSGやACミランで爆発的なストライカーとして君臨し、両クラブでリーグ優勝を経験。アフリカ年間最優秀選手にも3度選ばれた。

しかし、彼の母国リベリアは一度もワールドカップに出場したことがない小国だった。代表通算75試合18ゴールを記録したウェアは、引退後に政治の世界へ入り、現在は母国の第25代大統領を務めている。

そして皮肉なことに、ニューヨーク生まれの息子ティモシー・ウェアはアメリカ代表を選び、2022年カタールW杯のウェールズ戦でゴールを決めて父の夢であったワールドカップ出場を叶えている。

エリック・カントナ

1990年代のプレミアリーグを定義したカリスマ、エリック・カントナ。マンチェスター・ユナイテッドの黄金期を築いた彼だったが、一方でフランス代表でのキャリアは不運の連続だった。

ユナイテッドで5シーズン中4度の優勝を果たすなど絶対的な影響力を誇ったが、代表では1990年、1994年とまさかの予選敗退を喫した。

特に「パリの悲劇」として知られる1994年予選では、残り2試合でほぼ突破が決まっていながらイスラエルとブルガリアに連敗。アメリカへの切符を逃した。代表通算45試合20ゴール。フランスが自国開催で初優勝を飾る1998年大会を前にして、彼は現役を退いている。

ライアン・ギグス

画像: (C)Getty Images
(C)Getty Images

マンチェスター・ユナイテッド一筋でキャリアを全うし、13度のリーグ優勝、2度のCL制覇を成し遂げた「イングランドサッカー史上最もタイトルを獲得した男」ライアン・ギグス。

しかし、ウェールズ代表としては長く苦難の道を歩んだ。ギグスが代表でプレーしていた期間、ウェールズが主要大会に出場することはなかった。

そして彼が代表を退いて9年後の2016年にウェールズはユーロ出場を果たし、直近4大会のうち3つの主要大会(2022年ワールドカップを含む)に参戦している。

なお、ギグス自身は2012年ロンドン五輪にイギリス代表のオーバーエイジ枠で主将として出場するチャンスがあったものの、準々決勝で韓国にPK戦の末に敗れている。

※選出基準は、各選手の実績に基づきながら筆者またはメディアの主観的判断も含んでおります。

筆者:石井彰(編集部)
画像提供:Getty Images

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