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「受け取るまで、ここを動かないから」善意を押し付けてくる隣人。だが、行き過ぎた善意に思わず恐怖した

  • 2026.7.14
「受け取るまで、ここを動かないから」善意を押し付けてくる隣人。だが、行き過ぎた善意に思わず恐怖した

玄関に立つ隣人

今のマンションに引っ越してきてから、やたらと話しかけてくる住人の方がいました。同じ階に住む、五十代くらいの女性です。

最初は、廊下での挨拶程度でした。子どもがまだ小さかったので、時々お菓子をくれることもあり、親切な人だと思っていたのです。

ところが、だんだんと距離の詰め方が近くなっていきました。

「休みの日は、何してるの?」

「旦那さんは、何時に帰るの?」

「今度、家にお邪魔してもいい?」

我が家の予定を、根掘り葉掘り聞いてきます。さすがに落ち着かなくなり、私は挨拶だけしてさっと離れるようにしました。それでも、視線だけはいつも追いかけてくるのです。

エレベーターで一緒になると、降りる階までじっと見られている気がしました。気のせいだと思おうとしても、落ち着かない日が続いたのです。

管理会社が動いた日

ある休日の午後、インターフォンが鳴りました。モニターに映っていたのは、あの住人です。

玄関を開けると、その人は両手いっぱいに、大量のお菓子とオモチャを抱えて立っていました。

「受け取るまで、ここを動かないから」

にこにこと笑ってはいますが、目は少しも笑っていません。

ぞわりと、鳥肌が立ちました。変に断ると後が怖い。

その日は丁寧にお礼を言って、なんとかその場をやり過ごしました。

けれど、これ以上は限界でした。翌日、私はマンションの管理会社に、これまでの経緯をすべて相談したのです。

「実は、少し困っていることがありまして」

「それは立派な迷惑行為ですね。すぐに対応します」

管理会社の担当者は、その日のうちに動いてくれました。全戸への貼り紙と、その住人への直接の注意。

「うちにもよく来ていて、困っていたんです」

後で聞くと、同じように迷惑していた家庭は、ほかにも何軒もあったそうです。

みな、角を立てずに断る方法が見つからず、困り果てていたと言います。

注意を受けたあの人は、廊下で私と鉢合わせると、さっと顔をこわばらせました。

「…ご迷惑だったなんて、思わなくて」

ばつが悪そうに目を伏せると、逃げるように自分の部屋へ戻っていきました。

それ以来、インターフォンが鳴らされることも、玄関前に立たれることもなくなりました。廊下ですれ違っても、今度はあの人のほうが、気まずそうに会釈だけして通り過ぎていきます。管理会社への一本の相談で、詰め寄られる側だった私が、ようやく静かな毎日を取り戻したのでした。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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